5 Creators wear Modern Military.
ビートニックを待ち望んだ、6人のサンダルスタイル。
90年代のストリートファッションをよく知る人物なら自然と懐かしさをおぼえるでしょう。〈リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)〉が生んだ不屈の名作で、コンフォートサンダルの先駆けでもある「ビートニック」。センターシームのアッパーにシャークソール、調整可能なベルクロのストラップなど、斬新かつ独創的なデザインで多くのファンを魅了しました。今回は、待望の復刻を果たした「ビートニック」をテーマに、6人の識者が当時の印象を振り返りつつ、いまの空気感で履きこなす企画をご用意しました。6者6様が考える、いまの“ビートニクスタイル”をご覧ください。
- Photo_Shunsuke Shiga
- Text_Yuho Nomura
- Edit_Yosuke Ishii
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BEAMS メンズカジュアル ディレクター
中田慎介さん
「いまの若い人たちにも、きっと響くデザインだと思いますよ」という中田さん。実は過去に「ビートニック」の復刻を〈リーボック〉に企画したこともあるとか。今日は黒で統一したフェススタイルの足元にグレーをチョイスしました。
まずは90年代当時の「ビートニック」の印象をお聞かせください。
僕が大学生の頃に全盛を誇ったモデルで、街中でもお洒落な人がよく履いていましたよね。特にアウトドア好きな人が履いていた印象が強いです。ただあくまでも、正統派アウトドアスタイルというよりは、もっとファッション寄りのアウトドアスタイルとでも言いましょうか。
このたび待望の復刻を果たしましたが、改めて見ていかがでしょう?
当時から見た目が斬新だなと思っていました。なんとなく昆虫っぽというか(笑)。若い人からしたら新鮮に映るでしょうし、僕と同世代の40歳前後の人からしたら、きっと懐かしいデザインに感じると思います。実は僕たち「ビームス」も、数年前から〈リーボック〉さんに「ビートニック」の復刻を提案したことがあったんです。残念ながらそのときは通らなかったんですけど、このタイミングで復刻してくれて、いちファンとして嬉しいですね。
実際に「ビートニック」を履いてみた印象はいかがですか?
アッパーのスエード部分が昔に比べて柔らかくなっている印象ですね。あとは履き心地だったり、ベロクロ部分などの使い勝手は言わずもがな良いですね。
履くならどんな着こなしに合わせますか?
今年も引き続きコンフォートサンダルはトレンドなので、タイミング的にちょうど良いですよね。「ビートニック」は多様性のあるスタイリングも期待できますよね。それこそ「ビームス」の十八番でもある分厚いリブソックスに合わせたりしたいですね。
BEAMS メンズカジュアル プレス
前田太志さん
「ビートニックはスタイリッシュだけどタフさも兼ね備えている」と語る前田さん。パステルカラーのアノラックとハンティングベストにグレーのスラックスを合わせた、都会的なアウトドアスタイルにもすんなり馴染みます。
前田さんは実際に「ビートニック」を履かれたことはありましたか?
「ビートニック」の第一次ブームの頃は中学生だったので、『Boon』などの雑誌を見て憧れを抱きつつ眺めていました。実際に履きはじめたのは「ビームス」に入社してからです。何足か持っていましたし、個人的に馴染み深い一足です。
当時はどんな方々が履いていたイメージがありますか?
東京の洗練された人たちが履いているイメージです。セレクトショップで働いている格好良いスタッフや、アウトドア好きのお兄さんとか。あとは音楽カルチャーにも精通していたように思います。
久しぶりに「ビートニック」を履いてみた感想をお聞かせください。
めちゃくちゃ履きやすいですね。一般的なコンフォートサンダルに比べて、より柔軟にアッパーとアンクル部分を調整できるので、フィット感が全然違います。ストレスなく履ける一足だと思いますよ。
いまならどんな着こなしに合わせますか?
昔はクライミングパンツにアウトドアブランドのハーフジップのプルオーバーを合わせる人が多かったんですが、いまならもう少し都会的な要素を加えたり、もしくはアウトドアとストリートミックス的なアプローチで合わせても良いかもしれませんね。
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS メンズバイヤー
青谷克也さん
「洋服好きな同世代や、その上の世代の人たちはみんな通っているんじゃないですかね」と振り返る青谷さん。当時はカジュアルなスタイルに合わせていましたが、今日はシャツを基調としたクリーンなスタイルの足元に。
まずは「ビートニック」に対する思い入れをお聞かせください。
好きなモデルだったので頻繁に履いてましたよ。廃盤になってからも〈リーボック〉の担当の方に「もう一回作ってください」ってずっと言い続けてました(笑)。それから10年くらい経って、ようやく今回の復刻が実現したので念願叶ったという感じです。
当時はどんなスタイルに合わせていましたか?
やっぱりアウトドアっぽい着こなしがメインでしたね。当時はまだ大阪にいた頃で、エリア的にもそうした着こなしが主流でした。古着と合わせることも多かったです。
「ビートニック」を履く際のこだわりなどありましたか?
