〈Yohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)〉や〈Y-3(ワイスリー)〉のパタンナーとして腕を磨き、〈visvim(ビズビム)〉でもプロジェクトをリードしてきた羽石裕は、日本トップクラスのブランドでプロダクトの創造に対する審美眼を養ってきた。そんな彼が2019年春夏シーズンより、自身のレーベル〈ANEI(アーネイ)〉を立ち上げる。
ユニセックスなデザインに仕上げたプロダクト群には、〈Y-3〉の機能性と〈Yohji Yamamoto〉、〈visvim〉を象徴する細部へのこだわりが程よくブレンドされる。使用されるオーガニック生地は着れば着るほど経年変化を楽しむことができ、不揃いな糸で紡がれたリネンやコットンのレイヤーが、配色や四角いシルエットを魅了的に引き立てる。また、オーバーサイズにフーディとの相性が良いゆったりとしたドローストリングパンツ、着物からインスパイアされたシャツ、フラップポケットのジャケットなど、全体を通してペールブルーやリッチマスタードなどの落ち着いた色合いからデビューコレクションとは思えない余裕を感じる。
おそらく〈Y-3〉時代の経験からヒントを得たであろうスポーツウェアの影響を受けたプロダクトは、ブランドのアイコンとなるグラフィックTシャツや、コーチジャケットのフォーム、トラックデザインなど、スタイリングに取り入れやすいコンテンポラリーなアイテムが多数。
12月半ばにローンチとなる〈ANEI〉の2019年春夏コレクションは、最終的に海外での販売も視野にいれているとのこと。世界的なブランドになる可能性を秘めているだけに、最新情報は常にフォローしていきたいところである。
また、世界的にも類を見ない青竹染めの全貌に迫る染織家の秦泉寺由子にクローズアップした〈visvim〉のエディトリアルもお見逃しのないように。
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Source: HYPE BEAST