ネストローブコンフェクトが掲げるテーマ”漂うミリタリー”とは？

メンズウェアは似たようなディテール、シルエットのアイテムで溢れています。ブランドネームが最大の分別ポイント、と言いきってしまうのは空疎ですが、そう見る向きもなきにしもあらず。しかし、そこで多用されるミリタリーやワークなどのディテールは落とし込み方によってガラリと印象を変える重要な要素です。

〈ネストローブコンフェクト（nest Robe CONFECT）〉は毎シーズン”漂うミリタリー”というキーワードをもとに、リアルな復刻ではなく、独自の素材使いと解釈によってミリタリーのディテールを取り入れたアイテムを展開しています。

既に存在するモノから着想を得て、あくまでも日常着の延長にある服を意識し、それを形成する要素（生地、色、パターン、感性など）の選び方によって、ありそうでないモノを形作る。そんな思想に基づいて、ミリタリーのシリーズとして今シーズン製作されたのは、以下の4型です。

Soft Cotton Satin Mods Coat ¥48,000+TAX

柔らかく滑らかな質感のコットンサテンに特殊な仕上げを施し、程よく艶を出すことで上品に。M-65のディテールを取り入れながらも、素材使いとフロントを掛けボタン仕様にすることで独特の気品が漂うモッズコートに仕上がりました。カラーは深みのあるダークオリーブ。ゆったりとしたサイズ感で素材の滑らかさから生まれる上品な落ち感のあるシルエットです。

Soft Cotton Satin Cargo Pants ¥22,000+TAX

モッズコートと同素材同色のカーゴパンツ。カーゴポケットをベルト下に配置し、使い勝手の良さと着用時のポケットのバランスが考慮されています。ウエストにはコードも通してあるので、ベルトレスでの着用も可能。シルエットは太めで綺麗なテーパードライン。ミリタリーから着想を得て、「におい」は漂わせていますが、「いかにも」なカーゴパンツとは全く異なるパンツに仕上がっています。

Cotton Wool Horse Cloth Soutien Collar Coat ¥57,000+TAX

乗馬の際に鞍が滑らないように、鞍の下に敷いた布のことを馬布と呼びます。強度があり、比較的薄手でありながら密度の高い生地なので軽く、ハリ、コシのある質感が特徴。コットン100％で織られるものがほとんどですが、馬布特有の風合いはそのままに、冬にも暖かく身につけられるようにコットンとウールの交織で馬布を作りました。

タテ糸には綿糸の黒を、ヨコ糸にはTOPウール糸のグリーンという交織で、深みのあるダークグリーンカラーに仕上がっています。この素材を用いたステンカラーコートは、縫製ステッチを極力表に出さず、ガンパッチのボタンも隠すことでプレーンで素材の良さを存分に味わえます。

シルエットはチェストから裾にかけてややゆとりのあるAライン。着丈も膝丈で、狙った感じもなく、なんとなく貫禄を感じられる長さです。風合いの良い質感と深みのある色、シンプルで余裕のあるシルエットにより、着たときに漂う、「男らしさ」、「大人っぽさ」のある空気が魅力的なコートです。