アートとの深い共鳴。シュタイン17AWコレクションの全ルック。

「無から有へ。そのはざまの部分を表現する。」と掲げ、シンプルでありながら繊細な想像力をそのクリエーションの中でいかんなく発揮する〈シュタイン（stein）〉。

2017AWシーズンのコンセプトは「quietness」。静寂という言葉のとおり装飾をはいだミニマルさの奥から、それぞれのアイテムに込められた物語性が滲みます。

HIGH NECK LONG SLEEVE
静けさの中にある美しさを考えたときに出てきたのが、19世紀後半にフランスで起こった絵画を中心とした芸術運動の中心でもあった印象派とよばれる画家たちの作品。Claude Monet、Edgar Degas、Pierre-Auguste Renoirのそれぞれの名前をボディのフロント下部分にプリント。ミニマルで無機質な段ボール組織の生地感のロングスリーブに、それぞれの作風に合うカラーリングでプリント。

BALMACAAN COAT
その19世紀印象派の芸術運動と同時期にスコットランドのバルマカーンという地名から着用されはじめた言われている BALMACAAN COAT。オーストラリアヴィクトリア地方の最高峰super 120s ウールを、紡績段階で水溶性ビニロンを混紡し、膨らみ感、風合いをより豊かにした弾力のある生地を使用。オーバーサイズ気味のサイズ感、フロント部分の生地の重なりで落ち感、動きを出し、ミニマルな印象ながら動きの出るコートに。

FAKE SUEDE PULL OVER
ソフトな風合い、程よく肉感のある上質なフェイクスエード生地を使用。BLACKとPURPLEで色味に合わせてPOLYESTER、POLYURETHANEの配合を調整している。アーム切り替え部分を裏面の生地を使用し、さりげない主張を。生地の風合いを生かすため少しオーバーシルエット気味のサイズ感で、動きの出る表情に。

FAKE SUEDE JACKET
ソフトな風合い、程よく肉感のある上質なフェイクスエード生地を使用。BLACKとPURPLEで色味に合わせてPOLYESTER、POLYURETHANEの配合を調整している。アーム切り替え部分を裏面の生地を使用し、さりげない主張を。ネック周りを縦方向に少しとることで、全体のイメージをモードな印象に昇華。本来カジュラルでストリートなイメージの強いコーチジャケットを少しアート（作品）よりに制作。

DENIM JEANS TYPE-A (20)
通常のデニムで使用する20番手のステッチ部分のみ、ネイビー（ボディと同色）のステッチにすることで、全体のイメージをミニマルよりなクリーンなイメージにしたテーパードシルエットのデニム。無機質な中にちょっとした違和感がある、ようなイメージのデニムです。糸も紡績の段階で芯まで染めた糸を使用したデニム地で、色落ちしたときの印象が全体的に一面的なふらっとな印象になるようにしています。

STRIPE TROUSERS
ルノアールの名画「ブランコ」で履いているネイビーのトラウザーズをイメージしたピンストライプのスラックス。カラー展開はあえてネイビー一色で。光の当たり方でネイビーの濃淡が出るグラデーションのような特有の生地を使用し、アートっぽい表情が出れば。ウエスト部分はsteinでは定番で展開しているイージースラックスの仕様に。

FAKE SUEDE SLASH TROUSERS
ソフトな風合い、程よく肉感のある上質なフェイクスエード生地を使用。BLACKとPURPLEで色味に合わせてPOLYESTER、POLYURETHANEの配合を調整している。テーパードシルエットで、内側に切り込み、スナップボタンが入る。サイドの速小部分は生地の裏面を使用し、わずかながら生地感、カラーの違いを出している。

SWEAT LS -Impressionism-
オーバーシルエット気味のプリントスウェット。グリーンとレッド、パープルでプリントの使用を変えています。フロントにはImpressionism（印象派）のプリント。特殊紡績により生産した糸を使用し、通常のリング糸の構造とは異なるかさ高のある生地を使用。弾力のあるコットン100%の生地で、表面はポリを混ぜたようなフラットなミニマルな特有の生地も魅力です。