Rewrite
透き通るような歌声と洗練されたサウンドで、日本のR&B/ヒップホップシーンにおいて独自の存在感を放つアーティスト 3House(スリーハウス)。2018年のデビューシングル “Purple Rain”で鮮烈な印象を残し、リスナーの心を掴んだ。その後も数々の楽曲を発表し、2021年にはバイラルヒット曲となった“FEELINGS”をリリース。2023年にはファーストアルバム『SWING A SOUL』を発表し、ネオソウル界の新たな担い手として国内外にその名を知らしめた。そんな彼が、去る3月7日に約2年ぶりとなる待望の最新アルバム『Terminal 3』をリリース。4月には『KT Zepp Yokohama』での初のワンマンライブも成功させ、今後の活躍にも期待が高まっている。
『Hypebeast』では今回、そんな3Houseに独占インタビューを実施。アルバムタイトルに関する意外なエピソードから、盟友プロデューサー GooDeeとの制作秘話、初のワンマンライブを終えた直後の率直な感想まで、最新の彼を深掘りする独占インタビューを実施。『Terminal 3』収録曲のMV撮影の様子や、初のワンマンライブの舞台裏、レコーディング風景、さらには「POP YOURS 2025」の本番前後を収めた『Hypebeast』の恒例企画 “Back To Film”も併せて実施したので、ぜひ最後まで楽しんで読んでほしい。
Hypebeast:まずは初登場ということで、読者の皆さんに自己紹介をお願いできますか。
こんにちは。アーティストの3Houseです。よろしくお願いします。
ありがとうございます。では早速ですが、最新アルバム『Terminal 3』についてお聞きしたいと思います。まずは、本アルバムはどういったアルバムなのかを簡単に教えていただけますか?
『Terminal 3』は、前作となるファーストアルバム『SWING A SOUL』に続き、いつも一緒にやっているプロデューサーのGooDeeと共同で制作しました。
アルバム名の『Terminal 3』は、『Terminal 1』や『Terminal 2』などに続くわけではなく、単体で発表されていますよね。このタイトルは、どのように決定したのでしょうか?
この名前に決めたきっかけは、ラッパーのIOさんがくれたひとことでした。アルバム名は、実は本当にギリギリまで決まらず、迷っていたんです。チームでも悩んでいたのですが、なかなかピンとくるものがなくて。そんなとき、IOさんと何気ない話をしていて、「空港っていいよね」という話になったんです。その話の中で、ふと「第3ターミナルっていう曲を作ればいいじゃん」という言葉をくれて。自分の中でそれがすごくしっくりきたんです。
というのも、このアルバムを制作するにあたって、息抜きやリリックを考えたいときによく空港に行っていて。羽田空港の第3ターミナルに車をとめて、ルーフトップまで上がって、コーヒーを飲みながらリリックやメロディーを考えていました。その際に、“空港って、出会いや別れが繰り返される中でいろんな感情が混じり合っていて、すごく面白い場所だ”と感じていたんです。アルバムの楽曲の中にも、そういった新しい挑戦や、出会い、別れといったテーマの曲も入っているので、“Terminal 3”というタイトルがぴったりだなと思いました。
また、第3ターミナルは(羽田空港の)国際線のターミナルでもありますよね。僕は自分の楽曲を世界中に届けたいという気持ちもあったので、その意味合いも込められるなと。あとは、3Houseの“3”と第3ターミナルの“3”もかかっているので、全部が完璧にハマった気がしましたね。IOさんのおかげです。
それでは次に、制作期間についてお伺いしたいです。前作から約2年ぶりのアルバムということですが、どのくらいの時間を制作期間として費やされたのでしょうか。
『SWING A SOUL』が終わってすぐ、次のシングルなどのことはなにも考えず、そのまま制作に入っていました。なので正確な日数は把握できていませんが、制作期間は1年半くらいですかね。その間には、チームで沖縄に行き、アルバムに繋がるような楽曲制作をしたりしました。
沖縄で制作された楽曲もあるのですか?
一部のみ、沖縄で制作しました。それがアルバムの中に入っている“Let Go”という曲で、沖縄の海の音や自然の音を取り入れています。GooDeeがリフを弾き始めて、そこに僕が軽くフローを入れたり。そういった断片的なものを沖縄で作りました。
アルバム全体としてのテーマのようなものは、特にこれといった明確なものはなかったのでしょうか?
