蒸し暑い夏から心地よい風が吹く秋へと徐々にシフトしつつある今日。Tシャツのうえにサラッと羽織るシャツが恋しくなる季節がやってきました。
今回、数多あるシャツの中から紹介したいのが、アメリカンカジュアルをベースに、コンテンポラリーなエッセンスを散りばめたブランド〈フェローズ(PHERROW’S)〉のプロダクト。
これからの季節にちょうどいいこちらのシャツは、40年代のワークシャツのデザインをベースに、襟元のチンストラップ、裾マチ、空環という裾に垂れ下がる糸など随所に、当時のディテールが散りばめられています。また、生地を編む糸は繊維が太くて適度な硬さを持つ米綿とメキシコ綿を使用。たて糸とよこ糸の番手を変えることで、生地に立体感を生む演出が加えられています。もちろん、縫製は国内で時間をかけてひとつひとつ縫い上げられている渾身の一着。
さらに染色にもこだわりが。このシャツには1970年頃に新潟県の繊維産地で誕生した技法が用いられています。染料を粒状のカプセルに加工して、手作業で繊維にムラをつくり染色することで特有の風合いが生まれます。こうした細かな部分まで一切の抜かりなし。
ヴィンテージマニアも納得の〈フェローズ〉のワークシャツ。秋のワードローブの主役におすすめです。まずは手にとって、その仕上がりを確めてみましょう。
Text_Ryotaro Miyazaki
PHERROW’S
pherrows.com
Source: フィナム