ストリートカルチャーが旺盛な昨今。多くのブランドがそれを掬ったアイテムを展開し、世界のファッションピープルを虜にしています。そんなストリートシーン全盛の今から遡ること29年前。〈シュプリーム(Supreme)〉のディレクターとしてシーンを震撼させた、ジェームス・ジェビアがニューヨーク・マンハッタンのソーホーエリアにセレクトショップ「ユニオン(UNION)」をオープンさせました。ストリートカルチャーが世に浸透していなかった時代にいち早くそれに目を付けて、世界各国から洗練されたブランドをピックアップし、一躍話題となりました。その後、ロサンゼルスにもショップをオープンし、アメリカのファッションシーンを牽引する存在に。
そして現在は、「ユニオン」のバイヤーを長らく務めていたクリス・ギブスがオーナーに就任し、手腕を振るっています。そして、この度ロサンゼルスの本店に加えて、新たにクリスが提案するフラッグショップ「UNION TOKYO(ユニオン トーキョー)」が原宿にオープンしました。そのオープン初日の模様を取材してきましたので、ぜひご覧ください。
全面ガラス張りのショップは西海岸が持つクリーンな雰囲気とモダンな要素が混ざり合った印象が感じられます。
広々とした内装のデザインは、GINZASIX内の店舗「CIBONE CASE」や福岡のプライヴェートショップ「KIYONAGA&CO.」を手掛けた二俣公一氏が担当しています。
ミニマルな打ちっ放しのコンクリート、ヴィンテージのラグ、アメリカンワックスクロスに張り替えたクッション、店奥に配された黒人のライフスタイルが描かれたシルクスクリーンのイラストなど、様々なカルチャーが混在したショップは圧巻の一言。
これら以外にも、〈ジル・サンダー(JIL SANDER)〉、〈ジェイダブリュー・アンダーソン(JW Anderson)〉、〈マルニ(MARNI)〉、〈OAMC〉、〈ジョンエリオット(JOHN ELLIOTT)〉、〈ブレインデッド(BRAIN DEAD)〉などの国外ブランドや、〈ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)〉、〈ダブルタップス(WTAPS)〉、〈アンユーズド(UNUSED)〉、〈ディガウェル(DIGAWEL)〉 といったドメスティックブランドも多数ラインナップ。ハイブランドとストリートブランドを合わせた独自の審美眼こそ、「ユニオン」の真骨頂といっても過言ではありません。今後もロサンゼルスと日本のショップを軸に、クリスが気になるブランドを次々と展開していく予定です。
直近では、コンテンポラリーアーティストのKAWSとのコラボレーションも控えているそうで、益々シーンの中枢を担うこと間違いなしです。
ぜひ、新たな東京のファッションハブ「ユニオン」に訪れてみてはいかがでしょうか。
Text_Ryotaro Miyazaki
UNION TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前2-26-5 1F
電話:03-6434-5510
uniontokyo.jp/
Source: フィナム