そうですね。これといって大きなテーマは決めていませんでした。というのも、ファーストアルバムが終わったときのフェーズから、セカンドへ自然な流れで全て作っていったので。
『Terminal 3』の制作期間中、特に意識していたことなどがあれば教えていただけますか。
意識していたのは、今までにないサウンド感というか、少し挑戦的なビートにチャレンジするということですね。今まではゆったりしたものを選びがちだったのですが、今回のセカンドでは、“新しい自分を探す旅”に出たような気持ちで、全体的に新しめのサウンドを選びました。
歌詞も全てご自身で書かれているのでしょうか?
そうですね。一部、“Higher”という曲のフックだけは、GooDeeと同じバンドメンバーのPhilippeに手伝ってもらいましたが、それ以外の曲は自分で書きました。
話が戻りますが、GooDeeさんとはどのような制作プロセスで進めることが多いですか?
GooDeeがギターのリフを弾き始めて、僕がそこに乗せていくという流れに沿って、特に決めずに作るパターンもあれば、僕が「こういうサウンドを出したい」と提案して、それに近づけていくパターンもあります。作り方は、それぞれの曲で違うかもしれません。
今回のアルバムの中でも、特に3Houseさんのお気に入りの曲や思い入れのある曲があれば教えていただけますか?
そうですね……。一番を決めるのは難しいですが、強いて言うならば“Hanabira”という楽曲です。サウンド面でも、今までにないノリの良いサウンドが作れたと思います。MVも視覚的に新しさがあり、これまでやったようでやっていなかったことをかなり詰め込んだりしていて。視覚的な面からも、楽曲の面からも、自分の中でかなり納得のいくものができたと感じていて、気に入っています。
もともと“Hanabira”は、GooDeeがビートを作って、そこに僕がフローを乗せて、ラッパーのKohjiyaをフィーチャリングで呼ぼうとしていた曲なんです。なので、初期の段階でKohjiyaには軽く一緒にやってみようということで、フローを入れてもらっていました。結局、僕ら2人で“Rouge540”という別の曲を作ることになったのですが、彼に入れてもらっていたフローがすごくかっこよかったので、フック前のブリッジ部分だけ、Kohjiyaのフローを使わせてもらって作ったという感じです。今までの自分とは違う感覚を取り入れることができたという意味でも、すごく新しいなと思っています。
“Hanabira”には、どんなストーリーが込められているのでしょうか?
僕はたまに花を買って家に飾ったりするんですが、どうしても花って1週間か2週間くらいですぐ枯れてしまうじゃないですか。そんな“美しい瞬間は一瞬だけ”ということがすごく儚く感じつつも、その一瞬にも“いいな”と感じる瞬間があって……。そういった気持ちの移り変わりにインスピレーションを受けた曲です。
それと、ワードチョイスも、今までの自分があまり使わないような言葉を引っ張ってきたりしました。これまでの自分とは違う、男らしいリリックというか、挑戦的なリリックにしたかったんです。そういう曲はあまりなかったので、さまざまな要素を取り入れることができた1曲になりました。
それでは、少し話題を変えたいと思います。4月25日に行われた初のワンマンライブを終えて、今の率直な感想を教えていただけますか?
この規模感でのワンマンライブは、初めてだったんです。今回は、前回のBillboard公演も一緒にやってくれたMELRAWさん、KORKさん率いるバンドチームと、コーラスの方も人数を増やして3人で。演出のクリエイティブチームやバンドメンバーなど、本当にたくさんの方に関わっていただいたライブでした。僕自身も、ステージ上からお客さんと一緒に楽しめたライブになったんじゃないかなと思っています。
今回、“Back to Film”(フィルムカメラでの撮影企画)の写真なども振り返りつつ、アルバムリリースからワンマンライブの本番まで、どのような時間を過ごされましたか?
MV撮影もあったり、本当にバタバタで、あっという間な期間でしたね。ワンマンライブまでは、チームみんなで走り抜けた感じがすごくあります。リハーサルなども増えていくたびに、少しずつ実感が湧いてきて。チームのみんなも本当にあまり実感していなかったんですけど、ワンマンライブが終わった後に写真を見返すと“結構いろいろやっていたんだな”と改めて思いました。
MV撮影は、何の曲を撮影されていたんですか?
