Rewrite
2000年代のインディペンデント・フォトシーンに多大な影響を与えた伝説的プラットフォーム TINYVICES(タイニーヴァイセズ)が、20年の時を経て京都に上陸した。ニューヨークを拠点に活動する写真家/キュレーター/編集者のティム・バーバー(Tim Barber)が2005年に立ち上げた同サイトは、ソーシャルメディア以前の時代に、既存の雑誌やギャラリーとは異なる回路で才能と作品を結びつけ、世界中の写真家やアーティストに新たな発表の場を開いた。
今回『URBAN RESEARCH KYOTO(アーバンリサーチ京都)』で開催されるTINYVICES ARCHIVE EXHIBITIONは、バーバー自らが再編集した膨大なアーカイブをもとに、その20年の軌跡をたどるもの。京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+」会期に合わせた開催となり、会場では展示販売に加え、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)、ジェリー・スー(Jerry Hsu)、ジェイソン・ノシート(Jason Nocito)、ピーター・サザーランド(Peter Sutherland)、そしてバーバー自身の作品を用いた〈ONEITA(オニータ)〉製の限定Tシャツも販売。〈semoh(セモー)〉のディレクションの元、〈Dickies(ディッキーズ)〉ともコラボレーションし、写真を“見る”だけでなく、“まとう”プロダクトがラインアップする。
TINYVICESはもともと、バーバーが『Vice Magazine』でフォトエディターを務めていた頃に始めた個人的な実験だった。だが、自身の作品だけでなく他者の写真やアートを紹介し始めたことで、サイトは単なるフォトブログを超え、未知の才能が交差する場へと変化していく。オープンコールを通じて世界中から作品が集まり、やがてその動きはフィジカルな展示へと発展。ニューヨークを起点に各地へ広がったプロジェクトは、20年を経たいま、アーカイブとして新たに再構築された。
インターネットがまだ無垢な実験場だった時代に生まれたTINYVICESは、デジタルの中だけに閉じない表現の場として、多くの写真家やアーティストをを世に送り出してきた。今回の京都展は、その歴史を振り返るだけでなく、インディペンデントな表現の現在地をあらためて問い直す機会にもなるはずだ。
本展の開催にあわせて、バーバー本人にインタビューを実施。TINYVICESが生まれた背景から、アーカイブとして再始動した現在までを聞いた。
Hypebeast:2005年にTINYVICESを立ち上げた背景を教えてください。
ティム・バーバー:当時、僕は『Vice Magazine』でフォトエディターとして働いていた。ちょうどその頃、友人たちがフォトブログやアート系のウェブサイトを始めていて、自分も何かやってみたいと思ったんだ。最初はあくまでサイドプロジェクトとして、ごくシンプルなフォトブログだったけど、すぐに、自分の写真だけでなく、他の人の作品も紹介するようになった。当時のインターネットには、雑誌とはまったく違う自由があった。ページ数やルールに縛られず、好きなものを好きなだけ発表できる。そこに強い可能性を感じたんだ。しかも、これはソーシャルメディアがない時代の話。だから、誰でも投稿できるオープンコールを設けて、作品を送ってもらい、自分で編集して紹介するようにした。その仕組みが広がるにつれて、世界中から投稿が集まるようになった。数カ月後には『Vice Magazine』を辞めて、TINYVICESは完全に独立したプロジェクトになったんだ。
当時のメディアやギャラリーとTINYVICESが決定的に違っていた点は?
一番大きいのは、それが“僕一人の視点”で成り立っていたことだね。雑誌はチームで作られるけど、TINYVICESはキュレーションも編集もすべて自分でやっていた。それと、アウトプットの量。かなりの頻度で作品を紹介し続けていた。その継続性と密度は、当時の他の媒体とは違っていたと思う。
才能を見出す“目”はどのように培われたのでしょうか?
