アメリカ大陸を縦横無尽に移動し、さまざまな人々との出会いをもとに、わずか3週間で書き上げたという伝説の書『ON THE ROAD』。この本に出会い、憧れ、1969年に単身カリフォルニアへ。1974年までの6年間、ヴェニスビーチを中心にアメリカ大陸横断、往復およそ6,000マイルにおよぶ放浪の旅をカメラで捉えた写真家・小林昭(こばやし あきら)。
そんな小林氏が昨年発刊した書籍『Back On The Highway』に焦点を当てた期間限定のフェアが、現在「代官山蔦屋書店3号館 2階 音楽フロア」にて開催されています。
1969年は伝説のウッドストック・フェスティバルが開催された年。これを機にアメリカの若者たちがつくり出した新たな文化は、学問、芸術、文学、演劇、音楽、映像、そして人々の生活やライフスタイルなど、すべてのジャンルにおける新しい定義のはじまりと言えます。
本フェアでは、セレクトショップの「ジャーナル スタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD relume)」と制作した、小林氏の想いが手書きの文章でプリントされたコラボレーションTシャツやトートバッグの他、膨大な写真の中から厳選された作品も展示販売します。
星条旗、ヒッピー、ビートニク、マリブ、ベニスビーチ、サンタモニカ、ハンティントン、そして遺物となったPOP(Pacific Ocean Park)、ニューヨーク、ワールドトレードセンター。アメリカを旅して、アメリカで起こっていたカウンターカルチャーを同時体験した小林昭の作品こそ、この時代のカウンターカルチャーを理解する上で重要なキーワードになるはずです。彼が当時、何を感じ、何を思い、何を写真におさめたのか。僕たちの知らないアメリカの追憶がここに。
小林氏が当時使っていたカメラやフィルム、現像機など、私物も合わせて展示しているので、ぜひ、会場でご覧ください。
Text_Jun Nakada
AKIRA KOBAYASHI -『Back On The Highway』 in DAIKANYAMA TSUTAYA BOOKS
会期:6月4日(月)〜6月21日(木)
時間:9:00~翌2:00(営業時間)
場所:代官山蔦屋書店3号館 2階 音楽フロア
電話:03-3770-2525
http://real.tsite.jp/daikanyama/
Source: フィナム