日本の伝統工芸である木目込(きめこみ)人形をご存知ですか? 桐塑(とうそ。粘土の一種)や木で人の形を作り、それに筋を彫る。その筋に沿って、布の端を千枚通しで押し込み、衣装を着ているように仕立てていく。
1700年代前半から続くこの伝統工芸ですが、アーティストのイワミズアサコさんが“キメコミアート”と称し、現代らしくポップにアレンジ。その作品が今回、「ジャーナル スタンダード スクエア」に一堂に会します。
キメコミアートは本来の木目込人形同様、ノリなどの接着剤は一切使っていないんです。縫ってもいません。ただ、彫った筋に沿って、布の端を押し込んでいるだけなんです。妙技ですね。色合いもカラフルで、とても目を引きます。
また、写真ではわかりにくいのですが、「はんなりと」と「黄虎」は縦が90センチ以上あります。掛け軸ほどのサイズです。これが家に置かれていたら、来客者もきっと驚くことでしょう。
8月18日(土)と26日(日)はイワミズさんも在廊予定。トラッドとコンテンポラリーが融合した作品は一見の価値ありです。ぜひ生で、キメコミアートのすごさを体感してみてください。
Text_Keisuke Kimura
イワミズアキコ ソロエキシビジョン
会期:8月18日(土)~ 31(金)
場所:JOURNAL STANDARD SQUARE
住所:東京都渋谷区神宮前6-19-20 第15荒井ビル 1F
電話:03-5778-9205
journal-standard-square.jp
Source: フィナム