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Banksy がシュレッダー裁断した絵画に仕掛けトリックを用いたフェイク説が浮上

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先日『HYPEBEAST』でもお伝えし、日本でもテレビニュースで取り上げられるなど一大珍事件として報じられた、世界的な知名度と人気を誇るBanksy(バンクシー)による絵画シュレッダー裁断事件、通称“Shred the Love”事件。“Girl With a Balloon(少女と風船)”と題された絵画がニューヨークにて開催されたアートオークションにて約1億5,000万円もの値で落札された直後に、額縁内に仕掛けられたシュレッダーが作動して絵画の下半分ほどが裁断。さらには裁断されたことによって絵画の名前が“Girl With a Balloon(少女と風船)”から“Love Is in the Bin(愛はごみ箱の中に)”と変更されたというアート史に残る珍事件だが、今回その絵画に実際はシュレッダーにて裁断されていないとするフェイク説が浮上。Banksy本人を巻き込んで現在SNS上などでちょっとした騒動を巻き起こしている。

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. “The urge to destroy is also a creative urge” – Picasso

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フェイク説の言い分としては、あの額縁内には絵画“Girl With a Balloon”が2枚仕込まれており、そのうちの1つは綺麗な状態のもの、そしてもう1つは既に下半分が裁断された状態ものであった、というもの。その理由は、事件後にBanksyがInstagram上で公開したシュレッダー埋め込み額縁の製造映像では裁断用の刃が横向き(絵画に対して平行にくるように)設計されており、更には絵画を2枚仕組むのに適した2個のローラー及びバッテリーが搭載されている、というのが主な理由であり、ローラーに関してはマジックの世界における古典的な手法との指摘もある。またフェイク説の主張としては、オークション会場内で裁断された絵画はズレが生じているともされ、角度的に多少分かりづらいものの、確かにズレているようにも見受けられる(下の画像内の赤丸で示した部分)。そして現在オークションハウスの「Sotheby’s」が公開しているものではそのズレが修正されているとも(本稿上部の画像を参照)。

と、ここまでがフェイク説の主張であるわけだが、日本時間で10月18日の朝、Bansky本人がネット上を騒がせている“Girl With a Balloon”及び“Love Is in the Bin”のフェイク説を否定する声明をInstagramにて発表。そこには以下のように記されている。

Some people think it didn’t really shred. It did.
Some people think the auction house were in on it, they weren’t.

訳:一部の人々は実際には切り刻まれていないと思っている。切り刻まれてるよ。
一部の人々はオークションハウスもグルだと思っている。それも違うんだ。

そしてBanskyは同時に“Shredding the Girl and Balloon – The Director’s Cut”と題された約3分間の映像も公開。その映像内では更に細かくそのシュレッダー内蔵額縁の製造風景に迫り、更にはオークション前の絵画お披露目会の様子から落札及びシュレッダー作動の瞬間。そして裁断のデモンストレーション映像までが収められている。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=vxkwRNIZgdY&w=966&h=543]

今回の“Shred the Love”事件にて、誰しもが思いつかない大胆不敵な方法でまたもや世間の目を掻っ攫った鬼才Banksy。『HYPEBEAST』としては“Girl With a Balloon”及び“Love Is in the Bin”はフェイクではなく、実際に切り刻まれたという見方を支持したいが、読者の皆様はいかだろうか。今後のBanksyの動向にも注目しつつ、その他のアート関連ニュースの数々も確認してみよう。

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Source: HYPE BEAST

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