1つのアイテムを3つの異なる素材で展開。ドイツ発のユニセックスブランド、ポリプロイドがデビューします。

ドイツ発のユニセックスブランド〈ポリプロイド（POLYPLOID）〉が今季よりローンチします。デザイナーのイゾルデ・オーギュスト・リッチリーは、ドイツを中心にヨーロッパのファッションブランドでデザイナーやパタンナーとして10年以上働いた経歴の持ち主です。

このブランドの特筆すべき点は、アイテムの展開方法。同じパターンを3種類の異なる素材と色で展開することで、プロダクトの奥行きや広がりを実験的にアプローチするというものです。

展開するスタイルすべてを「A、B、C」の3つのカテゴリーに分け、Aはテーラードの仮縫い（トワル）から着想を得た生成りのみの1色で展開。Bは2色展開、Cは3色展開というようにそれぞれのカテゴリーごとに全く異なる素材と展開数を選び製作しています。例えばジャケットを例に挙げると、以下のようになっています。

タイプA

タイプB

タイプC

ファーストコレクションは、ベースとなるアイテムを8型に絞り全48点を発表。今季は、英国のミラレイン社のオイルコーティングの生地とウールでつくられるロングコートや、コーデュロイを採用したジャケットとパンツのセットアップなどが製作されました。服の色や布地がカテゴリーごとに使い分けられるだけでなく、素材の原産地に合わせて生産されるのもポイント。ヨーロッパのマテリアルはドイツで縫製され、日本のマテリアルのアイテムは日本でつくられています。

8月25日（土）より全国の取扱い店舗にて発売予定で、全ラインナップや取扱い店舗の詳細はオフィシャルウェブサイトでご確認を。また、デビューを記念して9月1日（土）から生成りのコレクションに絞った展示・販売が表参道の「グラフペーパー（Graphpaper）」で行われます。初日の12時から夕方にかけてはデザイナーもお店にいるそう。お見逃しなく。

Text_Rei Kawahara