クエンティン・タランティーノをして「こんなホラーは観たことがない」と言わしめたホラー映画『イット・フォローズ』のデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の最新作『アンダー・ザ・シルバーレイク』が、10月13日(土)より新宿バルト9他で全国順次ロードショーします。
まだ公開前なのでネタバレなしでいきますが、本作の魅力は何といっても、その唯一無二の世界感でしょう。ヒッチコック、デヴィット・リンチなど、ふんだんに盛り込まれたオマージュの数々、監督自身が「本当にクレイジーだった」と振り返るほどの徹底した小道具へのこだわり、主人公サムや女性たちのファッション、そのバックグラウンドを支えるR.E.M.、ニルヴァーナといった音楽など、あらゆるカルチャーが交錯する本作の時代設定は2011年ながら、1990年代半ばを彷彿させる空気感が映画全体を覆い、2時間20分ぶっ通しで観客を魅了します。
そんな物語の世界感をいち早く味わえるタイアップが実施されることになりました。
1つ目は、ファッションとしても非常にアツいヴィンテージTシャツのショップとのコラボです。お相手は、スケートに映画、音楽など、あらゆるジャンルの貴重なTシャツをラインナップした、ヴィンテージTシャツ専門のオンラインショップ「anytee」。
同ショップでは、映画公開を記念した、特設サイトを10月からオープンし、映画劇中のシーンに合わせて、USEDのTシャツを提案しています。“音楽、映画などLAカルチャーすべての世界観にマッチしたクールなTシャツを着て、映画を観よう!”というコンセプトで、さらにサイト上から商品購入もできる、珍しい展開になりそうです。
また、美容室やバーバーのイメージを覆す洒落たビジュアルと、ビール等のお酒も嗜みながらヘアカットできる、全国的に大きな注目を集める神戸拠点の人気バーバーショップ「MERICAN BARBERSHOP」では神戸店、福岡店にて、10月より、来店客に映画とコラボしたオリジナルステッカーがプレゼントされるほか、「anytee」×『アンダー・ザ・シルバーレイク』のポップアップ展示販売も開催します。ヴィンテージTシャツだからこそ、手にとって確かめたいという人はぜひ足を運んでみてください。
三つ目は、エヴァンゲリオンや数々のアーティストとのコラボ作品を製作し、個性溢れる多彩なブランドを取り扱っている北海道拠点のコンテンツライフスタイルカンパニー「CONTROLLER」と共作した日本限定の映画オリジナルTシャツ。同社は、任天堂のゲームをモチーフとするアパレルブランド〈THE KING OF GAMES〉や、8bitカルチャーを背景とした東京生まれのピクセルデザインブランド〈TOKYO PiXEL.〉、そのほか世界的大ヒットゲーム「UNDERTALE」の日本での数少ない正規販売店です。
なぜ、ゲームとゆかりのある「CONTROLLER」が選ばれたのかと言えば、本作では、ポップカルチャーをこよなく愛するオタク青年サムが「スーパーマリオブラザーズ」をプレイするシーンや、雑誌「ニンテンドウパワーマガジン」が謎を解き明かすアイテムとして登場するなど、ゲーマーの心をもくすぐる要素が数多く散りばめられているのです。
映画オリジナルTシャツには、そんな映画のキーアイテムであるファミコンのイメージで、8bitで映画ロゴがデザインされ、ゲームファンを中心に多くの者の心を掴む「CONTROLLER」ならではの、90年代の懐かしさを感じさせる仕上がりに。「CONTROLLER」のショップやオンラインサイト、また一部劇場でも販売予定です。
今回のコラボは、ファッション界でもホットなヴィンテージTシャツ、アメリカ発のバーバーカルチャーにも影響を受け、既成のイメージを刷新したバーバーショップ、映画で重要な要素となるゲームカルチャーを知り尽くした会社、というバランスのよさが目立ちます。
いずれも、『アンダー・ザ・シルバーレイク』がもつ独特の世界観や、ずば抜けたカルチャー要素に共感、共鳴することで生まれました。コラボでその世界観に触れてから映画を観るか、映画を観たあとでコラボを楽しむか、世界中から熱い期待と視線を集めるこの映画を、さまざまな角度から楽しんでください。
Text_Shinri Kobayashi
『アンダー・ザ・シルバーレイク』
10月13日(土)公開
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル(『イット・フォローズ』)
出演:アンドリュー・ガーフィールド、ライリー・キーオ ほか
http://gaga.ne.jp/underthesilverlake/
Source: フィナム