2024年10月18日

イメージリード

イメージリードディオール/リンドバーグ© Peter Lindbergh Foundation

ピーター・リンドバーグについて

2019年に亡くなった写真家ピーター・リンドバーグは、30年間にわたって5人の異なるディオールの芸術監督の作品をドキュメントし、創設者のアーカイブをも蘇らせました。最初の作品は1988年にVogue Paris向けに行ったオートクチュールの撮影で、最後の作品はディオールによって2018年に依頼された、当時71年の歴史全体を網羅する画期的な本です。そしてその間に制作された作品群が、適切に題されたディオール/リンドバーグ展の中心となっています。この展覧会はこの週、ディオールの歴史的本部である30アベニューモンテーニュに設立されたラ・ギャラリー・ディオールで開催され、その2000平方メートルのスペースは、市内のファッションに特化した最大の展示スペースです。

ラ・ギャラリー・ディオールのショー

ラ・ギャラリー・ディオールの館長であるオリヴィエ・フラヴィアーノによってキュレーションされたこのスペースは、ディオールの物語を精通した人々と未経験者の両方に伝えるために機能し、ディオールの諸伝説（ディオールの花への愛、母親の影響、そして彼の芸術の背景）の重要な断片を繰り返し、いくつかのより曖昧な宝石を驚かせる目的でもあります。私はラ・ギャラリーディオールのギフトショップにある本のうち約4冊を執筆していますので、自分自身をその中の1人として数えることができます。私は、かつてアベニューモンテーニュの扉の外でディオールが見つけ、1946年に彼の新興のオートクチュール事業の幸運の兆しとして受け入れた有名な「ラッキースター」の巨大なサイズに驚きました（振り返ってみれば、おそらく車のハブキャップの一部でしょう。好みが違う…）。そして、ディオールの物語を新しい視点から語り直すことは、フラヴィアーノやディオールチームにとって挑戦であり興奮でもあります。新しい「レンズ」として、リンドバーグは彼の豊富なバックカタログから選ばれた衣類を使い、その写真から立体的に飛び出すような感覚を衣服に与えています。

展示のリーディング写真

展示物について

これらの写真が展示の主役です。ディオールのキーとなる色である白黒が支配的で、『Tailleur Bar』はモノクロームで、ディオールの人気のイメージは通常、中世のオートクチュール写真やレネ・グローのイラストとして白黒で表現されます。そのため、周囲の画像に敬意を表し、多くのルックが色彩を剥奪されたように見えることが一般的です。2018年のディオールの撮影中に他撮影されたリンドバーグの写真がここに掲載されており、その写真は、まさに最終版の「舞台裏」のようにかかっています。

リンドバーグの魅力

結論

1948年からのディオールスタイルである”Cocotte”は、1880年代直系のドレスライン「Zig-Zag」から手幅のウエストとバックにアーチ型の素敵なバドルを持つ有名なドレスです。マネキンには時代物のように見えますが、キャロリン・マーフィーをモデルにしたリンドバーグのイメージでは、一気に活気に満ちており、まったく現代的です。ジャンフランコ・フェレによるヘビリー・ビーズの