2025年3月3日

リードイメージOluwaseun Olayiwola写真提供：Jury Dominguez

詩はいつ始まるのか？

Oluwaseun Olayiwolaは、この質問に答えるのが難しいと言います。彼は「言語の降水を引き起こす感情を持った時に始まるのか？」と尋ねます。それとも「実際に書き始めた瞬間なのか？下書きをした瞬間なのか？完成した可能性を知った瞬間なのか？」創造のプロセスには流動性があり、ロンドンを拠点とする詩人、振付師、批評家であるOlayiwolaは、デビュー作品である『Strange Beach』でこの流動性の概念を探求しています。

このタイトルは、クラウディア・ランキンの著書『Citizen: An American Lyric』から取られており、その中で「いいえ、これは奇妙なビーチだ。各体は奇妙なビーチだ」という一節が登場します。Olayiwolaは、この比喩的な風景を人間関係、アイデンティティ、存在的な疑問を探求する空間として利用しています。この奇妙なビーチで、身体と心、見えないものと見えるもの、陸地と地球の間の二元論が揺らいでいます。「今は私に触れないでください」と彼は書いています。「私を開くつもりがない限り、このビーチよりさらに開いてください。」

『Strange Beach』は、Fizcarraldo Editionsが新たに設立した詩リストで出版される最初の書籍です。これまでノーベル賞受賞者であるオルガ・トカルチュクやアニー・エルノーなどの小説やノンフィクション作品のみをリリースしていたこのカルト的な出版社は、Olayiwolaを初の詩人として迎え入れました。「私の最初の作品が、そのような作家たちとの対話ができると見なされていることは満足である」と彼は言います。

詩人であると同時にダンサーでもあるOluwaseun Olayiwolaは、以下で、自身の実践、ドロシア・タニングなどのアーティストの影響、そして孤独の中での執筆について語ります。