この期間では、“Hanabira”の撮影と、Kohjiyaと一緒にやった“Rouge540”の2曲を撮影しました。“Hanabira”のMV撮影は熱海で行ったのですが、そこで撮ったMOA美術館を背景とした写真などもあります。
なるほど。ワンマンライブの舞台裏だと思うのですが、この大きいケーキの写真にはどういった背景があったのでしょうか。
このケーキは、チームにサプライズでもらったんです。ワンマンのフライヤーのポスターが、そのままケーキになっていて。びっくりしましたね。このケーキは、みんなで食べました。
ワンマンライブの演出は、3Houseさんが制作チームと一緒に考えて決めていったのでしょうか?
そうです。僕も基本的に全てのミーティングに参加させてもらっていました。今回のワンマンの演出は、“Hanabira”のMVを撮ってくれた監督兼ディレクターの方にお願いして。
この写真に写っているメンバーが、今回のチームです。AOTLのTairiku Kawamuraと、ディレクターのSEIYA、映像プロデューサーのEMI。元々Tairikuとは前作からずっと一緒にやっていたのですが、今回初めてSEIYAとEMIの2人が“Hanabira”の撮影からライブまで携わってくれました。基本的に、この3人とミーティングをして決めていきました。
どのような演出だったのかも教えていただけますか?
後ろに大きなVJを立ててもらって、そのサイドに階段を5段くらいで半周組んでもらいました。僕の後ろ側に階段があって、両サイドにキーボードの岸田勇気さんと、サックスとギターのMELRAWさん、コーラスの大山桂佑さん、Chloeさん、bAeさんの3名がいて。僕も設置するギリギリまでどういうステージになるのか分からなかったので、当日リハーサルで入る際に初めて見て、「すごい!」と興奮しましたね。
当日の衣装は、Wisdom Toolさんのオーダーメイドのスーツを着用していましたよね。この衣装は、ワンマンライブのために作られたものですか?
この衣装は、2カ月くらい前からこの日のために作ってもらいました。Billboardの時も同じくWisdom Toolの五十嵐さんにお願いして作ってもらっていたんですが、今回はまた違う感じで。シンプルにグレーのスーツが欲しかったので、普段着としても着られるような楽な感じで作ってもらいました。
普段もテーラリングのようなアイテムを着られるのでしょうか。
撮影の時などは多いです。綺麗な雰囲気の服も好きですし、デニムで外してあわせるのも好きですね。色々なジャンルの服を着ています。
普段のスタイリングを組む上で、こだわりはありますか?
素材感とシルエットは大事にしていますね。素材が良いものや、シルエットが自分の好みかどうかはしっかりと見て選びます。あとは、革物がすごく好きで、レザーブーツやデニムなど、少し男臭いというか、そういった雰囲気のものをよく選んでいます。
好きなブランドはありますか?
ブランドは、SECOND/LAYERやOUR LEGACY……それと、Stockholm Surfboard Clubなども好きです。アイテムは、新宿のjackpotというお店でよく購入しています。友人が働いているので、なにか好きそうなアイテムが入ったら連絡をくれるんです。jackpotには僕の好きなものが全部揃っているので、昔からお世話になっています。
それでは最後に、これからの音楽的な動きを教えていただけますか。
今僕が好きだと思って作っていたり、やっているスタイルは今後も変わらないと思うので、そのまま続けていきたいです。そこに、新しく自分が“良いな”と思うものやそのときの気分などを乗せ、新しさはありつつも、これまで自分が積み重ねてきたものを進化させた音を作っていけたらいいなと思っています。
3 House『Terminal 3』
リリース日:2025年3月7日
トラックリスト:
1.Eyes
Lyrics 3House
Composed by GooDee
2.After Rain
Lyrics 3House
Composed by GooDee
3.Hanabira
Lyrics 3House,Kohjiya
Composed by GooDee
4.Highway Boogie feat.Dexus Ogawa
Lyrics 3House, Dexus Ogawa
Composed by GooDee, MELRAW
5.Higher
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Chorus Chloe
Lyrics Translation Philippe
6.Rouge540 feat.Kohjiya
Lyrics 3House,Kohjiya
Composed by GooDee
7.Interlude
Composed by GooDee
8.Ozone
Lyrics 3House
Composed by GooDee
9.Let Go
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Chorus Chloe
10.Underwater
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Produced by GooDee
