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故郷を撮るということ。写真家村越としやが向き合った自分自身とは? 過去の写真も同時に作品化されます。

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 © Toshiya Murakoshi

静謐でありながら力強い風景の中に、そこで過ごした自身の記憶をなぞるように継続的に撮影を行っている、福島県須賀川市出身の写真家、村越としや。この度、『沈黙の中身はすべて言葉だった』『月に口笛』と2冊の作品集が刊行されるのに合わせて、展覧会「沈黙の中身はすべて言葉だった」が開催されます。

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© Toshiya Murakoshi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

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© Toshiya Murakoshi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

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© Toshiya Murakoshi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

『沈黙の中身はすべて言葉だった』は2011年から2015年にかけて地元の福島県内で撮影されたもの。

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そして『月に口笛』は2004年から2005年に目的地を決めずに日本各地を鈍行列車と徒歩で移動し撮影した写真群です。

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 © Toshiya Murakoshi

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 © Toshiya Murakoshi

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 © Toshiya Murakoshi

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 © Toshiya Murakoshi

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本展では、2011年から2015年にかけて撮影された『沈黙の中身はすべて言葉だった』のなかから、パノラマサイズの作品3点が展示されます。

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さらに刷り出しや束見本といった、作品集の制作過程でしか見ることができない付随物を展示することで、より深いところまでこれらの作品を理解できるという趣向となっています。

2011年に起きた東日本大震災を契機に、地元福島を撮り歩いた『沈黙の中身はすべて言葉だった』と、震災のはるか以前にあてどもなく移動しながら撮影した『月に口笛』。両作品から否応なく浮かび上がる作家自身の想いを感じてみてください。

地元を写し撮ることが、経験や知識という後から身につけたもので、自分自身の生まれ持ったモノやコトを削りとり、最後に何が残るのかを追求することならば、それ以外の地域を撮ることは、生まれ持ったモノやコト、そして経験や知識からあらたな好奇心や興味を見つけだし、自分自身をどこまで膨らますことが出来るかを、試していることだと思っています。
写真を初めたばかりの時期と、写真を続けていくと決めた時期、人生の大きな岐路となった時期の写真たちが写真集になり、同時期に刊行されることが新たな岐路になるような気がしています。

村越としや、本展に寄せた文章より

Text_Ryo Komuta


村越としや「沈黙の中身はすべて言葉だった」
会期:2017年11月25日(土)- 12月22日(金)
会場:CASE TOKYO
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1
電話:03-6452-6705
開廊時間:火〜土 / 11:00〜19:00 休廊日:月・日・祝祭日

オープニングレセプション:11月25日(土)18:00~20:00
同名作品集の製本を手掛けた篠原紙工さんを迎え、製本の最終工程を実演いただきます。 18:30 開始予定です。

村越としや
1980年福島県須賀川市生まれ。2003年、日本写真芸術専門学校卒業。2009年、東京・清澄白河に自主 ギャラリー「TAP」を設立。2011年日本写真協会賞新人賞、2015年さがみはら写真新人奨励賞を受賞。 東京国立近代美術館、サンフランシスコ近代美術館に作品が所蔵されている。

※本展会期中に、「Tokyo Arts Gallery」において村越としや 「月に口笛」展が開催されます。 本展と併せてご高覧ください。

Tokyo Arts Gallery
住所:東京都渋谷区東2-23-8
電話:03-6427-6665
開廊時間:火〜日 / 12:00〜20:00(最終日は18:00まで)

Source: フィナム

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