まず、ライアン・マッギンレーは、僕が発見したというより、すでに知られていた存在だった。ただ、サイト上で早い段階から紹介したのは確か。“目”については、僕自身が写真家として育ってきたことが大きい。子どもの頃からスケートボードやスノーボードのカルチャーにも強く影響を受けて、それが写真に興味を持つきっかけでもあった。それに加えて、アートとしての写真やドキュメンタリーにも関心があったし、家には写真集がたくさんあった。とにかく多くの写真を見てきたこと、それが自分の視点を作ってきたんだと思う。
TINYVICESはコミュニティやムーブメントとも言われますが、ご自身ではどう定義していますか?
コミュニティでもあり、ネットワークでもあり、ギャラリーのようでもあり、雑誌のようでもあり、クラブのようでもある。いろんな側面を持っている。ただ、あえて一つに定義しようとはしてこなかった。あまりにも多くのものを含んでいるし、多くの人を巻き込んでいるから。むしろ、その曖昧さこそがTINYVICESの特徴だったと思う。
もし今、TINYVICESを立ち上げるとしたら、同じ形になりますか?
基本的には似たものになると思う。ただ、今はすでにソーシャルメディアがあって、誰もが自分の中で小さなキュレーションをしているよね。当時の自分は、その空白を埋める存在だった。でも今は似たようなものがたくさんある。だからオーディエンスは違ってくると思うけど、自分のアプローチ自体はあまり変わらないかな。
今回の展示はどのような視点で構成されたのでしょうか?
まず、1万点以上あるアーカイブをすべて見直すところから始めた。それを再編集してウェブサイトを作り直し、そこからニューヨークでの展示を組み立て、さらにそこから今回の展示につながっている。つまり、すべてはその膨大なアーカイブの延長線上にあるんだ。展示は常に変化する。東京での展示と京都での展示もまったく違う内容になっているし、空間の形によって見せ方も変わる。とても流動的なものなんだ。
デジタルで発表されてきた作品をフィジカルで展示する意味は?
初めて展示をやったとき、作品を“物として”見ることで、まったく違う体験になると感じた。紙の種類、印刷技法、サイズによって印象が大きく変わるんだ。それは作品をもう一度体験し直すような感覚だったし、今でもその感覚がある。コンピューターの画面で見るより、実際のプリントを見る方がずっと好きだね。
京都での開催について、どんな印象を持っていますか?
京都に来るのは初めてだけど、とても気に入っている。東京とはまったく違うエネルギーがあるね。展示については、いつも空間ごとに違う問題があって、それをどう解決するかを考えるプロセスが楽しい。『URBAN RESEARCH KYOTO』の建物のコンクリートの質感もとてもいい。
写真をTシャツなどに落とし込む際に意識したことは?
まず、今回のプロジェクトは『URBAN RESEARCH』とのコラボと、〈Dickies〉とのコラボの2つの文脈がある。写真をプロダクトに落とし込む際は、やはり“素材”を意識する。壁で見るのとTシャツでは見え方が違うから、Tシャツとして成立するイメージを選ぶ必要もある。それと同時に、常にアーティストとの対話もある。どの写真がこの文脈に合うのか、何がこの20周年を象徴するのかを話し合いながら決めていった。
あなたにとって“良い写真”とは?
この質問はいつも明確に答えられないんだ。ただ、自分は、想像力を刺激してくれる写真が好きだね。何が起きているのか完全にはわからないけれど、そこにストーリーを感じて、もっと知りたくなる。そういうものかな。よく詩にたとえるんだけど、良い写真は良い詩に似ている。具体的すぎず、それでいて惹きつけられる。感情を動かされるけれど、それが何なのか完全には説明できない。いい写真の撮り方を教えることはできないし、それぞれが自分で見つけていくものだと思う。
展示の中で特にお気に入りの作品はありますか?
