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YAMEPI© x JIN──CC STORE©とは

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とんちゃん通りとキャットストリートの間、住宅街のような細い路地を抜けた先に忽然と現れる、一軒家を改装したミステリアスなショップ『PAT MARKET』。このショップは、これまでエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やラフ・シモンズ(Raf Simons)といった海外のアーティスト・デザイナーにも影響を与え、その知名度たるや国境を越える。同店舗で特筆すべき点はその運営体制だ。平均年齢24歳、オーナであるJINを中心に異なるバックグラウンドを持つ4人の若きメンバーたちが、それぞれの視点で1つの空間を構築。アーカイブカルチャーを独自の視点で再構築する彼らのスタイルは、若い世代に強い共鳴を呼び、東京に新たな潮流をもたらした。

時を同じくして、彼の存在感も一層際立ち始めている。ストリートカルチャーを踏襲した独自の感性から繰り出されるオリジナリティあふれるキャラデザインが、日本を超え海外からも注目を集める新進気鋭アーティスト YAMEPI©だ。クリエイティブクルー COMET©︎(コメット)のリーダーであり、アーティストとしての実績は言わずもがな。渋谷のセレクトショップ『PULP』にて自身初のTシャツ展『BOYS TEE POPUP』を開催し、〈PUMA〉や〈adidas〉、〈COACH〉、『BEAMS』など名だたるブランドとのコラボを実施。さらに台湾、パリ、インドネシアでの個展も行うなど、活動の幅を国内外へと広げている。

2025年7月26日(土)、そんな両者がタッグを組み、東京・原宿に新たなカルチャースポットが誕生する。その名も『CC STORE©』。本ストアは、東京のユースカルチャーシーンを牽引する2人──JINとYAMEPI©によってプロデュースされたもので、音楽・ファッション・アートを軸に、次世代の感性と表現を1つの空間に集約したキュレーション型ショップである。

そしてこのたび、オープンを記念して『CC STORE©』のオーナーであるJINとYAMEPI©によるスペシャル対談が実現。彼らが築いてきた関係性に加え、「店を持つ」という決断の背景や、それに伴う苦悩と覚悟に深く切り込む。また、それぞれがこれまでに関わってきた音楽、ファッション、アートといったカルチャーが、どのように店舗の空間づくりに反映されているのか。若くして確かな世界観を築き上げてきた2人の視点から、“カルチャーを編集する”という試みに迫っていく。それは単なるショップの立ち上げではなく、次世代の表現者たちにとっての拠点づくりであり、東京という街をどう再定義するかという挑戦でもある。JINとYAMEPI©が語る、『CC STORE©』が切り開こうとしているカルチャーの未来とは。


若い世代を巻き込んでムーブメントを作れるような空間にしたい

まずは、新店舗をオープンしようと思ったきっかけを教えていただけますか?

YAMEPI©(以下Y):きっかけは、もともとお互い「いつか店をやりたいね」って話をしていたことからでした。新店舗を考えていたタイミングで、俺のほうからJINくんに「一緒にできませんか?」って相談したんですよ。

JIN(以下J):俺は元々『PAT MARKET』をやっていて、俺ともう一人Hikaruってやつと独立して『Corrida(コリーダ)』っていう新しい店を開店したばかりだったんです。『PAT MARKET』を続けながら、『Corrida』としても動く予定で、新しい店舗を探している時期でした。ちょうどそのタイミングで、COMET©︎のメンバーやYAMEPI©たちと一緒にいることが多くて。で彼らも「店やりたい」って言ってたんで、それなら「みんなで一緒にやっちゃったほうが面白いんじゃないか?」って思って。やっていることは似ているけど、それぞれに違いがあるから、一緒にやったら面白い店になるなと思って。お互いにとってメリットがある相手だったらやってもいいかなって思って、俺からHikaruにも相談してみんなで『CC STORE©』を始めることに決めました。

