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現代の偉人たちが好んで聴く音楽とは?

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ついつい忘れがちではあるが、学者や大統領、起業家、天才といった世界の偉人たちだって、日常的に“普通の人”と同じことを楽しんでいるのだ。例外なく、彼等だって音楽を聴く。大学教授のDavid Ludden(デイビッド・ラデン)曰く、音楽は世界共通言語だそう。音楽には人間の共有経験に潜む根本的感情を呼び起こす力があり、これまで我々が歩んできた道を振り返ることもできる。どれだけIQが高かろうと、我々と同じように、彼/彼女にとって音楽は重要な存在なのだ。

本稿では、Elon Musk(イーロン・マスク)やMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)、Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキング)をはじめとした現代の偉人11人が好む音楽にスポットを当てる。多くの自称音楽通は信じたくないだろうが、音楽に対する趣味趣向と知性は比例しない。少なくとも、今回ピックアップした11人からそういった傾向は見られなかった。

Elon Musk – PayPal / Tesla / SpaceX 創設者

お気に入りのアーティスト:Frank Sinatra(フランク・シナトラ)、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)、 “Weird Al” Yankovic(ウィアード・アル・ヤンコビック)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=mQR0bXO_yI8&w=560&h=315]

「Tesla(テスラ)」における音楽ストリーミングプラットフォームの可能性についてはよく議論されるが、Elon Muskがどんな音楽を聴くのかはあまり知られていない。2011年、米サンタモニカカレッジ内のラジオ局「KCRW 89.9FM」(ナショナルパブリックラジオ加盟)が「SpaceX」の本社を訪れた際、幸運にもMusk本人と雑談する機会を得た。会話のなかで、この「Tesla」と「SpaceX」の創業者は好きな音楽についても触れ、Frank Sinatraの“Fly Me To the Moon”をはじめ、Monty Python(モンティ・パイソン)の“Always Look on the Bright Side of Life”、Team America World Police(チーム★アメリカ/ワールドポリス)の“America, F*ck Yeah!”、そしてAndrea Bocelliの“Con Te Partiro”などを挙げたそうだ。また、よく“Santa Claus Is Coming to Town”を口笛で吹くそうだが、Musk本人もなぜだかはわからないとのこと。さらに、“Weird Al” Yankovicのファンであることや『The Lego Movie』の“Everything is Awsome”が好きなことも明かした。

Mark Zuckerberg – Facebook共同創業者兼会長兼CEO

お気に入りのアーティスト:Daft Punk(ダフトパンク)、Lady Gaga(レディー・ガガ)、Eminem(エミネム)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=YWt4wmZ_EMI&w=560&h=315]

2016年、「Facebook」CEOのMark Zuckerbergは、ボイスコントロールの家庭用人工知能、Jarvisを完成させた。Jarvisは彼自身や奥さんのPriscilla Chan(プリシラ・チャン)が好きな音楽の傾向を学習し、日々オススメの曲を流してくれるという。Facebook誕生のはるか昔、高校生のZuckerbergと友人のAdam D’Angelo(アダム・ディアンジェロ)は、似たような機能を持つSynapseというアプリケーションを開発した。リスナーがよく聴く曲をベースに、自動でプレイリストを作成してくれるMP3プレイヤーである。ちなみにZuckerbergとD’Angeloの2人は、大学に行きたいという理由でソフトウェアに対する95万ドルのオファーを辞退。こういった話はいくらでも聞こえてくるのだが、Zuckerbergが好きな音楽についてはあまり耳にしない。一度、好きなミュージシャンにDaft PunkとLady Gagaを挙げていたことがあり、また2011年には、Eminem、Royce Da 5’9”(ロイス・ダ・ファイブ・ナイン)、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)による“Lighters”から、お気に入りのリリックとしてEminemのライン、“Had a dream I was king. I woke up, still king(キングになる夢を見た。目が覚めてもキングのままだった)”とツイートしたこともあった。

Barack Obama(バラク・オバマ)- 第44代アメリカ合衆国大統領

お気に入りのアーティスト:Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、JAY-Z(ジェイZ)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=H-kA3UtBj4M&w=560&h=315]