選べないよ。1万枚以上の中から選んだものだからね。ここにあるものは全て、自分にとって大切な作品なんだ。
TINYVICES ARCHIVE EXHIBITION
会場:URBAN RESEARCH KYOTO
住所:京都府京都市中京区円福寺前町285
会期:4月17日(金)~5月6日(水・祝)
時間:平日 12:00〜20:00 土日祝 11:00〜20:00
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2000年代のインディペンデント・フォトシーンに多大な影響を与えた伝説的プラットフォーム TINYVICES(タイニーヴァイセズ)が、20年の時を経て京都に上陸した。ニューヨークを拠点に活動する写真家/キュレーター/編集者のティム・バーバー(Tim Barber)が2005年に立ち上げた同サイトは、ソーシャルメディア以前の時代に、既存の雑誌やギャラリーとは異なる回路で才能と作品を結びつけ、世界中の写真家やアーティストに新たな発表の場を開いた。
今回『URBAN RESEARCH KYOTO(アーバンリサーチ京都)』で開催されるTINYVICES ARCHIVE EXHIBITIONは、バーバー自らが再編集した膨大なアーカイブをもとに、その20年の軌跡をたどるもの。京都国際写真祭のサテライトイベント「KG+」会期に合わせた開催となり、会場では展示販売に加え、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)、ジェリー・スー(Jerry Hsu)、ジェイソン・ノシート(Jason Nocito)、ピーター・サザーランド(Peter Sutherland)、そしてバーバー自身の作品を用いた〈ONEITA(オニータ)〉製の限定Tシャツも販売。〈semoh(セモー)〉のディレクションの元、〈Dickies(ディッキーズ)〉ともコラボレーションし、写真を“見る”だけでなく、“まとう”プロダクトがラインアップする。
TINYVICESはもともと、バーバーが『Vice Magazine』でフォトエディターを務めていた頃に始めた個人的な実験だった。だが、自身の作品だけでなく他者の写真やアートを紹介し始めたことで、サイトは単なるフォトブログを超え、未知の才能が交差する場へと変化していく。オープンコールを通じて世界中から作品が集まり、やがてその動きはフィジカルな展示へと発展。ニューヨークを起点に各地へ広がったプロジェクトは、20年を経たいま、アーカイブとして新たに再構築された。
インターネットがまだ無垢な実験場だった時代に生まれたTINYVICESは、デジタルの中だけに閉じない表現の場として、多くの写真家やアーティストをを世に送り出してきた。今回の京都展は、その歴史を振り返るだけでなく、インディペンデントな表現の現在地をあらためて問い直す機会にもなるはずだ。
本展の開催にあわせて、バーバー本人にインタビューを実施。TINYVICESが生まれた背景から、アーカイブとして再始動した現在までを聞いた。
Hypebeast:2005年にTINYVICESを立ち上げた背景を教えてください。
ティム・バーバー:当時、僕は『Vice Magazine』でフォトエディターとして働いていた。ちょうどその頃、友人たちがフォトブログやアート系のウェブサイトを始めていて、自分も何かやってみたいと思ったんだ。最初はあくまでサイドプロジェクトとして、ごくシンプルなフォトブログだったけど、すぐに、自分の写真だけでなく、他の人の作品も紹介するようになった。当時のインターネットには、雑誌とはまったく違う自由があった。ページ数やルールに縛られず、好きなものを好きなだけ発表できる。そこに強い可能性を感じたんだ。しかも、これはソーシャルメディアがない時代の話。だから、誰でも投稿できるオープンコールを設けて、作品を送ってもらい、自分で編集して紹介するようにした。その仕組みが広がるにつれて、世界中から投稿が集まるようになった。数カ月後には『Vice Magazine』を辞めて、TINYVICESは完全に独立したプロジェクトになったんだ。
当時のメディアやギャラリーとTINYVICESが決定的に違っていた点は?
一番大きいのは、それが“僕一人の視点”で成り立っていたことだね。雑誌はチームで作られるけど、TINYVICESはキュレーションも編集もすべて自分でやっていた。それと、アウトプットの量。かなりの頻度で作品を紹介し続けていた。その継続性と密度は、当時の他の媒体とは違っていたと思う。
才能を見出す“目”はどのように培われたのでしょうか?
