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〈Jacquemus〉x〈Nike〉Moon Shoe コラボ
〈Nike〉の歴史的なMoon Shoeが〈Jacquemus〉とコラボ
〈Nike(ナイキ)〉の共同創業者 ビル・バウワーマン(Bill Bowerman)が手作業で制作したスニーカー Moon Shoe(ムーンシュー)が、〈Jacquemus(ジャックムス)〉とのコラボレーションにより初復刻。同ブランドを主宰するフランス人デザイナー サイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は、このアイコニックなシルエットを新世代に向けて再構築した。
バウワーマンの革新的なMoon Shoe
オリジナルのMoon Shoeは、バウワーマンが「軽量かつ高いグリップ力を持つシューズ」を求める中で誕生。ある朝、彼は妻のワッフルメーカーの格子状パターンに着想を得て、それに液状のゴムを流し込むことで新しいソール構造を生み出し、Moon Shoeの原型となる試作品が完成した。Moon Shoeは、1972年の米国オリンピック選考会で少数だけ登場したものの、市販されることはなかったという。しかし、そのDNAはすぐに次のモデルに受け継がれ、1973年のOregon Waffle(オレゴン・ワッフル)、そして1975年のWaffle Trainer(ワッフル・トレーナー)へと進化。特に後者は〈Nike〉初の大ヒット作となり、アスリートに優れたグリップ性能を提供し、ランニングシューズの性能基準を一新した。
ジャックムスの再構築
ジャックムスはMoon Shoeの印象について、次のように語る。「3年前、Nikeのアーカイブを訪れたときに、歴史的なMoon Shoeに初めて出合いました。そこには唯一無二で、ミニマルでありながら、時代を超えたモダンさを持つランニングシューズがありました。これは新しい物語を創り、ジャックムス流に再構築するチャンスだと感じたのです」
デザインの特徴
〈Jacquemus〉によってリデザインされたMoon Shoeは、オリジナルのルックスと感触を再現しつつ、現代的な要素を加えることで、〈Nike〉で初めて“ワッフルソール”を採用した伝説的なシューズに新たな価値を付与。ブランドが持つ“ランニングDNA”への忠実さを保ちながら、シルエット全体を洗練させた。ギャザー加工が施されたナイロンアッパーと、リサイクル素材から作られたNike Regrind(ナイキ・リグラインド)アウトソールを採用。この2つの要素でレーシング起源と現代的なバレエの美学を融合し、地面に近いトーピード(魚雷)型のシルエットを生み出した。これは〈Jacquemus〉の持つパリ的ミニマリズムと、〈Nike〉のスポーツヘリテージのダイナミズムの両方を反映した結果と言える。レザー素材のスウッシュとヒールカウンターを備え、タン、ヒール、インソールには「Jacquemus」のロゴを刻印。また、シューズの歴史への敬意として、〈Nike〉の前身である〈Blue Ribbon Sports〉時代を彷彿とさせる特別なダブルネームパッケージも付属する。
販売情報
〈Jacquemus〉x〈Nike〉Moon Shoeは、9月29日に〈Jacquemus〉の公式サイトで先行販売後、10月6日(共に現地時間)より『SNKRS』や一部の〈Nike〉直営店・取扱店にて販売開始。価格は180ドルで、カラーは〈Jacquemus〉限定のAlabasterに加え、Off Noir、University Redがラインアップする。なお、日本国内での展開については確認できてないため、ブランドからのアナウンスを待とう。
結論
〈Jacquemus〉x〈Nike〉Moon Shoeのコラボレーションは、過去と現在を融合させたデザインと革新的な素材の組み合わせにより、ファッション業界に新たな息吹をもたらしている。
よくある質問
Q: 日本国内での販売予定はありますか?
A: 現時点では日本国内での販売については未確定です。ブランドからの発表をお待ちください。