フィナム
聴こえてくるのは、耳障りのいいアップリフティングなメロディーとソウルフルなハイトーンの歌声。どこか実体の見えない存在ながら、その音像だけでファンを増やしてきたミュージシャン、Nulbarich。匿名性を担保する1stシングル、アルバムにはじまり、ライブ活動の中でバンドとしての全貌が浮かび上がる2ndアルバム『H.O.T』を経て、ついに “宛名のない手紙”を意味する3rdアルバム『Blank Envelope』がリリースされます。武道館公演を成功させながらも、あまり語られてこなかったNulbarichという実体に迫るべく、バンドの首謀者JQにスタンスを探ってみると、職人的な思想やカルチャーに親しんできた都会に生きる若者としての目線が浮き彫りになりました。 Photo_Yusuke Abe Text_Hiroyoshi Tomite Edit_Rei Kawahara
続きを読む>>アートは創り手の意図を越えていく。ナルバリッチの音楽にかける思想。