コーヒーカルチャーだけにとどまらず、新しいモノやひと、カルチャーとの出会いの場ともなっているのが、幡ヶ谷の街のコーヒー屋「パドラーズコーヒー(Paddlers Coffee)」です。
松島さんたちとゆかりのあるひと、気になるひとたちによる展示やイベントが不定期で行われていますが、その高打率たるや…。松島さんたちの選ぶ目が確かなものということなのでしょう。
10月12日(金)〜10月14日(日)で、スケーターでもあり、写真家でもある呉屋慎吾さんによる写真展「That over there」が「パドラーズコーヒー」で開催されています。
呉屋さんは、都内を中心としたスケートショップで展開される写真集『NOTES magzine』を主宰し、国内外のスケートシーンを収めています。本展は、呉屋さんが夏にオランダ・ アムステルダムを訪れた際にファインダーで捉えた写真が並びます。ヨーロッパの中でも独自のカルチャーを形成しているオランダならではの景色や、書店でよく見るスケート雑誌とはひと味ちがうアングルで切り取られるスケートフォトグラフィーは必見です。
さらに、写真展のほか、呉屋さんの友人〈八木木工〉の家具展示会「あそこのあれ」も同時に開催されます。こちらもスケーターでありながらも家具職人という異色のスタイルを持つ、八木健史朗さんが作る椅子や一輪挿しを、呉屋さんの写真と同じ空間に展示します。
オランダのアムステルダムで撮影したさわやかな写真と、北欧家具から影響を受けたクリーンな家具が店内を彩ります。
写真と家具それぞれに共通するのはその繊細さ。一方で、そのなかにもスケーター独特のユーモアや自由さを感じるのは、気のせいではないはず。タイトルにもそれは表れています。
風景やひと、もしくは家具。スケーターという、モノの見方が独特な人種が切り取り、つくるものは果たしてどんなものか? コーヒー片手に楽しんでください。
Text_Shinri Kobayashi
呉屋慎吾 写真展「That over there」&八木木工 家具展示会「あそこのあれ」
期間:2018年10月12日(金)〜14日(日) 7:30〜18:00
会場:Paddlers Coffee
住所:東京都渋谷区西原2-26-5
Source: フィナム