お店のコンセプトやテーマを教えてください。

J:コンセプトは、『Corrida』がそもそもファッションはもちろん、特に音楽のカルチャーにすごく密接なものをセレクトしている店で。1990年代の裏原ブームから、最近の2010年代以降の「ラッパーがデザイナーズブランドを着こなす」ようなスタイルまで、ストリートと音楽が交差する歴史や流れを一つの線として捉えて、それをセレクトや空間に落とし込んでいます。そこに雑誌を置いたりとか、彼(YAMEPI©)のアートを置いたりとか、色々なカルチャーが詰まっている中でも特に音楽を強めていきたいなとは思っています。身内にも、アーティストやDJなど音楽に関わる仲間も多くいるので、彼らと一緒に作り上げていくセレクトショップというイメージですね。

Y:俺らは、マガジンをやっているというのもあって、カルチャーにすごい密接な店をやりたいと思ってて、アイテムも音楽やカルチャーにすごい密接しているモノであったり、俺らが今の“東京”を表現できる店にしていきたいです。

JIN:ストリートブランドだから入れているっていう訳ではなくて、服が持っている背景や、Hip Hopやスケート、グラフィックなど、それが属しているカルチャーの要素も含めて楽しめるセレクトショップです。

取り扱っているアイテムや、ショップとしての特徴について教えてください。

J:主に1990年代から2010年代前半にかけてのストリートシーンで注目されていたブランドやシルエットで良いモノをセレクトしています。ブランドを限定するというよりは、その時代性やカルチャー的背景を感じ取れるアイテムかどうかを大切にしています。なので、ブランド名がついていなくても、その時代特有の空気感やムードを持っているものは積極的にセレクトしています。ブランドはもちろん、例えば2010年代に流行したラグジュアリーの要素やデザイナーズのアイテム、ストリートで評価されていた海外ブランド、1990年代の日本のブランドなども含めて、自分たちの視点で再解釈しながらラインアップを構成しています。

ありがとうございます。店舗内装についてもお伺いさせてください。

Y:店舗内装は、COMET©︎のJUJIROと『Corrida』のHIKARUくんの2人に基本的にはお願いしました。この『CC STORE©』の立体オブジェは、JUJIROが作っています。

J:この単艦のラックとかはHIKARUが中心になって作りました。アイテム自体がカラフルだったり、ポップな要素を持っている分、内装はあえて無機質なシルバートーンで統一し、コンテンツが際立つような設計にしています。

今回の『CC STORE©』のオープンを通じて、これからどのようなチャレンジをしていきたいと考えていますか?

J:この空間自体、いろんなものを柔軟に受け入れられる余白のある場所だと思っていて。古着屋という枠にとどまらず、もっと自由な発想でカルチャーを展開していける場所にしたいと考えています。たとえば、僕らは古着を中心に取り扱ってますけど、他のブランドとコラボしてポップアップを開催したり、音楽との親和性を活かして、MVの撮影場所としても機能するようなスペースにしたいとも思っていて。DJイベントをやって、音楽を聴きながら服を楽しめるような空間にしたり。今はそういったイメージですが、今後この空間を通して色々な人と関わり、時間をかけて良いお店に育てていきたいと思っています。

Y:東京の若い子達、自分たちの世代だけで完結するのではなく、もっと下の世代──10代の子たちにも届くようなカルチャーの入り口になれたらいいなと。ここに来れば、服だけじゃなくて雑誌や小物、音楽など、いろんなものがディグできる。そんなきっかけの場として機能してくれたらうれしいですね。『NOWHERE(ノーウェア)』 だったり、そこから始まっている裏原カルチャーがあるんで、若い世代を巻き込んでムーブメントを作れるような空間にしたいです。


今の東京で「かましてやろう」と挑戦している若い世代の人たちには、常にリスペクトと関心があります

『CC STORE©』のオーナーであるお2人の出会いについてもお聞きしてもよろしいでしょうか?

J:最初は、『PAT MARKET』で出会いました。そのあとに『PAT MARKET』主催で2年前くらいに『PAT CITY ATTACK』というイベントをやったんですけど、そのイベントが若い世代のブランドやクリエイターたちを一堂に集めた、合同のフェスじゃないけど、ポップアップ的なカルチャーイベントをやって。当時はまだお互い友達の距離感って感じではなかったけど、存在はお互いに知っていたので呼ばせてもらって。そこからちょこちょこ遊ぶようになりました。

