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私を映画館に連れてって。市川紗椰が語る「スター・ウォーズ」愛。

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私を映画館に連れてって。市川紗椰が語る「スター・ウォーズ」愛。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開まであと約1ヶ月。歴史的新シリーズの皮切りとなった前作『フォースの覚醒』を経て、今、新作に期待することとは? ガンダムや鉄道などを愛し、美女と博学の交差点に奇跡的に立つ市川紗椰さんは実は「スター・ウォーズ」フリークとしても有名です。市川さんを案内人として、スター・ウォーズ・サーガの魅力に迫ります。

  • Photo_Ari Takagi
  • Styling_Kaori Okano
  • Hair&Make_Miyuki Nakamura
  • Text_Kana Umehara

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市川紗椰
各誌でモデルなどを務めつつ、ガンダム、鉄道、相撲などの多ジャンルの知識が豊富。「スター・ウォーズ」シリーズのグッズも数多い。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=z9zxunCma0g&w=1200&h=675]

“同人”の余地(笑)がほどよく残されている。

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今日の撮影のために、市川さん私物のスター・ウォーズ(以下SW)関連のグッズをたくさんお持ちいただいたんですが、すごい数ですね。

市川ふふふふふ。ほんの一部です。

市川さんをそんなに魅了する、SWシリーズの面白さってなんなのでしょう。

市川端的にここだ、と言えるものではないと思います。SWシリーズの魅力は、SFアクションやファンタジーとしての革新的な面白さ、普遍的な人間ドラマ、キャラクターの造形の良さなどたくさんあると思います。だからこそ、さまざまな世代、育った場所とか宗教も関係なくみんなでわっと盛り上がれる。その中で、私がもっともこの作品にハマれた最大の魅力は、妄想の余地がほどよく残されているってところだと思うんです。 と思って、現在に至ります。

妄想の余地?

市川私的には“同人”の余地とも(笑)。物語の中で、設定が細かく決め込まれている一方で、説明がまったくない余白の部分もたくさんある。その加減が絶妙なんですよ。ほどよい感じで設定とかメインキャラクター以外のサイド・ストーリーがある。そうすると、そこからさらに突っ込んだストーリーを自分で妄想したくなる。自分の中でオリジナルのSW世界が膨らむ。つまり、同人欲が沸くんです(笑)!

なるほど(笑)。

市川設定があまりに少なかったり、逆に細部まで徹底して決め込まれていたりだと自分が入る余地がなくなるんですが、そこがほどよいんですよね。映画をみていて、後ろの方で動いている気になるキャラやよくわからない設定にあれ、これどういう意味? となる。そうすると、もうそこから妄想がはじまります(笑)。

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具体的にどういうシーンやキャラクターに一番、妄想するんでしょう。

市川まず、筆頭はヨーダですね。ヨーダは完璧な同人枠。すごく情報が少なくて設定が甘いので。彼がフォースの指導者となった800年前のストーリーとか考えてみたりしています(笑)。あとは、酒場のシーンは妄想の宝庫です。ひとくせ、ふたくせあるキャラクターがウヨウヨいますから。あとは、シンプルにエピソード6に登場するイウォークたちのポーチの中には何が入っているんだろう?とかも妄想します(笑)。石かな? ビスケットかな? って。そういう小さいことを想像しながら観ているとすごく楽しいです。

お話を伺っていると市川さんはオリジナル三部作(エピソード4〜6)がお好きなのかなと思いました。

市川そうですね。私は小・中学生のころアメリカにいたので、それこそ日本のジブリアニメのようにテレビでSWがしょっちゅう再放送されて、その存在を知りました。自分で自発的にシリーズ通して観てみようと思ったのは、小学生低学年の時ですね。リバイバル作品を上映しているシアターで観て、そこからどっぷりとSWにハマりました。

新三部作(エピソード1〜3)の第1作公開時にはコスプレをして出かけたとか。

市川はい。アメリカで公開初日に並んでみました。友達たちと盛り上がってコスプレして行ったんですけど、なぜか私は似合わないハン・ソロのコスプレで(笑)。

「エピソード1」にはソロ出てこないのに……。

市川ねえ。とくにソロが好きとかでもなかったのに(笑)。今でも不思議です。でも、きっとソロのコスプレしちゃうくらい盛り上がっていたんだと思います。

前作『フォースの覚醒』の魅力を語る。

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では、今回の新たなる3部作(エピソード7〜9)のスタートとなった『フォースの覚醒』もかなり前のめりでご覧になった?

市川そうですね。仕事の都合で今回は初日に観にいくことができなくて。公開2日目に映画館へ行きました。すっごく劇場が盛り上がっていると聞いていったので、お気に入りのSWのTシャツで張り切っていったら、2日目だから周囲はそうお祭り騒ぎでもなく、もう落ち着いちゃっていて(笑)。私、ひとりで盛り上がって限定のグッズとか、がさーって買い占めていました。その後、1週間で4、5回劇場に足を運んだと思います。

最初に、久々のSW新作をスクリーンで観た感想はいかがでしたか?

市川私、観終わったあとすぐに、宇多丸さんのラジオ番組の「ウィークエンド・シャッフル」で電話コメントをする予定だったんです。その時の第一声が「(ちゃんと)スター・ウォーズでした」。これこそ私の知っているSWだったってことがとにかくうれしくて、大興奮したことを覚えています。すごくいいなと思ったのは、新しいキャラクターたち。彼らにすごく感情移入できたことが『フォースの覚醒』のもっとも素晴らしいところじゃないかなと思います。批評では、エピソード4をなぞっただけとか、オールドファンを意識したサービスが多すぎるんじゃないかなどと言われていますが、『フォースの覚醒』には『フォースの覚醒』の魅力がきちんとある。

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とくにどのキャラクターが好きとかありますか?