Mixed &Mastered by Ryusei @ ebonyeyes studio
A&R THESIXDAYTONA
Photographer Daiki Miura
Stylist Kaz Nagai
Hair & Make-up Arisa Kondo
Creative Direction Tairiku Kawamura
Executive Producer Tairiku Kawamura
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透き通るような歌声と洗練されたサウンドで、日本のR&B/ヒップホップシーンにおいて独自の存在感を放つアーティスト 3House(スリーハウス)。2018年のデビューシングル “Purple Rain”で鮮烈な印象を残し、リスナーの心を掴んだ。その後も数々の楽曲を発表し、2021年にはバイラルヒット曲となった“FEELINGS”をリリース。2023年にはファーストアルバム『SWING A SOUL』を発表し、ネオソウル界の新たな担い手として国内外にその名を知らしめた。そんな彼が、去る3月7日に約2年ぶりとなる待望の最新アルバム『Terminal 3』をリリース。4月には『KT Zepp Yokohama』での初のワンマンライブも成功させ、今後の活躍にも期待が高まっている。
『Hypebeast』では今回、そんな3Houseに独占インタビューを実施。アルバムタイトルに関する意外なエピソードから、盟友プロデューサー GooDeeとの制作秘話、初のワンマンライブを終えた直後の率直な感想まで、最新の彼を深掘りする独占インタビューを実施。『Terminal 3』収録曲のMV撮影の様子や、初のワンマンライブの舞台裏、レコーディング風景、さらには「POP YOURS 2025」の本番前後を収めた『Hypebeast』の恒例企画 “Back To Film”も併せて実施したので、ぜひ最後まで楽しんで読んでほしい。
Hypebeast:まずは初登場ということで、読者の皆さんに自己紹介をお願いできますか。
こんにちは。アーティストの3Houseです。よろしくお願いします。
ありがとうございます。では早速ですが、最新アルバム『Terminal 3』についてお聞きしたいと思います。まずは、本アルバムはどういったアルバムなのかを簡単に教えていただけますか?
『Terminal 3』は、前作となるファーストアルバム『SWING A SOUL』に続き、いつも一緒にやっているプロデューサーのGooDeeと共同で制作しました。
アルバム名の『Terminal 3』は、『Terminal 1』や『Terminal 2』などに続くわけではなく、単体で発表されていますよね。このタイトルは、どのように決定したのでしょうか?
この名前に決めたきっかけは、ラッパーのIOさんがくれたひとことでした。アルバム名は、実は本当にギリギリまで決まらず、迷っていたんです。チームでも悩んでいたのですが、なかなかピンとくるものがなくて。そんなとき、IOさんと何気ない話をしていて、「空港っていいよね」という話になったんです。その話の中で、ふと「第3ターミナルっていう曲を作ればいいじゃん」という言葉をくれて。自分の中でそれがすごくしっくりきたんです。
というのも、このアルバムを制作するにあたって、息抜きやリリックを考えたいときによく空港に行っていて。羽田空港の第3ターミナルに車をとめて、ルーフトップまで上がって、コーヒーを飲みながらリリックやメロディーを考えていました。その際に、“空港って、出会いや別れが繰り返される中でいろんな感情が混じり合っていて、すごく面白い場所だ”と感じていたんです。アルバムの楽曲の中にも、そういった新しい挑戦や、出会い、別れといったテーマの曲も入っているので、“Terminal 3”というタイトルがぴったりだなと思いました。
また、第3ターミナルは(羽田空港の)国際線のターミナルでもありますよね。僕は自分の楽曲を世界中に届けたいという気持ちもあったので、その意味合いも込められるなと。あとは、3Houseの“3”と第3ターミナルの“3”もかかっているので、全部が完璧にハマった気がしましたね。IOさんのおかげです。
それでは次に、制作期間についてお伺いしたいです。前作から約2年ぶりのアルバムということですが、どのくらいの時間を制作期間として費やされたのでしょうか。
『SWING A SOUL』が終わってすぐ、次のシングルなどのことはなにも考えず、そのまま制作に入っていました。なので正確な日数は把握できていませんが、制作期間は1年半くらいですかね。その間には、チームで沖縄に行き、アルバムに繋がるような楽曲制作をしたりしました。
沖縄で制作された楽曲もあるのですか?
一部のみ、沖縄で制作しました。それがアルバムの中に入っている“Let Go”という曲で、沖縄の海の音や自然の音を取り入れています。GooDeeがリフを弾き始めて、そこに僕が軽くフローを入れたり。そういった断片的なものを沖縄で作りました。
アルバム全体としてのテーマのようなものは、特にこれといった明確なものはなかったのでしょうか?
