ここ数年で音楽を取り巻く環境は急激に変化してきた。カセットテープやMDは遠い過去のことで、今ではスマートフォンとワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続し、好きな時に好きなだけ音楽を楽しむことができる。それにはインターネットとSNSの普及の普及が関係していることは言うまでもなく、音楽を生業としていない人の中で今何を聴くべきなのかに頭を悩ませている人は、良くも悪くも少数派になった。
だが、アナログだった90年代以前は、レコード/CDショップのバイヤーが音楽の“指標”だった。数あるストアの中でも1960年に誕生した『TOWER RECORDS(タワー レコード)』は、本拠地であるカリフォルニア州サクラメントからテリトリーを拡大し、1980年に日本1号店を札幌にオープン。誰もが一度は目にしたことがあるであろう「NO MUSIC, NO LIFE.」のメッセージが日本で生まれたのは有名な話で、ネット社会になった今でも、『TOWER RECORDS』は足を運べば常に新しい発見と音楽体験を提供してくれる。
その『TOWER RECORDS』の創設者、Russell Solomon(ラッセル・ソロモン)が92歳にて永眠。音楽シーンの発展に欠かせない唯一無二の功労者は、スタッフの感性やアイデアを大切にした店舗作りを根付かせ、誰よりも音楽という文化を愛し、それに魅了されていた。
多大な功績を残したSolomonのご冥福を『HYPEBEAST』編集部一同、心よりお祈り申し上げます。
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Source: HYPE BEAST