JosephとDanielによって立ち上げられたカナダ、バンクーバーを拠点とするブランド〈ジェームス カワード(James Coward)〉。
アメリカの「C.H.C.M」、カナダの「NEIGHBOUR」で取り扱われ、日本では「MAIDENS SHOP」が初という注目すべきニューカマーです。
彼らは、ファッションの枠組みからではなく、映画、文学、建築、写真、彫刻、音楽からインスピレーションを獲得。現代のトレンドや洋服の意味を意識的に否定し、本質的、普遍的な洋服造りへのアプローチの再解釈を追求しているという、いわば服作りへの真摯な取り組みが伺えます。聞けばJosephは、〈フランク・リーダー〉を尊敬しているとのことで、至極納得です。
また、現代的なファッションビジネスのシステムを否定し、一般的な春夏、秋冬というシーズンで区切られたコレクションを発表するのではなく、各ショップとリレーションシップを取りながら、そのショップにあったプロダクトを提案しています。つまりは、服作りの環境や現代における服を再定義するかのように、根源的かつコンセプチュアルな服作りに邁進しているのでしょう。
こちらに掲載しているビジュアルは、「Kennedy Magazine」に掲載されたもの。なるほど多くの目利きが目をかけているというわけです。
こういったブランドは、その目でと手でクオリティやデザインを確かめてこそ、その価値がわかるというもの。ツバつけておくなら今ですよ。
Text_Shinri Kobayashi
MAIDENS SHOP
電話:03-5410-6686
Source: フィナム