Y:そのイベントから僕もより『PAT MARKET』に行くようになって、『COMET MAGAZINE』の創刊号でJinくんに取材をさせてもらったことで、一気に関係が深まっていきました。それをきっかけに、JINくんがうちの家にも来て、よく遊ぶようになって。そっから、COMETとYeYanでスナップのマガジンとか、いろんなプロジェクトやイベントを一緒に動かすようになっていった、という流れです。

最近でも『ZERO TOKYO』で『COMET SOUNDS』を主催されてましたね。

Y:あのイベントに関してはCOMETが初めて単独で主催したんですよ。スタートとしてはかなりいい形にできたと思うので、COMETとして取り組む大きなプロジェクトの1つとして今後も定期的に行っていって、規模感も大きくしていきたいですね。

お2人が出会ってから1〜2年ほど経つ中で、お互いに刺激を受けている部分などはありますか?

J:やっぱり行動力ですね。お互いにとにかくフットワークが軽くて、「え、それやっちゃうの?」って思うようなことも、実際に動いて成功させちゃうところが本当にすごいなと感じています。業種が違うからこそ、「そんなことまで踏み込んで大丈夫なのかな?」と感じる瞬間もあるんですけど、大体しっかり形にしてくるんですよ。そこが本当に尊敬してます。

Y:古着屋っていう立ち位置から、今の若い世代に対してスタイルやカルチャーをどう提案していくかという点でも、常に挑戦的で、視点が新しいなと思っています。スタイリングの面とかも、挑戦的なコーディネートを組んでるのもすごいですよね。

2組で1つの店舗を運営する中で、意見の食い違いやぶつかり合いなどはありましたか?

J:もちろん内装の好みや細かな部分では違いが出ることもあります。お互いに似た感覚を持ってはいるけれど、完全に一致しているわけではないので、そういう意味で「ここはこうが良いんじゃない?」というやり取りはあります。ただ、本気で揉めるようなことはないですね。そこにはしっかりとお互いへのリスペクトがあるので、どちらかが意見を出したらきちんと耳を傾けるしっていう感じですね。ただ、俺はこれまでに店舗運営の経験があるので、服の見せ方など実務的な部分については意見を言ったりとかはあります。逆に、発信力などに関しては彼(YAMEPI©)の方が強い部分もあるので、そういうところは自分が聞いたりとか。上手いバランスでやっていけたらとは思っています。

幅広いシーンを見てきたお2人が、今注目しているもの・ことはありますか?

J:僕自身が今注目しているのは、同世代の仲間たちの動きですね。それぞれがしっかりと自分のスタイルを持って動き始めたタイミングだと思うので、自分たちの動きも含めてみんなの今後の動きが楽しみだなっていうのはありますね。少し年下の後輩たちも、今の時代や空気感もあって、「やりたいことをすぐに形にできる」環境の中でどんどん挑戦を始めている。そうした人たちがこれからどういう動きをしていくのかが楽しみです。僕自身はこれまで古着屋を軸に活動してきましたが、最近はYeYanというクルーでMV制作やイベント運営、プロデュースも手がけているので、そういう自分たちの活動の幅も広がっていて、これからの展開も含めてワクワクしています。

Y:JIN君と同じく、今の東京で「かましてやろう」と挑戦している若い世代の人たちには、常にリスペクトと関心があります。『COMET MAGAZINE』でも、そういった若い人たちを紹介していきたいという思いもあるので。

お2人のスタイルを語る上で“古着”や“アーカイブ”という言葉は欠かせないと思います。そんなお2人の中で“古着”はどういった捉え方をしていますか?

J:俺はファッションという面では、さっきも話したんですけど1990年代から2010年代くらいまでの音楽とファッションの関係性という見方をしていて。その時代ごとにちゃんと「スタイル」があって、それを知った上で自分がどういうスタイリングを組んで、どういうセレクトをしてみたいなことを考えるので。100%当時のスタイルに寄せることはないけど、自分なりの解釈でミックスする感覚というか。なので基盤になるものというか、教科書みたいな感じですね。例えば、僕らのセレクトって、当時の文脈を知っている人からすれば、良い意味でも悪い意味でも「このブランドとこれが同じラックに並ぶのはおかしい」って思うかもしれない。でも、そこが“自分たちらしさ”だと思っています。基盤があって、俺らには俺らのスタイルがあるので。アーカイブはすごく大事だしそれをリスペクトした上で、自分たちの感覚で再編集して、若い子たちに新しいスタイルを提案することに意味があると思っています。

