HYPE BEAST
デンマーク・オールボーにある『クンステン近代美術館』から、制作に必要な53万2,549クローネ(約1128万円)を受けとったにも関わらず、何も描かれていない作品を提出したデンマーク出身のアーティスト イェンス・ハーニング(Jens Haaning)が、裁判所から一部返金を命じられたことが明らかとなった。2021年、『クンステン近代美術館』から、過去作であり、オーストラリアとデンマークの平均年収を実際の紙幣を使って表現した“Average Austrian Income(オーストラリア人の平均年収)”と“Average Danish Annual Income(デンマーク人の平均年収)”を再現するよう依頼されたイェンス・ハーニング。『クンステン近代美術館』は、報酬とは別に53万2,549クローネを貸し出し、2つの作品を制作するよう依頼していたものの、実際に届いたのは、“Take the Money and Run(金を奪って高飛び)”と題された、何も描かれていない真っ白の状態のキャンバスだったという。『クンステン近代美術館』は、それらの作品をイェンス・ハーニングの遊び心として受け止め、予…