まず、ライアン・マッギンレーは、僕が発見したというより、すでに知られていた存在だった。ただ、サイト上で早い段階から紹介したのは確か。“目”については、僕自身が写真家として育ってきたことが大きい。子どもの頃からスケートボードやスノーボードのカルチャーにも強く影響を受けて、それが写真に興味を持つきっかけでもあった。それに加えて、アートとしての写真やドキュメンタリーにも関心があったし、家には写真集がたくさんあった。とにかく多くの写真を見てきたこと、それが自分の視点を作ってきたんだと思う。
TINYVICESはコミュニティやムーブメントとも言われますが、ご自身ではどう定義していますか?
コミュニティでもあり、ネットワークでもあり、ギャラリーのようでもあり、雑誌のようでもあり、クラブのようでもある。いろんな側面を持っている。ただ、あえて一つに定義しようとはしてこなかった。あまりにも多くのものを含んでいるし、多くの人を巻き込んでいるから。むしろ、その曖昧さこそがTINYVICESの特徴だったと思う。
もし今、TINYVICESを立ち上げるとしたら、同じ形になりますか?
基本的には似たものになると思う。ただ、今はすでにソーシャルメディアがあって、誰もが自分の中で小さなキュレーションをしているよね。当時の自分は、その空白を埋める存在だった。でも今は似たようなものがたくさんある。だからオーディエンスは違ってくると思うけど、自分のアプローチ自体はあまり変わらないかな。
今回の展示はどのような視点で構成されたのでしょうか?
まず、1万点以上あるアーカイブをすべて見直すところから始めた。それを再編集してウェブサイトを作り直し、そこからニューヨークでの展示を組み立て、さらにそこから今回の展示につながっている。つまり、すべてはその膨大なアーカイブの延長線上にあるんだ。展示は常に変化する。東京での展示と京都での展示もまったく違う内容になっているし、空間の形によって見せ方も変わる。とても流動的なものなんだ。
デジタルで発表されてきた作品をフィジカルで展示する意味は?
初めて展示をやったとき、作品を“物として”見ることで、まったく違う体験になると感じた。紙の種類、印刷技法、サイズによって印象が大きく変わるんだ。それは作品をもう一度体験し直すような感覚だったし、今でもその感覚がある。コンピューターの画面で見るより、実際のプリントを見る方がずっと好きだね。
京都での開催について、どんな印象を持っていますか?
京都に来るのは初めてだけど、とても気に入っている。東京とはまったく違うエネルギーがあるね。展示については、いつも空間ごとに違う問題があって、それをどう解決するかを考えるプロセスが楽しい。『URBAN RESEARCH KYOTO』の建物のコンクリートの質感もとてもいい。
写真をTシャツなどに落とし込む際に意識したことは?
まず、今回のプロジェクトは『URBAN RESEARCH』とのコラボと、〈Dickies〉とのコラボの2つの文脈がある。写真をプロダクトに落とし込む際は、やはり“素材”を意識する。壁で見るのとTシャツでは見え方が違うから、Tシャツとして成立するイメージを選ぶ必要もある。それと同時に、常にアーティストとの対話もある。どの写真がこの文脈に合うのか、何がこの20周年を象徴するのかを話し合いながら決めていった。
あなたにとって“良い写真”とは?
この質問はいつも明確に答えられないんだ。ただ、自分は、想像力を刺激してくれる写真が好きだね。何が起きているのか完全にはわからないけれど、そこにストーリーを感じて、もっと知りたくなる。そういうものかな。よく詩にたとえるんだけど、良い写真は良い詩に似ている。具体的すぎず、それでいて惹きつけられる。感情を動かされるけれど、それが何なのか完全には説明できない。いい写真の撮り方を教えることはできないし、それぞれが自分で見つけていくものだと思う。
展示の中で特にお気に入りの作品はありますか?
選べないよ。1万枚以上の中から選んだものだからね。ここにあるものは全て、自分にとって大切な作品なんだ。
TINYVICES ARCHIVE EXHIBITION
会場:URBAN RESEARCH KYOTO
住所:京都府京都市中京区円福寺前町285
会期:4月17日(金)~5月6日(水・祝)
時間:平日 12:00〜20:00 土日祝 11:00〜20:00
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