Y:俺も同じように、裏原宿カルチャーはすごい好きだし強いリスペクトがあります。特に当時の雑誌からは、めちゃくちゃインスピレーションを受けています。もちろん憧れは強いけど、そのままなぞるだけじゃなくて、自分たちの世代として新しいことをやっていかなきゃいけない。裏原の人たちとは違うようなアプローチで、どうやって東京を面白くしていくかが一番重要だと思っています。アーカイブ、裏原の世代のものとか、すごい参考にはしているけど、新しい解釈で編集していって、自分たちの世代で大きなムーブメントを作っていきたいです。

J:捉え方は近いと思う。参考にはしているけど、それは参考であって。まだ自分たちはスタイルが完全に固まっているわけじゃないけど、アーカイブを知っているからこそ、新しいことに挑戦できるという自信があります。

音楽とファッション、好きな時代背景なども踏まえて、お2人が影響を受けたアーティストがいれば教えてください。

J:俺は高校3年生くらいの頃からHip Hopにのめり込んでいって。その時は、トラヴィス・スコット(Travis Scott)がすごくかっこよく見えたんですよね。でも、いろいろファッションを知っていくと「あれ、これロッキーの方が先じゃない?」とか、リファレンスが見えてくるようになってきて。そうやって段々と視野が広がるうちに、“誰かひとり”っていうよりも、カルチャー全体を俯瞰して見るようになった感じです。その時その時で影響を受けた人は違うけど、結構USのラッパーたちのファッションやスタイルにずっと憧れてきました。たとえば、リル・ヨッティ(Lil Yachty)とかエイサップ・バリ(A$AP Bari)とか、自分も体が大きい方なので、そういう人たちの着こなしを参考にしながら、自分なりのスタイルを作っていったという感覚ですね。最初は真似から入るし、そこから自分のスタイルを見つけるものだと思います。

Y:俺はやっぱりNIGO®かな。2005年くらいの超イケイケなNIGO®。無茶苦茶フレックスしてる時のNIGO®、その辺りのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とかカニエ・ウェスト(Kanye West)とか。ファッションアイコンというよりかは、“こんくらい派手な生き方したい”って思わせてくれる存在というか。

お店をやりたいと思っている若い世代や、何か行動をしたいと思っている同世代に伝えたいことはありますか?

J:上から目線になりたくないんですけど、あえて言うなら“やりたいことをやるためには、やりたくないことをちゃんとやることが大事”だと思っています。たとえば、めちゃくちゃバイトしてお金を貯めるとか。僕もそうやって、自分のお金だけで店をやってきたし、最初の頃はお店やりながらバイトもしてたんですよ。HIKARUと一緒に、最初の5ヶ月はそんな感じでした。そういう泥臭い努力が大事だと思います。

Y:すぐ近道をしない。最近すごい思うわ。DMとかで「何かやらせてください」みたいなのすごい来るけど…。

J:「じゃあYAMEPI©の展示来てんの?」ってことでしょ?

Y:来てんのとかもそうだし、『Instagram』とか見た時に何をやっているかわからないようなやつばっかりだから。何かやりたいなら「これくらいのこと自分はやってます」という証明をしないといけない。そういうのをやっている奴の方が、俺は興味あるし一緒にやりたいってなるから、近道は楽だけど…。注目を集めるようなことをやる前に、誰にも見られていない時期にどれだけ“泥臭く”頑張れるか。 それを続けて、ようやくお金も貯まって、やりたい事ができるようになると思います。

ありがとうございます。最後に『CC STORE©』に来たいファンに一言いただけますか?