そうですね。これといって大きなテーマは決めていませんでした。というのも、ファーストアルバムが終わったときのフェーズから、セカンドへ自然な流れで全て作っていったので。
『Terminal 3』の制作期間中、特に意識していたことなどがあれば教えていただけますか。
意識していたのは、今までにないサウンド感というか、少し挑戦的なビートにチャレンジするということですね。今まではゆったりしたものを選びがちだったのですが、今回のセカンドでは、“新しい自分を探す旅”に出たような気持ちで、全体的に新しめのサウンドを選びました。
歌詞も全てご自身で書かれているのでしょうか?
そうですね。一部、“Higher”という曲のフックだけは、GooDeeと同じバンドメンバーのPhilippeに手伝ってもらいましたが、それ以外の曲は自分で書きました。
話が戻りますが、GooDeeさんとはどのような制作プロセスで進めることが多いですか?
GooDeeがギターのリフを弾き始めて、僕がそこに乗せていくという流れに沿って、特に決めずに作るパターンもあれば、僕が「こういうサウンドを出したい」と提案して、それに近づけていくパターンもあります。作り方は、それぞれの曲で違うかもしれません。
今回のアルバムの中でも、特に3Houseさんのお気に入りの曲や思い入れのある曲があれば教えていただけますか?
そうですね……。一番を決めるのは難しいですが、強いて言うならば“Hanabira”という楽曲です。サウンド面でも、今までにないノリの良いサウンドが作れたと思います。MVも視覚的に新しさがあり、これまでやったようでやっていなかったことをかなり詰め込んだりしていて。視覚的な面からも、楽曲の面からも、自分の中でかなり納得のいくものができたと感じていて、気に入っています。
もともと“Hanabira”は、GooDeeがビートを作って、そこに僕がフローを乗せて、ラッパーのKohjiyaをフィーチャリングで呼ぼうとしていた曲なんです。なので、初期の段階でKohjiyaには軽く一緒にやってみようということで、フローを入れてもらっていました。結局、僕ら2人で“Rouge540”という別の曲を作ることになったのですが、彼に入れてもらっていたフローがすごくかっこよかったので、フック前のブリッジ部分だけ、Kohjiyaのフローを使わせてもらって作ったという感じです。今までの自分とは違う感覚を取り入れることができたという意味でも、すごく新しいなと思っています。
“Hanabira”には、どんなストーリーが込められているのでしょうか?
僕はたまに花を買って家に飾ったりするんですが、どうしても花って1週間か2週間くらいですぐ枯れてしまうじゃないですか。そんな“美しい瞬間は一瞬だけ”ということがすごく儚く感じつつも、その一瞬にも“いいな”と感じる瞬間があって……。そういった気持ちの移り変わりにインスピレーションを受けた曲です。
それと、ワードチョイスも、今までの自分があまり使わないような言葉を引っ張ってきたりしました。これまでの自分とは違う、男らしいリリックというか、挑戦的なリリックにしたかったんです。そういう曲はあまりなかったので、さまざまな要素を取り入れることができた1曲になりました。
それでは、少し話題を変えたいと思います。4月25日に行われた初のワンマンライブを終えて、今の率直な感想を教えていただけますか?
この規模感でのワンマンライブは、初めてだったんです。今回は、前回のBillboard公演も一緒にやってくれたMELRAWさん、KORKさん率いるバンドチームと、コーラスの方も人数を増やして3人で。演出のクリエイティブチームやバンドメンバーなど、本当にたくさんの方に関わっていただいたライブでした。僕自身も、ステージ上からお客さんと一緒に楽しめたライブになったんじゃないかなと思っています。
今回、“Back to Film”(フィルムカメラでの撮影企画)の写真なども振り返りつつ、アルバムリリースからワンマンライブの本番まで、どのような時間を過ごされましたか?
MV撮影もあったり、本当にバタバタで、あっという間な期間でしたね。ワンマンライブまでは、チームみんなで走り抜けた感じがすごくあります。リハーサルなども増えていくたびに、少しずつ実感が湧いてきて。チームのみんなも本当にあまり実感していなかったんですけど、ワンマンライブが終わった後に写真を見返すと“結構いろいろやっていたんだな”と改めて思いました。
MV撮影は、何の曲を撮影されていたんですか?