今回登場する偉人のなかでは、最もメディアに対してフレンドリーかつ流行に敏感な人物だろう。大統領在任中には、多くの紙媒体がBarack Obamaと彼の音楽観についての特集を掲載した。大統領就任式からクリスマス休暇まで、彼は行事ごとにプレイリストを作ることで知られている。ミュージシャンの顔ぶれは、Leon Bridges(リオン・ブリッジズ)からOtis Redding(オーティス・レディング)、Bob Dylan(ボブ・ディラン)、Sheryl Crow(シェリル・クロウ)、The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)まで多岐にわたる。2016年10月、この前POTUS(アメリカ合衆国大統領を表す略号)は、今回登場するなかでは誰も挙げていない“お気に入りのラッパー5人”を公開した。JAY-Z、Kanye West(カニエ・ウエスト)、Drake(ドレイク)、Kendrick Lamar、Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)の5人である。在任期間中は、 Frank Ocean(フランク・オーシャン)やChance、Wale(ワーレイ)など、多くのミュージシャンやアーティスト、ラッパーをホワイトハウスに招いた。2015年には、その年のベストソングにKendrickの『To Pimp A Butterfly』より“How Much A Dollar Cost”を挙げていた。

George R. R. Martin(ジョージ・R・R・マーティン)- SF作家

お気に入りのアーティスト:Grateful Dead(グレイトフル・デッド)、『オズの魔法使い』のサウンドトラック

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=671AgW9xSiA&w=560&h=315]

アメリカの人気テレビドラマシリーズ、『Game of Thrones』における音楽の役割は非常に大きい。Grey Worm(グレイワーム)やHodor(ホーダー)、Ramsay Bolton(ラムジー・ボルトン)といったキャラクターを演じる俳優たちは、実生活でミュージシャンやアーティストとしても活動しているのだ。また、Ed Sheeran(エド・シーラン)やMastodon(マストドン)、Coldplay(コールドプレイ)のWill Champion(ウィル・チャンピオン)、Snow Patrol(スノウ・パトロール)のGary Lightbody(ギャリー・ライトボディ)、Sigur Rós(シガー・ロス)、Of Monsters and Men(オブ・モンスターズ・アンド・メン)など、著名なアーティストのカメオ出演も話題になった。実はこのテレビシリーズ、George R. R. Martin著『A Song of Ice and Fire(氷と炎の歌)』を原作としている。2015年に行われたニューヨーク『92nd Street Y』とのインタビューで、Martinは『Game of Thrones』がGrateful Deadから大きな影響を受けていることを認めていた。2014年には、『Salon』紙に対して「いつだってGrateful Deadの歌詞が頭のなかをグルグルしているよ」と語り、“Ripple”をフェイバリットソングとして紹介。また、3番目に好きなファンタジー映画に『オズの魔法使い』を挙げ、その理由については「サントラが奇跡的に素晴らしいから」と説明していた。

Neil deGrasse Tyson(ニール・ドグラース・タイソン)- 天体物理学者

お気に入りのアーティスト:Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)、Koko Taylor(ココ・テイラー)、Van Morrison(ヴァン・モリソン)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=w_fygyQiHoA&w=560&h=315]

天体物理学者として名高いNeil deGrasse Tyson博士は、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)のGZA(ジザ)もゲスト出演したことがある自身の番組、『StarTalk』にてしばし音楽と科学の関係性について語っていた。B.o.B(ビー・オー・ビー)が唱える“地球平面説”を論破したことでも有名な彼は、Logic(ロジック)の最新アルバム『Everyday』への参加&彼との対談に加え、Tyler, the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)がホストを務める「Viceland」の『NUTS + BOLTS』へのゲスト出演など、ミュージシャンやアーティストと密接な関係にある。前述のElon MuskをゲストDJとして迎えたラジオ局「KCRW」へは、2015年に音楽キュレーターとして登場。最も好きな音楽ジャンルにブルースを挙げていたが、同時にゴスペルやプログレッシブロックも好きだと語っていた。そのときの選曲は、Koko Taylorの“I’m A Women”、Aretha Franklinの“Old Landmark”、Van Morrisonの“Moondance”、Styx(スティックス)の“Come Sail Away”、そしてLouis Armstrong(ルイス・アームストロング)の“What A Wonderful World”だった。

