コンセプチュアルなテーマを背景に、芯のあるミリタリーアイテムを展開するブランド〈ヒューミス(HUMIS)〉。前シーズンのルックも反響を呼びましたが、今季のルックもまた一味違う仕上がりになっています。
差別や貧困による政治闘争が酷かった60~70年代のブラックストリート。銃を持たず無装備でライフスタイル的にあえてミリタリーウェアを着たり、言葉や音楽の力でプロバガンダ(先導)を行う。
そんな混沌の時代を正しく、クリエイティブの力を利用して世の中をそんな国に変えたいと考えた重要人物にスポットが当たっています。
カラーリング、ハンティングのディテールから見て取れる通り、昨シーズンよりもミリタリーテイストが色濃く反映されています。その反面、柔らかい生地を全体的に使用したことによって、美しいドレープが出ているのも今シーズンのアイテムの特徴です。
当時の光景や雰囲気を現代に生々しく具現化できる数少ないブランドが〈ヒューミス〉なのではないでしょうか。野心的な表現はこれからも続きます。
Text_Rei Kawahara
HUMIS
humis.net
Source: フィナム