先日は「UEFAチャンピオンズリーグ」で自身初の一発退場を受けるも、次第に新天地に馴染んできた印象を受けるCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)。今季オフのレアル・マドリード退団はサッカー界に大きな衝撃をもたらしたが、CR7は「ユヴェントス・スタジアム」でゴールを決めた際に受けたスタンディングオベーションが移籍の決定的な理由だったことを公言している。しかし、これはCR7の“大人の建前”だったようだ。スペイン紙『El Mundo(エル・ムンド)』は“隠された真実”と題して、Ronaldoがエル・ブランコからビアンコネロに移籍した真の理由を明らかにした。
同紙がまずはじめに理由に挙げたのは、CR7の脱税問題だ。Ronaldoは2016年12月に数千万ユーロ規模の巨額な脱税疑惑が浮上。それは結果として約24億円の和解金で問題収束に至ったわけだが、この裏では代理人を挟み、選手と球団の間で話し合いが行われていた。Ronaldoは自身の生涯をサッカーに尽くしてきたため、こういった問題を抱えないよう、コンサルタントと契約を結ぶ際には要求金額より30%上乗せして支払うなど、ホワイトな環境作りに努めてきたと主張。しかし、結果として既述の問題が発生し、ロナウドは激怒したという。彼はレアル・マドリードに対し、バルセロナがLionel Messi(リオネル・メッシ)に行ったようなバックアップを求めたが、クラブは脱税問題に触れることに難色を示して、Ronaldoからの要求をを拒否。この姿勢をRonaldoは“裏切り”と捉え、球団との関係は一気に悪化の一途を辿ったのだという。
これに加えて、Ronaldoに対する“敬意の欠如”も移籍を大きく後押しした模様。Ronaldoはエースとしてクラブに16個のタイトルをもたらし、レアル・マドリードの最多得点記録まで打ち立てたが、球団が今なおAlfredo Di Stéfano(アルフレッド・ディ・ステファノ)をクラブ史上最高のレジェンドとして崇めていることを快く思わず、「クラブでは常にDi Stéfanoの後ろに置かれていた。これ以上他に何をすればいいのかわからない」と不満を漏らしていたという。また、それは年俸面にも現れており、自身がMessiやNeymar(ネイマール)以下の給与であることに対して、「バロンドーラーである僕への敬意が欠けている」と口にし、最終的に事はZinedine Zidane(ジネディーヌ・ジダン)監督がクラブ上層部に問題解決を要求するまでに発展したそうだ。
以上のことにより、Ronaldoと球団の関係は修復不可能なほど悪化、結果としてRonaldoは残留を拒み、ユヴェントスで新たな活躍を誓った、というのが移籍の真相だったようだ。
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Source: HYPE BEAST