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連載「憧れの逸品」No.79 伝統への愛を込めたルイ・ヴィトンのアクセサリー。

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フィナム

軍手を思わせる風貌に、鮮やかなカラーパレットとモダンなタイポグラフィ。これぞヴァージル・アブローの面目躍如といったところだろう。 ヴァージル手がける〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉のファーストコレクションは、アクセサリー・コレクションの切れ味がとりわけ鋭い。 ヴァージルが愛してやまないバッシュをモチーフにした一足はいわずもがな、ロゴを3Dで表現したサイケデリックなバンダナ、レインボーをモチーフにしたストール、真っ白なキャットアイ・シェイプのサングラス…どれをとってもストリートをラグジュアリーに昇華するというヴァージルの流儀が貫かれている。 そのコレクションをすんなりと受け入れることができるのは、もちろん時代感を捉えているということもあるけれど、何よりリスペクトを忘れないスタンスが伝わってくるからだ。くだんのグローブを例に引けば、甲にプリントされたタイポグラフィは創業年の1854、本社住所のPont Neuf、トランク職人の大切な工具であるハンマー、そして創業者のポートレートなどから構成されている。さながら〈ルイ・ヴィトン〉のヒストリーブックであり、この老舗への愛は溢れん…
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