J:ちょっとでも興味持ったら絶対来て欲しいです。

Y:ここ来たら全てを勉強できるようなコミュニティを作れたら。この店きっかけでアーティストとかと知り合ったり、そういう場所にしていきたいんで。とにかく遊びに来て欲しいし、勉強しに来て欲しいです。

in HTML format, including tags, to make it appealing and easy to read for Japanese-speaking readers aged 20 to 40 interested in fashion. Organize the content with appropriate headings and subheadings (h1, h2, h3, h4, h5, h6), translating all text, including headings, into Japanese. Retain any existing tags from

とんちゃん通りとキャットストリートの間、住宅街のような細い路地を抜けた先に忽然と現れる、一軒家を改装したミステリアスなショップ『PAT MARKET』。このショップは、これまでエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やラフ・シモンズ(Raf Simons)といった海外のアーティスト・デザイナーにも影響を与え、その知名度たるや国境を越える。同店舗で特筆すべき点はその運営体制だ。平均年齢24歳、オーナであるJINを中心に異なるバックグラウンドを持つ4人の若きメンバーたちが、それぞれの視点で1つの空間を構築。アーカイブカルチャーを独自の視点で再構築する彼らのスタイルは、若い世代に強い共鳴を呼び、東京に新たな潮流をもたらした。

時を同じくして、彼の存在感も一層際立ち始めている。ストリートカルチャーを踏襲した独自の感性から繰り出されるオリジナリティあふれるキャラデザインが、日本を超え海外からも注目を集める新進気鋭アーティスト YAMEPI©だ。クリエイティブクルー COMET©︎(コメット)のリーダーであり、アーティストとしての実績は言わずもがな。渋谷のセレクトショップ『PULP』にて自身初のTシャツ展『BOYS TEE POPUP』を開催し、〈PUMA〉や〈adidas〉、〈COACH〉、『BEAMS』など名だたるブランドとのコラボを実施。さらに台湾、パリ、インドネシアでの個展も行うなど、活動の幅を国内外へと広げている。

2025年7月26日(土)、そんな両者がタッグを組み、東京・原宿に新たなカルチャースポットが誕生する。その名も『CC STORE©』。本ストアは、東京のユースカルチャーシーンを牽引する2人──JINとYAMEPI©によってプロデュースされたもので、音楽・ファッション・アートを軸に、次世代の感性と表現を1つの空間に集約したキュレーション型ショップである。

そしてこのたび、オープンを記念して『CC STORE©』のオーナーであるJINとYAMEPI©によるスペシャル対談が実現。彼らが築いてきた関係性に加え、「店を持つ」という決断の背景や、それに伴う苦悩と覚悟に深く切り込む。また、それぞれがこれまでに関わってきた音楽、ファッション、アートといったカルチャーが、どのように店舗の空間づくりに反映されているのか。若くして確かな世界観を築き上げてきた2人の視点から、“カルチャーを編集する”という試みに迫っていく。それは単なるショップの立ち上げではなく、次世代の表現者たちにとっての拠点づくりであり、東京という街をどう再定義するかという挑戦でもある。JINとYAMEPI©が語る、『CC STORE©』が切り開こうとしているカルチャーの未来とは。


若い世代を巻き込んでムーブメントを作れるような空間にしたい

まずは、新店舗をオープンしようと思ったきっかけを教えていただけますか?

YAMEPI©(以下Y):きっかけは、もともとお互い「いつか店をやりたいね」って話をしていたことからでした。新店舗を考えていたタイミングで、俺のほうからJINくんに「一緒にできませんか?」って相談したんですよ。

JIN(以下J):俺は元々『PAT MARKET』をやっていて、俺ともう一人Hikaruってやつと独立して『Corrida(コリーダ)』っていう新しい店を開店したばかりだったんです。『PAT MARKET』を続けながら、『Corrida』としても動く予定で、新しい店舗を探している時期でした。ちょうどそのタイミングで、COMET©︎のメンバーやYAMEPI©たちと一緒にいることが多くて。で彼らも「店やりたい」って言ってたんで、それなら「みんなで一緒にやっちゃったほうが面白いんじゃないか?」って思って。やっていることは似ているけど、それぞれに違いがあるから、一緒にやったら面白い店になるなと思って。お互いにとってメリットがある相手だったらやってもいいかなって思って、俺からHikaruにも相談してみんなで『CC STORE©』を始めることに決めました。

