スーパースターの宿命か、その一挙手一投足が注目を集めてしまうお騒がせ帝王のKanye West(カニエ・ウェスト)であるが、今回はそのアウトフィットの組み回せが物議を醸している。
ミーティングのため、音楽メディア『The FADER』のオフィスに姿を現したKanyeは、先日からお届けしている渦中のNFL選手、Colin Kaepernick(コリン・キャパニック)の名前が描かれたスウェットシャツに、Donald Trump(ドナルド・トランプ)米大統領の有名なフレーズ“Make America Great Again”が刺繍されたダッドキャップという出で立ちで登場。
Colinといえば、有色人種に対する差別や警察の暴力に抗議するため、試合前の国歌斉唱中に起立することを拒否、代わりに片膝を立てる“Taking A Knee”というムーブメントを巻き起こした張本人。トランプ米大統領は、この行為がアメリカ国旗を冒涜していると激怒し、結果ColinはNFLから追放される形でどのチームとも契約に至らない状態が続いているという因縁の両者。
かねてからトランプ大統領支持を公言するKanyeであるが、さすがに周囲を意識してか「これは俺がデザインし直している。キャップのツバと全体の形を変更して、ポジティブなエナジーを注ぎ込んだ帽子なんだ」と説明。さらに「adidasは俺に発言権を与え、Nikeは大きなビジネス規模においてColinの意思を尊重した。これによって世界はより良い方向に向かうだろう」と喧嘩別れした元契約ブランド〈Nike(ナイキ)〉とColinをサポートする旨をツイート。Colinを起用した〈Nike〉の“Just Do It” 30周年のキャンペーンは、いわばトランプ大統領と真っ向から対立するような内容であり、両陣営の関係者の胸中は複雑であろう。
この問題行為(?)によって、リリースを控える新作アルバム『Yandhi』の売り上げに影響が出るのか要注目だ。あわせて、モデルデビューしたKanyeの愛娘もチェックしておこう。
11am meetings, amirite @thefader @kanyewest pic.twitter.com/3gtkxzt4I6
— Andy Cohn (@andycohn) 2018年9月27日
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Source: HYPE BEAST