〈Nike(ナイキ)〉で数々のイノベーションを起こしてきた副社長のTinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)は、『TMZ』からこれまでのワーストデザインについて尋ねられると、その質問に即答。このアンサーは、スニーカーヘッズであれば特に驚くことはないだろう。そう、彼にとってのワーストデザインは、Air Jordan 15だった。
実はこのシリーズの製作中、私はもうJordanを作るのを辞めようと思っていた過渡期だったんだよ。そういう状態もあって、私はこのスニーカーをあるべき場所に着地させてあげることができなかった。そのスニーカーのコンセプトは、もし君がこのスニーカーについてフォローしていたとしても、していなかったとしても関係ない。そうする必要はそもそもなかったかもしれないね。私ですら一時しか身につけなかったし、疲れきっていたときの作品だからね。
Tinkerを熟知している人であれば周知のことかもしれないが、この伝説のスニーカーデザイナーの人生の中で一番過酷な時期につくられたスニーカー、それがAir Jordan 15だったのだ。このアイテムのローンチと同時に、2005年のAir Jordan 20の指揮に戻るまでの間、彼はJordanシリーズのリーダーから退任した。
世界で活躍する著名デザイナーたちの革命的なデザインについて掘り下げる「Netflix」の『アート・オブ・デザイン』において、彼はAir Jordan15のデザインほど困難を極めたものはないと話している。その一方で、本編の中ではAir Jordan11をベストデザインに挙げ、このスニーカーは時を経た今も彼の中で絶対に変わることのない障害をくぐり抜け創りだした愛すべきアイテムであることを明言している。
Tinkerファンの方は、彼が自ら描いたAir Jordan 6のスケッチもあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。
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Source: HYPE BEAST