この期間では、“Hanabira”の撮影と、Kohjiyaと一緒にやった“Rouge540”の2曲を撮影しました。“Hanabira”のMV撮影は熱海で行ったのですが、そこで撮ったMOA美術館を背景とした写真などもあります。
なるほど。ワンマンライブの舞台裏だと思うのですが、この大きいケーキの写真にはどういった背景があったのでしょうか。
このケーキは、チームにサプライズでもらったんです。ワンマンのフライヤーのポスターが、そのままケーキになっていて。びっくりしましたね。このケーキは、みんなで食べました。
ワンマンライブの演出は、3Houseさんが制作チームと一緒に考えて決めていったのでしょうか?
そうです。僕も基本的に全てのミーティングに参加させてもらっていました。今回のワンマンの演出は、“Hanabira”のMVを撮ってくれた監督兼ディレクターの方にお願いして。
この写真に写っているメンバーが、今回のチームです。AOTLのTairiku Kawamuraと、ディレクターのSEIYA、映像プロデューサーのEMI。元々Tairikuとは前作からずっと一緒にやっていたのですが、今回初めてSEIYAとEMIの2人が“Hanabira”の撮影からライブまで携わってくれました。基本的に、この3人とミーティングをして決めていきました。
どのような演出だったのかも教えていただけますか?
後ろに大きなVJを立ててもらって、そのサイドに階段を5段くらいで半周組んでもらいました。僕の後ろ側に階段があって、両サイドにキーボードの岸田勇気さんと、サックスとギターのMELRAWさん、コーラスの大山桂佑さん、Chloeさん、bAeさんの3名がいて。僕も設置するギリギリまでどういうステージになるのか分からなかったので、当日リハーサルで入る際に初めて見て、「すごい!」と興奮しましたね。
当日の衣装は、Wisdom Toolさんのオーダーメイドのスーツを着用していましたよね。この衣装は、ワンマンライブのために作られたものですか?
この衣装は、2カ月くらい前からこの日のために作ってもらいました。Billboardの時も同じくWisdom Toolの五十嵐さんにお願いして作ってもらっていたんですが、今回はまた違う感じで。シンプルにグレーのスーツが欲しかったので、普段着としても着られるような楽な感じで作ってもらいました。
普段もテーラリングのようなアイテムを着られるのでしょうか。
撮影の時などは多いです。綺麗な雰囲気の服も好きですし、デニムで外してあわせるのも好きですね。色々なジャンルの服を着ています。
普段のスタイリングを組む上で、こだわりはありますか?
素材感とシルエットは大事にしていますね。素材が良いものや、シルエットが自分の好みかどうかはしっかりと見て選びます。あとは、革物がすごく好きで、レザーブーツやデニムなど、少し男臭いというか、そういった雰囲気のものをよく選んでいます。
好きなブランドはありますか?
ブランドは、SECOND/LAYERやOUR LEGACY……それと、Stockholm Surfboard Clubなども好きです。アイテムは、新宿のjackpotというお店でよく購入しています。友人が働いているので、なにか好きそうなアイテムが入ったら連絡をくれるんです。jackpotには僕の好きなものが全部揃っているので、昔からお世話になっています。
それでは最後に、これからの音楽的な動きを教えていただけますか。
今僕が好きだと思って作っていたり、やっているスタイルは今後も変わらないと思うので、そのまま続けていきたいです。そこに、新しく自分が“良いな”と思うものやそのときの気分などを乗せ、新しさはありつつも、これまで自分が積み重ねてきたものを進化させた音を作っていけたらいいなと思っています。
3 House『Terminal 3』
リリース日:2025年3月7日
トラックリスト:
1.Eyes
Lyrics 3House
Composed by GooDee
2.After Rain
Lyrics 3House
Composed by GooDee
3.Hanabira
Lyrics 3House,Kohjiya
Composed by GooDee
4.Highway Boogie feat.Dexus Ogawa
Lyrics 3House, Dexus Ogawa
Composed by GooDee, MELRAW
5.Higher
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Chorus Chloe
Lyrics Translation Philippe
6.Rouge540 feat.Kohjiya
Lyrics 3House,Kohjiya
Composed by GooDee
7.Interlude
Composed by GooDee
8.Ozone
Lyrics 3House
Composed by GooDee
9.Let Go
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Chorus Chloe
10.Underwater
Lyrics 3House
Composed by GooDee
Produced by GooDee
Mixed &Mastered by Ryusei @ ebonyeyes studio
A&R THESIXDAYTONA
Photographer Daiki Miura
Stylist Kaz Nagai
Hair & Make-up Arisa Kondo
Creative Direction Tairiku Kawamura
Executive Producer Tairiku Kawamura
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