〈ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)〉の2018年春夏コレクションのイメージビジュアルが公開されました。テーマは「MAYBE A PAINTER OR A MUSICIAN.」。
全体的にダークカラーを多用したクリエーションは、19世紀の絵画がモチーフになった薔薇柄のアイテムが目に飛び込んできます。さらに、即興的に描かれる抽象絵画やドローイング作品で有名な画家、サイ・トゥオンブリーの自由な技法を取り入れてフリーハンドで描いたグラフィックTシャツの数々も登場。
今回のコレクションのインスピレーションソースには、フランスの批評家で思想家のロラン・バルトの著書『美術論集』、美術史家として知られる林道郎の著書『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』があるそう。〈ラッド ミュージシャン〉ならではと言えるアートの要素を巧みに取り入れたものに仕上がっています。
また、写真では分かりづらいが、小さな文字でいくつかのメッセージがランダムに施されたブルゾンやパーカ、パンツなども。これはスウェーデンの実験音楽家Mattias GustafssonによるAltar of Flies名義の音源からヒントを得たもの。近年、デザイナーの黒田雄一さんに欠かせない、ノイズというジャンルの音楽を服で表現しています。
少年たちを起用し、コレクションの世界観が表現されたビジュアルは、どこか儚いムード。見るひとに何かを訴えかけているようにも感じます。引き続き、〈ラッド ミュージシャン〉のコレクションから目が離せません。
Text_Ryo Muramatsu
LAD MUSICIAN SHINJUKU
住所:東京都新宿区新宿3-31-6-1F
営業時間:12:00 〜 21:00
電話番号:03-6457-7957
www.ladmusician.com
Source: フィナム