お店のコンセプトやテーマを教えてください。

J:コンセプトは、『Corrida』がそもそもファッションはもちろん、特に音楽のカルチャーにすごく密接なものをセレクトしている店で。1990年代の裏原ブームから、最近の2010年代以降の「ラッパーがデザイナーズブランドを着こなす」ようなスタイルまで、ストリートと音楽が交差する歴史や流れを一つの線として捉えて、それをセレクトや空間に落とし込んでいます。そこに雑誌を置いたりとか、彼(YAMEPI©)のアートを置いたりとか、色々なカルチャーが詰まっている中でも特に音楽を強めていきたいなとは思っています。身内にも、アーティストやDJなど音楽に関わる仲間も多くいるので、彼らと一緒に作り上げていくセレクトショップというイメージですね。

Y:俺らは、マガジンをやっているというのもあって、カルチャーにすごい密接な店をやりたいと思ってて、アイテムも音楽やカルチャーにすごい密接しているモノであったり、俺らが今の“東京”を表現できる店にしていきたいです。

JIN:ストリートブランドだから入れているっていう訳ではなくて、服が持っている背景や、Hip Hopやスケート、グラフィックなど、それが属しているカルチャーの要素も含めて楽しめるセレクトショップです。

取り扱っているアイテムや、ショップとしての特徴について教えてください。

J:主に1990年代から2010年代前半にかけてのストリートシーンで注目されていたブランドやシルエットで良いモノをセレクトしています。ブランドを限定するというよりは、その時代性やカルチャー的背景を感じ取れるアイテムかどうかを大切にしています。なので、ブランド名がついていなくても、その時代特有の空気感やムードを持っているものは積極的にセレクトしています。ブランドはもちろん、例えば2010年代に流行したラグジュアリーの要素やデザイナーズのアイテム、ストリートで評価されていた海外ブランド、1990年代の日本のブランドなども含めて、自分たちの視点で再解釈しながらラインアップを構成しています。

ありがとうございます。店舗内装についてもお伺いさせてください。

Y:店舗内装は、COMET©︎のJUJIROと『Corrida』のHIKARUくんの2人に基本的にはお願いしました。この『CC STORE©』の立体オブジェは、JUJIROが作っています。

J:この単艦のラックとかはHIKARUが中心になって作りました。アイテム自体がカラフルだったり、ポップな要素を持っている分、内装はあえて無機質なシルバートーンで統一し、コンテンツが際立つような設計にしています。

今回の『CC STORE©』のオープンを通じて、これからどのようなチャレンジをしていきたいと考えていますか?

J:この空間自体、いろんなものを柔軟に受け入れられる余白のある場所だと思っていて。古着屋という枠にとどまらず、もっと自由な発想でカルチャーを展開していける場所にしたいと考えています。たとえば、僕らは古着を中心に取り扱ってますけど、他のブランドとコラボしてポップアップを開催したり、音楽との親和性を活かして、MVの撮影場所としても機能するようなスペースにしたいとも思っていて。DJイベントをやって、音楽を聴きながら服を楽しめるような空間にしたり。今はそういったイメージですが、今後この空間を通して色々な人と関わり、時間をかけて良いお店に育てていきたいと思っています。

Y:東京の若い子達、自分たちの世代だけで完結するのではなく、もっと下の世代──10代の子たちにも届くようなカルチャーの入り口になれたらいいなと。ここに来れば、服だけじゃなくて雑誌や小物、音楽など、いろんなものがディグできる。そんなきっかけの場として機能してくれたらうれしいですね。『NOWHERE(ノーウェア)』 だったり、そこから始まっている裏原カルチャーがあるんで、若い世代を巻き込んでムーブメントを作れるような空間にしたいです。


今の東京で「かましてやろう」と挑戦している若い世代の人たちには、常にリスペクトと関心があります

『CC STORE©』のオーナーであるお2人の出会いについてもお聞きしてもよろしいでしょうか?

J:最初は、『PAT MARKET』で出会いました。そのあとに『PAT MARKET』主催で2年前くらいに『PAT CITY ATTACK』というイベントをやったんですけど、そのイベントが若い世代のブランドやクリエイターたちを一堂に集めた、合同のフェスじゃないけど、ポップアップ的なカルチャーイベントをやって。当時はまだお互い友達の距離感って感じではなかったけど、存在はお互いに知っていたので呼ばせてもらって。そこからちょこちょこ遊ぶようになりました。

