現在、池袋で舞台芸術の祭典「東京芸術祭 2017」が開催されるなど、“芸術の秋”の色が濃くなって参りました。
さて、劇団と一口に言えど、硬軟含めていろいろとジャンルがありますが、コントユニット「明日のアー」はかなり軟らかい、つまりは、笑えて面白い劇団です。この対談にもありますが、奇才・天久聖一さんお墨付きの注目劇団で、私もかつて公演を観させてもらいましたが、シチュエーションコメディとして最高でした。
前回公演の感想がまとまったこちらをチェックしてもらうとわかりやすいかもしれません。
そして、「明日のアー」の第3回公演『日本の表面』が、11月3日(金)〜5日(日)で、原宿VACANTにて開催されます。今回は劇伴として男女デュオバンド「左右」が生演奏で参加します。
ストーリーとしては、「2016年の第二回公演『猫の未来予想図Ⅱ』では「スカムとエモーション」をテーマにしてましたが、今回は『アウトレイジ』と真逆の「全員善人」をテーマに、善人が日本の表層をいいね! しまくるコントを行います。AIの都知事の下で暮らし、SNSの中毒となった我々がそこから抜け出るにはどうすればいいのか。ニッポンの現在地のどこかをいいね! すればウラ面に行けるスイッチがあるのではないか。そんな風に手当たりしだいにファボりまくります。」とのこと。この煙に巻く感じも、非常にこの劇団“らしい”のです。
ちなみに率いているのは、「デイリーポータル Z」を中心に記事を手がける、ウェブライター・動画作家である大北栄人さん。そんな出自を活かしたひとたちが多数登場します。
出演者は、毎回身のまわりにいるおもしろい人を呼んで集めているんだとか。今年新たな出演者として劇伴も担当するバンド左右の二人(花池洋輝、桑原美穂)とバンド・トリプルファイヤーVo.の吉田靖直が出演するそうです。花池と吉田はウェブの動画シリーズ『花池吉田のともだち探そう』の縁で出演が決定。同じく大北制作のWeb動画『なんでもレンジでチンする会』のデイリーポータルZ編集部・古賀及子も初参加。また前年のイラストを担当した謎の図シリーズで有名なイラストレーター・よシまるシンもコントに出演します。
俳優としては宮部純子(五反田団/青年団)、八木光太郎(GERO)、テアトロコントのオーディションから参加の郷田明希の3名が参加。
そしておなじみとなった「明日のアー」でしか見られない俳優ではない方々。藤原浩一(デイリーポータルZ編集部)、土屋遊(ライター/ブロガー)、スミマサノリ(文筆家etc)、トチアキタイヨウ(舞踏家)、7A(モデル/ラジオMC)が出演します。
スタッフとして今年のメインビジュアルもよシまるシンが担当。舞台美術には銭湯フェス『ア~の湯』や昇悟と純子も担当した佐々木文美(快快/FAIFAI)、今年の衣装も雪浦聖子が手がけるブランド〈sneeuw〉が提供しています。
個人的に注目しているのは、バンド・トリプルファイヤーのVo.吉田靖直。テレビ番組の大喜利で一度拝見しましたが、斜めすぎる視点から導く好回答を連発していました。
チケットはこちらですでに発売中。
まずは観ないことには始まらないのが劇団というものです。テレビともちがう笑いを求めている方には特にオススメです!
Text_Shinri Kobayashi
明日のアー第三回公演『日本の表面』w/左右
日時:11月3日(金)19:00、4日(土)15:00、19:00、5日(日)15:00、19:00の計5回(開場は開演の30分前)
料金:前売2700円(+1drink500円)、当日3000円(+1drink500円)
会場:VACANT(原宿)
作・演出:大北栄人
宣伝美術:よシまるシン
衣装提供:sneeuw
舞台美術:佐々木文美(快快/FAIFAI)
照明:MOON LIGHT
PA:片岡敬
演奏:左右
出演者:
八木光太郎(俳優・GERO)
宮部純子(俳優・五反田団/青年団)
郷田明希(俳優)
吉田靖直(トリプルファイヤー Vo.)
花池洋輝(左右 Vo.Ba.)
桑原美穂(左右 Vo.Gt.)
藤原浩一(デイリーポータルZ編集部)
古賀及子(デイリーポータルZ編集部)
トチアキタイヨウ(舞踏家)
7A(モデル/ラジオDJ etc.)
スミマサノリ(文筆家 etc.)
土屋遊(ライター/ブロガー)
よシまるシン(イラストレーター)
(※土屋遊さんは本人の希望によりセリフがない可能性があります。ご了承ください)
チケット販売ページ:http://t.livepocket.jp/t/nihonno
明日のアーHP: https://asunoah.tumblr.com/
公演の問い合わせ:asunoah@gmail.com
Source: フィナム