Setchuのファッションショーの盛り上がり

Pitti Uomoの前夜、日本生まれでミラノを拠点とし、サヴィル・ロウで訓練を受けたデザイナー、Setchuの桑田慧氏は、フィレンツェの国立図書館であるビブリオテカ・ナツィオナーレ・チェントラーレ・ディ・フィレンツェの壮大なホールをファッションショーの会場として変身させました。千年にわたる文学の傑作でいっぱいの巨大な本棚に囲まれ、ライトが暗くなり、観客が静まり返ったとき、ブランドのAW25のアイテムを着た一団の少女たちと少年たちが登場しました。

コレクションの紹介

そのコレクションは 東京イン・ザ・アルノ と呼ばれ、デザイナーのベストな要素が詰まったショーが展開しました。多機能ジャケット、コート、シャツなど、さまざまな方法で着用できるアイテムが特徴で、短くしたり、長くしたり、分解したりすることができます。いつものように、Setchuは日本のイメージや影響を西洋のスタイルと融合させています。たとえば、解体されたタータン柄のシャツワンピースは帯のようなベルトでウエストを引き締め、着物風のジャケットは予想外のシルエットに広がりました。一方、プリントには盆栽やカラフルな流れがある日本の風景が描かれていたり、ある場所では、重要な同性愛文学作品である 源氏物語 を再解釈し、レースの房に男性器のオクトパスを描いていました。

色彩とデザイン

色彩においては、「簡素さ」と「無駄」の本質を探求し、色は主に控えめで基本的なものでした。黒、白、灰色といった色合いは、白黒テレビや新聞を思わせるものでした。

Setchuの今後

Setchuは、Pitti Uomoでのゲストデザイナー枠を獲得し、ブランド史上初のランウェイショーを開催したことで、2023年のLVMH賞受賞後、マルティーヌ・ローズ、マリン・セレ、グレース・ウェールズ・ボナーといった大物たちと同じリーグに位置しています。Setchuはスターダムへの道を歩んでいます。

写真提供: Setchu

laesetchu.com