グレン・マーテンス、メゾン マルジェラの新しいクリエイティブディレクターに任命

数週間にわたる憶測の後、グレン・マーテンスがメゾン マルジェラの新しいクリエイティブディレクターに任命されました。このニュースは、昨年12月に劇的な形で発表されたジョン・ガリアーノが10年間ハウスを率いた後に続きます。

グレン・マーテンスの経歴

グレン・マーテンスはベルギー出身で、インテリアアーキテクチャーとファッションデザインの学位を持ち、ジャン・ポール・ゴルチエのジュニアデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。2012年には、パリファッションウィークでデビューし、3シーズン続いた自身のイポニムブランドを立ち上げました。2013年には、かつてファーストアシスタントだったY/Projectのクリエイティブディレクターに昇格し、ウィメンズウェアを紹介し、パリのメンズウェアブランドをコーエドのパワーハウスに変革しました。2017年にはANDAM賞を受賞し、イヴ・サンローランのCEO兼社長であるフランチェスカ・ベレッティーニから28万ドルと1年間のメンターシップを受けました。2020年以来、ディーゼルのアーティスティックディレクターを務めながら、パリとミラノを行き来しており、OTBグループが所有するディーゼルの前に立っていました。ディーゼルでは、そのデニム中心のアイデンティティに新たな息吹を吹き込み、そのショーは現在、ファッションショーシーズンでもっとも話題になっています。そして、フルサークルの瞬間として、マーテンスは2022年春夏のクチュールシーズンにジャン・ポール・ゴルチエのデザインテーブルに呼ばれ、JPGのコードと自身のコードを融合させたスリムで遊び心のあるコレクションを発表しました。

メゾン マルジェラとの新たなスタート

マーテンスは「何十年にもわたって世界をインスピレーションを与え続けてきた真にユニークなハウスであるメゾン マルジェラに参加できることを非常に光栄に思います。そして、私を信じてくれているレンツォに感謝します。」と述べました。

OTBグループのレンツォ・ロッソ会長のコメント

OTBグループの会長であるレンツォ・ロッソは、WWDに次のように語りました。「私は何年もグレンと一緒に働いてきました。彼の才能を目の当たりにし、彼が何ができるかを知っています。メゾンとそのユニークな職人技のラインに生命を吹き込んだマーティン、そして世界で最も切り込んだクチュールハウスにしたジョン（ガリアーノ）の後に、3人目のクチュリエがその舵を取ることを誇りに思います。マーテンスはアントワープのロイヤルアカデミー・オブ・ファインアーツで学び、マーティンと同じようにクチュールでの彼の才能とビジョンを既に示しています。」

新コレクションの発表はいつ？

メゾン マルジェラとその親会社であるOTBグループからの発表では、マーテンスがブランドの初のコレクションをいつ披露するかは明記されていません。しかし、その価値は間違いなく待つ価値があるでしょう。マーテンスはファッション界の究極のディスラプターの1人であり、これまでに創造したラジカルなコレクションでそのウィザードのようなデザインスキルを証明してきました。今、彼はもう1人の規則破りであるガリアーノからバトンを受け取ります。私たちは今後の展開を楽しみにしています。マーテンスはメゾン マルジェラと共に働きながら、ディーゼルを率い続けます。 

メゾン マルジェラの写真提供。

maisonmargiela.com