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メスト・エジルが常軌を逸した移民差別を理由にドイツ代表を電撃引退

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長年、ドイツの司令塔としてナショナルチームを牽引してきたMesut Özil(メスト・エジル)が突如、同国代表からの引退を表明した。

今回の電撃引退表明の裏には信じがたいほどの人種差別が存在する。Özilはトルコ系移民の3世で、両親はともに黒海沿岸のゾングルダク県にルーツを持つのだが、アーセナルの#11は先週末、トルコのRecep Tayyip Erdoğan(レジェップ・タイイップ・エルドアン)大統領と写真を撮影。だが、これに対してドイツの政治家たちが反応し、国家への忠誠心に反する行為として同選手を批難した。しかし、Özilの意見は「自身、そして両親のルーツに敬意を表する権利がある」というもの。ドイツに対して何一つ悪意がないÖzilの行為は批難の対象となるものなのか、それは言わずともわかるだろう。

そして、Özilの怒りの矛先はこの一連の問題に対して擁護をしてくれなかったドイツサッカー連盟(DFB)および会長のReinhard Grindel(ラインハルト・グリンデル)へと向けられた。Özilは自身のTwitterに投稿した書簡の中で、Grindel会長がW杯敗戦の責任をÖzilに押し付け、負ければ移民扱いを受けるなどの差別行為を受けたことを綴っており、同氏が過去に「現実世界では多文化主義は神話である。虚像に過ぎない」と発言したことにも言及。また、この告発文書では、メディアのダブルスタンダードや、自身の家族に対する脅迫、SNS上での誹謗中傷があったことも明かされている。

今、世界はÖzilを擁護する声で溢れている。Lukas Podolski(ルーカス・ポドルスキ)やJulian Draxler(ユリアン・ドラクスラー)といった同胞たちからの理解と労いの声はもちろん、その他多くの有権者たちが今回の移民差別騒動の根源となったファシズムの持ち主たちを容認せず、Özilの姿勢に敬意を表している。

フットボールは世界を魅了し、世界をひとつにするスポーツである。それは「2018 FIFA ワールドカップ」で改めて証明されたはずだ。だが、その偉大なカルチャーを形成する組織の一部や、国の政治を左右する人物が、特定の人種や移民に対して差別的な思想を持ち、迫害するような発言をしたという悲しい現実が今回のÖzilの勇敢な行為によって明るみとなってしまった。

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Source: HYPE BEAST

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