ソックスとの合わせは重要でした。フリース製の分厚いソックスに合わせるのがヒップだったので、その組み合わせは鉄板でしたね。
いま改めて履くならどんな着こなしに合わせますか?
街だけでなく、アウトドアやスポーツテイストのスタイルにも合わせられると思いますし、今日のようなシャツを軸にしたトラッドな着こなしにも合いますよね。いまは時代的にもコンフォートサンダルは注目されていますし、汎用性は高いと思います。
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS メンズプレス
中島小太郎さん
「いまでこそ広く浸透しているサンダル×ソックスの合わせですが、ビートニックはそのハシリだったように思います」とは中島さん。この日ももちろんソックスを着用。その履き心地は抜群だとか。
中島さんは「ビートニック」を過去に履いたことはありますか?
はじめて履いたのは僕がまだショップスタッフの頃です。都内のアウトドアストアで購入しました。デザインも当時としては斬新で、セレクトショップのスタッフがこぞって履いていましたよね。それと当時はブラジル製だったと思うのですが、生産国としては珍しかったので印象に残っています。
その頃はどんなスタイルに合わせていましたか?
オーソドックスなアメカジスタイルや、アウトドアっぽい着こなしに合わせていました。周りもそうした人たちが多かったように思います。
今回、実際に「ビートニック」を履いてみた印象はいかがですか?
昔と変わらず履きやすいですね。あとはスエードの表情が綺麗に表現されているなと感じました。おそらく本革ということもあってだと思いますが、品のあるスタイルが「ビューティ&ユース」の世界観ともマッチしそうですね。
いま改めて履くならどんなスタイルに合わせますか?
「ビューティ&ユース」のスタイルとして欠かすことのできないアイテムのひとつがシャツです。そうした上品な着こなしのハズしとして取り入れるのも面白いと思います。カジュアルならスポーティな要素をミックスすることでトレンド感をうまく表現できると思いますよ。
atmos プレス
須田恒平さん
「当時はファッション業界の人や著名なクリエイターさんがよく履いていたイメージです」と思い出す須田さん。裏原カルチャーが隆盛を極めた90年代半ばに、コアなファッションフリークの足元を支えていたのが「ビートニック」でした。
まずは「ビートニック」に対する当時の印象をお聞かせください。
90年代当時はまだ並行輸入でしか日本市場に出回っていなかったので、一部のスニーカーショップやセレクトショップでしか取り扱いがありませんでした。ですからレアなモデルという記憶があります。僕の地元の福岡ではほとんど見かけることはありませんでしたね。
個人的な思い入れなどはありますでしょうか?
当時は裏原カルチャーに傾倒していた頃だったので、東京への憧れと共に自分にとっては特別な一足でした。それから「アトモス」に入社して、一度「ビートニック」の別注モデルを製作させていただいたんですけど、個人的には未だに当時から抱いている個性的なサンダルという位置付けです。
復刻した「ビートニック」を履いてみた感想をお聞かせください。
ようやく〈リーボック〉から復刻した! という感動と、通好みなデザインがやはり良いなと再確認しました。ベルクロやシャークソールなど機能美を持った洗練されたデザインで、ブランドのフィロソフィーが感じられる一足だと思います。
いま改めて履くならどんな着こなしに合わせますか?
断然スポーツ×ストリートですね。やはり裏原カルチャーに根付いた人たちが履いていたという印象が強いので、当時の着こなしをあえていまになって体現するというのも面白いかなと。リバイバル的な想いも込めて履いてみようようと思っています。
atmos バイヤー
木村 純さん
「スニーカーが好きな人にも共感されるデザインかと思います。90年代らしいほっこりとした佇まいまも魅力ですね」と木村さん。そのデザインも然ることながら、スニーカーと比べても遜色のない履き心地も「ビートニック」は魅力なのです。
まずは「ビートニック」の印象をお聞かせください。
僕は現在25歳なので当然「ビートニック」の世代ではないのですが、まわりにスニーカー好きの人たちが沢山いる環境にいますので、先輩をはじめとした愛用者たちからよく話は聞いていました。個人的には今回のリリースのタイミングで試し履きをさせてもらったのが初めてです。
具体的にはどんな話を聞いたりしていたんですか?
サンダルのベーシックとして確立されたコンフォートサンダルも、当時としては斬新で、変わり種として履かれていたとか。ファッション業界で瞬く間に話題となり、沢山のファンがいた話とか。色々と逸話を聞いていたので、ずっと履いてみたかった1足です。だからこのタイミングで復刻したのは嬉しいですね。
今回、実際に「ビートニック」を履いてみた印象はいかがですか?
スニーカーに近い履き心地で、見た目とのギャップが印象的でした。それといまとなっては珍しいシャークソールが快適なクッショニングを約束してくれるので、ガシガシ履いてもストレスなく履けるので重宝しそうです。
いま改めて履くならどんな着こなしに合わせますか?
僕と同世代や、それよりも若い世代に多いオーバーサイズの着こなしや、ストリートっぽいスタイリングとも相性が良いと思います。ボリュームのあるフォルムなので、足元を主役に据えたスタイルを提案していきたいですね。
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Source: フィナム