Y:そのイベントから僕もより『PAT MARKET』に行くようになって、『COMET MAGAZINE』の創刊号でJinくんに取材をさせてもらったことで、一気に関係が深まっていきました。それをきっかけに、JINくんがうちの家にも来て、よく遊ぶようになって。そっから、COMETとYeYanでスナップのマガジンとか、いろんなプロジェクトやイベントを一緒に動かすようになっていった、という流れです。

最近でも『ZERO TOKYO』で『COMET SOUNDS』を主催されてましたね。

Y:あのイベントに関してはCOMETが初めて単独で主催したんですよ。スタートとしてはかなりいい形にできたと思うので、COMETとして取り組む大きなプロジェクトの1つとして今後も定期的に行っていって、規模感も大きくしていきたいですね。

お2人が出会ってから1〜2年ほど経つ中で、お互いに刺激を受けている部分などはありますか?

J:やっぱり行動力ですね。お互いにとにかくフットワークが軽くて、「え、それやっちゃうの?」って思うようなことも、実際に動いて成功させちゃうところが本当にすごいなと感じています。業種が違うからこそ、「そんなことまで踏み込んで大丈夫なのかな?」と感じる瞬間もあるんですけど、大体しっかり形にしてくるんですよ。そこが本当に尊敬してます。

Y:古着屋っていう立ち位置から、今の若い世代に対してスタイルやカルチャーをどう提案していくかという点でも、常に挑戦的で、視点が新しいなと思っています。スタイリングの面とかも、挑戦的なコーディネートを組んでるのもすごいですよね。

2組で1つの店舗を運営する中で、意見の食い違いやぶつかり合いなどはありましたか?

J:もちろん内装の好みや細かな部分では違いが出ることもあります。お互いに似た感覚を持ってはいるけれど、完全に一致しているわけではないので、そういう意味で「ここはこうが良いんじゃない?」というやり取りはあります。ただ、本気で揉めるようなことはないですね。そこにはしっかりとお互いへのリスペクトがあるので、どちらかが意見を出したらきちんと耳を傾けるしっていう感じですね。ただ、俺はこれまでに店舗運営の経験があるので、服の見せ方など実務的な部分については意見を言ったりとかはあります。逆に、発信力などに関しては彼(YAMEPI©)の方が強い部分もあるので、そういうところは自分が聞いたりとか。上手いバランスでやっていけたらとは思っています。

幅広いシーンを見てきたお2人が、今注目しているもの・ことはありますか?

J:僕自身が今注目しているのは、同世代の仲間たちの動きですね。それぞれがしっかりと自分のスタイルを持って動き始めたタイミングだと思うので、自分たちの動きも含めてみんなの今後の動きが楽しみだなっていうのはありますね。少し年下の後輩たちも、今の時代や空気感もあって、「やりたいことをすぐに形にできる」環境の中でどんどん挑戦を始めている。そうした人たちがこれからどういう動きをしていくのかが楽しみです。僕自身はこれまで古着屋を軸に活動してきましたが、最近はYeYanというクルーでMV制作やイベント運営、プロデュースも手がけているので、そういう自分たちの活動の幅も広がっていて、これからの展開も含めてワクワクしています。

Y:JIN君と同じく、今の東京で「かましてやろう」と挑戦している若い世代の人たちには、常にリスペクトと関心があります。『COMET MAGAZINE』でも、そういった若い人たちを紹介していきたいという思いもあるので。

お2人のスタイルを語る上で“古着”や“アーカイブ”という言葉は欠かせないと思います。そんなお2人の中で“古着”はどういった捉え方をしていますか?

J:俺はファッションという面では、さっきも話したんですけど1990年代から2010年代くらいまでの音楽とファッションの関係性という見方をしていて。その時代ごとにちゃんと「スタイル」があって、それを知った上で自分がどういうスタイリングを組んで、どういうセレクトをしてみたいなことを考えるので。100%当時のスタイルに寄せることはないけど、自分なりの解釈でミックスする感覚というか。なので基盤になるものというか、教科書みたいな感じですね。例えば、僕らのセレクトって、当時の文脈を知っている人からすれば、良い意味でも悪い意味でも「このブランドとこれが同じラックに並ぶのはおかしい」って思うかもしれない。でも、そこが“自分たちらしさ”だと思っています。基盤があって、俺らには俺らのスタイルがあるので。アーカイブはすごく大事だしそれをリスペクトした上で、自分たちの感覚で再編集して、若い子たちに新しいスタイルを提案することに意味があると思っています。

