セリーヌが、ヘディ・スリマンがブランドを離れることを発表したばかり。その数時間後には、マイケル・ライダーが後任として就任することが明らかとなった。LVMH傘下のファッションハウスは、スリマンの離任の翌日にこの発表を行った。

セリーヌがラルフ・ローレンのデザイナーを狙っているとの噂は数か月にわたって広まっており、WWDが4月にその可能性について報じていた。ライダーは、セリーヌで10年間働いた後、ラルフ・ローレンに移籍したが、ブランドに再び加わることについて「セリーヌは私の心に非常に近い価値観を持つメゾンであり、築いていく美しい遺産があります。」と述べ、その復帰に興奮を表明した。

セリーヌCEOのセヴリーヌ・メルルも同様の感情を示し、「マイケルをセリーヌに歓迎できることを嬉しく思います。マイケルのビジョン、クリエイティブな才能、そしてセリーヌの遺産への深い理解は、メゾンの長期的な成功を築くための自然な選択となります。」と語った。

以下では、ライダーについて全てを紹介し、彼のポロ・ラルフ・ローレンでの在職期間やその役割に適した経験などについて詳しく解説しています。

ライダーは2002年にロードアイランド州のブラウン大学を卒業し、その後、2004年から2008年までバレンシアガのシニアデザイナーとしてニコラ・ゲスキエールと共にキャリアをスタートさせた。バレンシアガで4年間働いた後、ライダーはフィービー・ファイロのもとでセリーヌに参加し、10年間デザインディレクターとして働いた。その間、ファイロのミニマリストな美学と現代の女性らしさがセリーヌのグローバルな魅力の礎となったブランドの黄金期に重なっていた。2017年にファイロが去った後、ライダーもまもなく退職し、2018年にポロ・ラルフ・ローレンのクリエイティブディレクターを務めた。そして、今年の5月にポ…