市川主人公のレイです。SWシリーズというだけでなく、単純にあらゆる映画の主人公としてここまでいいなと思ったことはないと言えるほど、彼女が好きになりました。

どういうところに惹かれた?

市川走り方ですね。

また、細かいところきましたね。

市川走り方がちょっとへなちょこで男の子っぽいんです。彼女って、すっごくハリウッドの女優的な品のある正統派美人じゃないですか、本当は。だけど、レイは砂漠で、ひとりきりで廃品回収をして生きている女の子で。そういう彼女の生い立ちがわかるような、すこし荒っぽい部分を動きできちんとみせているなと思ったんです。

なるほど。改めて注目して観てみます。

市川あとは、最後にルークにライトセーバーを渡す場面。その表情がいいです。最後、目がぐっと強くなる。ルークに会えたという安堵、喜び、でもこの先に待ち受けるものの怖さとそれに耐えうる強さ。そういった感情をすべて物語っているまっすぐな目に惹かれました。

過去作のファンの中では女性主人公であることに対して賛否もありました。

市川そうですね。でも、私はすごくよかったと思っています。レイのような強いキャラクターが世界中の女の子が憧れる、ロールモデルのひとりになることは素晴らしいことだと思います。

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『フォースの覚醒』公開前の楽しみ。

では、繰り返し観た中で『フォースの覚醒』で気になった妄想ポイントはありましたか?

市川いろいろあるんですけど、いいなと思ったのは、ハン・ソロとチューバッカの場面。ソロが上着を投げ出すシーンがあって。そこで、チューイはソロが投げた上着をちらっと一瞬だけみるんです。それから、少したって場面が変わって。ソロがひと言、「寒いな」って言うんです。そうすると、チューイがさっとその上着を取り出して渡してあげる。あ、さっき、拾ってたんだ!って(笑)

2人の関係が伺えますね(笑)。

市川すばらしい! と思う一方で、この2人エピソード6のあとも、やっぱりずーっと一緒につるんでたんだ!って確信しました。チューイには家族もいるはずなのに、それでいいのかって思います(笑)。あとは、ポーとフィンのコンビもいいですよね。新作では2人の活躍にも期待したいです。

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カーティガン ¥17,000(ビューティー&ユース / ビューティー&ユー
ス ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店 03−5428−1894)、パンツ ¥21,000(ロク/ロク ビューティー&ユース 渋谷キャットストリート店 03−5468−3916)、メガネ ¥28,000(VONN / BLUES.INC 03−6438−9913)、ソックス ¥2,000(Ray BEAMS / ビームス ウィメン 渋谷 03−3780−5501)
Tシャツ、リングは本人私物です。

最新作『最後のジェダイ』に期待すること、他にもありますか?

市川私はガンダムも好きだし、鉄道も好き。無機質なデザインがすごく好きなんです。当然、SWのメカ関係もやはりグッとくるポイントのひとつ。ただ、『フォースの覚醒』のメカデザインは、どうしてもオリジナル三部作の印象から一歩抜き出していないような感じがしました。エピソード4ではじめてスター・デストロイヤーやX-ウィングをみてかっこいい!と感動したような、全く新しいデザインを『最後のジェダイ』で観せてほしいですね。

公開前のこのワクワクしている期間がいいですよね。

市川そうですね。予告編をみてああでもない、こうでもないって言ったり、“撮影現場にヨーダの人形があったらしい! ”みたいなネットの噂に惑わされたり(笑)。

予告編で気になるポイントはありましたか?

市川新しいキャラクターの“ポーグ”の存在ですね。実は、私、テレビの取材でロケ地を尋ねたんです。ルークが暮らすジェダイの聖地である孤島は、アイルランドにあるスケリッグ・マイケル島という場所で撮影をしていたそうです。この島には、パフィン(ニシツノメドリ)という鳥が生息していて、すごくかわいいなと思っていた。収録後、日本に戻ってから新しい予告編を観たら、パフィンにそっくりなポーグが登場してびっくり! 『ジェダイの覚醒』の撮影中に、パフィンをヒントに新しいキャラクターが生まれたのかなとか想像しました。こういう流線型のキャラクターってあまりいないので、珍しくていいですよね。どんな活躍をしてくれるのか楽しみです。とにかく、今はいろんな期待が膨らむ時期。いろんな情報からあれこれ想像しながら公開を楽しみに待つことも含めて、SWシリーズが大好きなんだと思います。

『最後のジェダイ』の公開が待ち遠しいですね。

市川はい、『フォースの覚醒』では、さまざまな疑問や謎が増すばかりだったので……あの、まだ何も解決してないっていう(笑)。まあ、1作目だし、まずはストーリーの投げかけからはじまるのは当然なのですが、新作では、もっともっと物語の掘り下げを期待したいです。カイロ・レンも、巨悪というにはまだ物足りない感じですし。これから彼もどう変わっていくのか……。そして、彼が闇に落ちた経緯のところでさらなるヒールも登場しそうです。ダークサイドのヒーローたちもSWの魅力。そこがどうなるのかは、本当に楽しみ!

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
全米興行収入ランキング歴代No.1、日本でも興行収入116億円の大ヒットを記録した 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)。この歴史に名を刻む作品の、その後を描いたシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がついに公開! フォースを覚醒させたレイと、ダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの出現は何をもたらすのか? そして、“光”と“闇”の間で揺れ動く二人を待ち受ける“衝撃の運命”とは?知られざる秘密が明かされるとき、誰も観たことのない衝撃の「スター・ウォーズ」が幕を開ける!

監督・脚本:ライアン・ジョンソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
Starwars-jp.com/lastjedi
© 2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

2017年12月15日(金)全国公開

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Source: フィナム

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