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209年頃作られた兵馬俑が2体損傷

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中国の兵馬俑が損壊される

事件の詳細

2025年5月30日(金)、中国・西安にある秦始皇帝陵にて、国の重要文化財である兵馬俑が観光客によって損壊される事件が発生した。

中国陝西省西安市当局の発表によると、事件を起こしたのは30歳の中国人男性。彼は秦始皇帝陵の第3号坑で防護柵とネットを乗り越え、深さ約5.5メートルの立ち入り禁止区域に飛び込んだ。その後、兵馬俑の兵士像複数体を動かすような行為を行い、うち2体が損壊したという。

事件直後に撮影され、中国版SNS『Weibo』などでも拡散された映像には、倒れた兵馬俑に囲まれ地面に横たわる男性の姿が映し出されていた。男性はその後、警備員によって取り押さえられた。当局は、男性の精神状態に問題があった可能性も視野に入れて調査を進めている。

兵馬俑の歴史

兵馬俑は、紀元前210年頃に中国を統一した初代皇帝である始皇帝が、自身の死後の世界を護るために造らせた地下の大規模な軍隊である。1974年に地元の農民によって偶然発見されて以来、8,000体以上とも言われる実物大の兵士像に加え、数百頭の馬や戦車、そして本物の青銅製武器が発掘されている。兵士像は一体一体表情が異なり、その精巧な造形は世界中の人々を魅了し続けている。1987年にはユネスコの世界遺産にも登録されており、現在も発掘調査が継続されている。

兵馬俑への損傷

兵馬俑が損傷を受けるのは今回が初めてではない。2017年には、アメリカ・フィラデルフィアのフランクリン科学博物館で展示されていた兵馬俑の指が、酔った男性によって折られて盗まれるという事件も発生している。この男性は2023年の審理で有罪を認め、修復費用を捻出するために自身の大切なスニーカーコレクションを売却する意向を示したという。

対応策

今回の事件後も、秦始皇帝陵および兵馬俑坑は通常通り公開されている。しかし、2度とこのような事件が起こらないよう、文化財を未来に受け継ぐために、観光マナーと保護体制の見直しが急務となっている。

結論

兵馬俑は中国の貴重な文化遺産であり、その保存と保護が重要である。観光客は文化財を尊重し、適切なマナーを守ることが求められる。

よくある質問

Q: 今回の事件で損壊された兵馬俑は修復可能ですか?

A: 修復作業が行われ、可能な限り元の状態に戻す努力がなされています。

Q: これから兵馬俑を訪れる際に気をつけるべきことはありますか?

A: 兵馬俑を訪れる際には、安全柵や案内に従い、大切な文化財に敬意を払うことが重要です。

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