Jack Ma(ジャック・マー)- アリババ社創業者兼会長

お気に入りのアーティスト:Righteous Brothers(ライチャス・ブラザーズ)、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)、『ライオンキング』のサウンドトラック

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=qiiyq2xrSI0&w=560&h=315]

今回の企画で、最もミュージックラバー(&パフォーマー)な偉人はJack Maだろう。2017年10月初旬、中国一の資産家(純資産約393億ドル)であり「Alibaba Group」創業者のMaは、「Yunqi Music Festival」にて、Li Jian(リー・ジェン)のパフォーマンス中に飛び入りでステージに登場。自らマイクを握り数曲を披露したのだ。Righteous Brothersの“Unchained Melody”に始まり、Jonathan Lee(ジョナサン・リー)の“I Finally Lost You”、Wang Feng(ワング・フェン)の“When I’m Thinking of You”と続き、パフォーマンスは15分に及んだそう。この日の大富豪は、サングラスに襟を立てたデニムジャケットという装いだったとか。また、先日行われた「Alibaba」の創業18年パーティーでは、Michael Jacksonの格好で登場。黒のバイクでステージ上に現れたかと思えば、MJのシグネチャームーブも披露。2014年には、人気ディズニー映画『ライオンキング』の歌を社員16,000人の前で歌ったとは「Alibaba」社員談。

Bill Nye(ビル・ナイ)- 俳優

お気に入りのアーティスト:Frank Sinatra(フランク・シナトラ)、Tommy Dorsey(トミー・ドーシー)、Fred Astaire(フレッド・アステア)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=1cPG1t52GgI&w=560&h=315]

Bill NyeはScience Guyかもしれないが、間違いなく音楽にも精通している。PBS(公共放送サービス)で5年間続いた自身の番組『Bill Nye, The Science Guy』では、時折ポップソングの教育的なパロディーを特集した。Steve Aoki(スティーブ・アオキ)との楽曲制作経験もあり、今年から始まった「Netflix」での新番組、『Bill Nye Saves the World』のテーマソングはTyler, the Creatorが作詞している。2014年には、ラジオ局「KCRW」にゲストDJとして出演。Frank Sinatraの“I’ve Got The World On A String”、Tommy Dorseyの“Song of India”、Fred Astaireの“The Carioca”、Ronny & The Daytonas(ロニー&ザ・デイトナス)の“GTO”、Golden Earring(ゴールデン・イヤリング)の“Radar Love”などを選曲。かつてNyeは、音楽を「ドラッグや恋愛、ギャンブルと同じ快楽中枢を刺激するもの」と表現していたが、自身の番組で1エピソード丸ごと音楽と科学の関係を特集するほどの音楽人間なのである。

Bill Gates(ビル・ゲイツ)- Microsoft共同創業者兼元会長兼顧問

お気に入りのアーティスト:David Bowie(デヴィッド・ボウイ)、Willie Nelson(ウィリー・ネルソン)、The Beatles(ザ・ビートルズ)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=a01QQZyl-_I&w=560&h=315]

好きなミュージシャンや曲について積極的に発言していたSteve Jobs(スティーブ・ジョブス)に対し、Bill Gatesは、Kirsty Young(カースティ・ヤング)がホストを務める「BBC Radio 4」の『Desert Island Discs』に出演した際、無人島に持って行く8曲について語ったことがある程度だ。その8曲とは、David BowieとQueen(クイーン)の“Under Pressure”、Willie Nelsonの“Blue Skies”、Ed Sheeranの“Sing”、Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の“Are You Experienced”、U2(ユーツー)の“One”、The Beatlesの“Two of US”、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の“How Can Love Survie”、そしてミュージカル『ハミルトン』の“My Shot”。Beatlesの“Two of US”は特にGatesのお気に入りのようで、かつて切磋琢磨し合っていた自身とJobsを思い起こさせると語っていた。ちなみに、やはり3人の子供からの影響を受けるようで、Sheeranの“Sing”は娘フィービーが大好きな曲だそう。

Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキング)- 理論物理学者

お気に入りのアーティスト:Rod Stewart(ロッド・スチュワート)、The Beatles、Francis Poulenc(フランシス・プーランク)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=vQUQcAzAi3k&w=560&h=315]

21歳から退化性の運動ニューロン病を患っているにも関わらず、Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキング)は、これまで2度の結婚で3人の子供を授かり、いくつもの画期的な発見をし、何冊ものベストセラーを執筆している。また、体の状態に関係なく楽しめるのが音楽である。2015年7月、『Reddit』にてHawkingは、自身のフェイバリットソングとしてRod Stewartの“Have I Told You Lately”を紹介していた。“10 Questions for Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキングへの10個の質問)”と題された記事のなかで、彼はポップやクラシック、オペラなど様々なジャンルの音楽を好んでいると答えていた。これだけの天才であろうと、音楽に対しては普通の人と何も変わらないのだ。Gates同様、『Desert Island Discs』の“無人島に持って行く8曲”を選んだこともある。2006年の「Cambridge Music Festival」では、Igor Stravinsky(イーゴリ・ストラヴィンスキー)の“Symphony Of Psalms”、Henryk Wieniawski(ヘンリク・ヴィエニャフスキ)の“Violin Concerto No. 1”、そしてFrancis Poulencの“Gloria”を、自分にとって最も大きな意味を持つクラシックミュージック3選として挙げていた。

Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)- Amazon.com 共同創設者兼CEO兼取締役会長

お気に入りのアーティスト:Zac Brown Band(ザック・ブラウン・バンド)、カントリーミュージック全般

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=e4ujS1er1r0&w=560&h=315]

今回登場する他の偉人たちと違い、Jeff Bezosは特出した音楽好きではない。それどころか、音楽に対しての興味が非常に薄い。10代の頃、Jeffは地元ラジオ局のコールサインを丸暗記することで、音楽に対する知識を偽っていたそうだ。Steve Jobs(スティーブ・ジョブス)にミュージックエディターのKeith Moerer(キース・モエラー)を引き抜かれ、最終的にMoereとJobsにiPodを開発させてしまった。しかしながら、Bezosは音楽を完全に諦めたわけではない。2月に行われた『Billboard』のインタビューで、Amazon Echoのようなボイスコントロールの家庭用デバイスこそ、音楽業界にとって“巨大な可能性を秘めた分野”だと彼は言っている。音楽業界とストリーミングサービスに対しては熱いものを持っているが、彼の音楽に対する趣味趣向はほとんど知られていない。ビジネスパートナーであるSteve Boom(スティーブ・ブーン)がまかされている「Amazon Music」のアメリカーナステーションとZac Brown Bandが好きということくらいだろうか。

Hans Zimmer(ハンス・ジマー)- 作曲家

お気に入りのアーティスト:Ennio Morricone(エンニオ・モリコーネ)、Kraftwerk(クラフトワーク)、Giorgio Moroder(ジョルジオ・モロダー)

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=Jj5Xczethmw&w=560&h=315]

現代映画音楽の制作において最も有名な存在であるHans Zimmer。オスカーとグラミー両方の受賞経験がその事実を証明している。これまで、『ライオンキング』や『グラディエーター』、『ダークナイト』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『インセプション』などの大ヒット映画の音楽を制作。『IGN』のインタビューで、Zimmerはオールタイムフェイバリットの映画音楽に、Ennio Morriconeの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、Giorgio Moroderの『ミッドナイト・エクスプレス』、Vangelis(ヴァンゲリス)の『ブレードランナー』などを挙げている。また『Reddit』の質問コーナーでは、過去にさかのぼって実際に会ってみたい作曲家としてBeethoven(ベートーベン)と答えていた。“交響曲第5番”の創造力と簡素さにとても魅かれるようだ。さらにKraftwerkが好きで、Mozart(モーツァルト)やThe Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)、アメリカのブルースミュージシャンLightning Hopkins(ライトニン・ホプキンス)を尊敬しているとのこと。

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Source: HYPE BEAST

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