6月20日から24日に掛けて開催されたパリ・メンズファッションウィーク。今回のハイライトは間違いなく〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉でした。
一直線に続く、長いランウェーを挟むフロントローには、カニエ・ウエストを始め、キム・ジョーンズ、キム・カーダシアン、ナオミ・キャンベル、リアーナ、エイサップ・ロッキー、村上隆といった錚々たる人たちの姿も。メンズ アーティスティック・ディレクターに就任したヴァージル・アブローのファーストコレクションを業界関係者のみならず、世界中のファッション好きが注目しました。
発表されたのは珠玉の56体。
白の美しいダブルブレストのスーツで始まったコレクションは、フーデッドパーカやワーク風のジャケット、ユーズド風のジーンズ…、ヴァージルが得意とするストリートテイストを感じさせる服が数多く登場しました。さらに、胸元や袖に立体的なポケットがついたアイコニックなジャケットやベスト、チェーンがついた遊び心溢れるバッグも。
服のフォルムが全体的にゆったりしているのに加えて、モデルたちの足元はほぼすべてスニーカーでした。冒頭に登場した17つの白のスタイルがすべて黒人モデルだったところもヴァージルならでは。
キム・ジョーンズの後を受けたヴァージルのプレッシャーは想像に絶するものだったのではないでしょうか。ショーが終わったあと、ランウェーに出てきたヴァージルが真っ先に向かったのは親友、カニエのところでした。これまでの苦労を知る彼の元で涙を流している姿がすべてを物語っていたと思います。
ラグジュアリーとストリートの垣根がなくなったいま、ヴァージルが〈ルイ・ヴィトン〉は元より、ファッション全体にどのような影響を与えるのでしょうか。
このランウェーショーの模様は、〈ルイ・ヴィトン〉のオフィシャルサイトで確認できます。
Text_Ryo Muramatsu
LOUIS VUITTON
https://jp.louisvuitton.com
Source: フィナム