Y:俺も同じように、裏原宿カルチャーはすごい好きだし強いリスペクトがあります。特に当時の雑誌からは、めちゃくちゃインスピレーションを受けています。もちろん憧れは強いけど、そのままなぞるだけじゃなくて、自分たちの世代として新しいことをやっていかなきゃいけない。裏原の人たちとは違うようなアプローチで、どうやって東京を面白くしていくかが一番重要だと思っています。アーカイブ、裏原の世代のものとか、すごい参考にはしているけど、新しい解釈で編集していって、自分たちの世代で大きなムーブメントを作っていきたいです。

J:捉え方は近いと思う。参考にはしているけど、それは参考であって。まだ自分たちはスタイルが完全に固まっているわけじゃないけど、アーカイブを知っているからこそ、新しいことに挑戦できるという自信があります。

音楽とファッション、好きな時代背景なども踏まえて、お2人が影響を受けたアーティストがいれば教えてください。

J:俺は高校3年生くらいの頃からHip Hopにのめり込んでいって。その時は、トラヴィス・スコット(Travis Scott)がすごくかっこよく見えたんですよね。でも、いろいろファッションを知っていくと「あれ、これロッキーの方が先じゃない?」とか、リファレンスが見えてくるようになってきて。そうやって段々と視野が広がるうちに、“誰かひとり”っていうよりも、カルチャー全体を俯瞰して見るようになった感じです。その時その時で影響を受けた人は違うけど、結構USのラッパーたちのファッションやスタイルにずっと憧れてきました。たとえば、リル・ヨッティ(Lil Yachty)とかエイサップ・バリ(A$AP Bari)とか、自分も体が大きい方なので、そういう人たちの着こなしを参考にしながら、自分なりのスタイルを作っていったという感覚ですね。最初は真似から入るし、そこから自分のスタイルを見つけるものだと思います。

Y:俺はやっぱりNIGO®かな。2005年くらいの超イケイケなNIGO®。無茶苦茶フレックスしてる時のNIGO®、その辺りのファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とかカニエ・ウェスト(Kanye West)とか。ファッションアイコンというよりかは、“こんくらい派手な生き方したい”って思わせてくれる存在というか。

お店をやりたいと思っている若い世代や、何か行動をしたいと思っている同世代に伝えたいことはありますか?

J:上から目線になりたくないんですけど、あえて言うなら“やりたいことをやるためには、やりたくないことをちゃんとやることが大事”だと思っています。たとえば、めちゃくちゃバイトしてお金を貯めるとか。僕もそうやって、自分のお金だけで店をやってきたし、最初の頃はお店やりながらバイトもしてたんですよ。HIKARUと一緒に、最初の5ヶ月はそんな感じでした。そういう泥臭い努力が大事だと思います。

Y:すぐ近道をしない。最近すごい思うわ。DMとかで「何かやらせてください」みたいなのすごい来るけど…。

J:「じゃあYAMEPI©の展示来てんの?」ってことでしょ?

Y:来てんのとかもそうだし、『Instagram』とか見た時に何をやっているかわからないようなやつばっかりだから。何かやりたいなら「これくらいのこと自分はやってます」という証明をしないといけない。そういうのをやっている奴の方が、俺は興味あるし一緒にやりたいってなるから、近道は楽だけど…。注目を集めるようなことをやる前に、誰にも見られていない時期にどれだけ“泥臭く”頑張れるか。 それを続けて、ようやくお金も貯まって、やりたい事ができるようになると思います。

ありがとうございます。最後に『CC STORE©』に来たいファンに一言いただけますか?

J:ちょっとでも興味持ったら絶対来て欲しいです。

Y:ここ来たら全てを勉強できるようなコミュニティを作れたら。この店きっかけでアーティストとかと知り合ったり、そういう場所にしていきたいんで。とにかく遊びに来て欲しいし、勉強しに来て欲しいです。

and integrate them seamlessly into the new content without adding new tags. Ensure the new content is fashion-related, written entirely in Japanese, and approximately 1500 words. Conclude with a “結論” section and a well-formatted “よくある質問” section. Avoid including an introduction or a note explaining the process.

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