クロイ：音楽とファッションの融合

2018年2月に結成されたクロイは、R＆B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップの要素を巧みに組み合わせ、従来のジャンルの枠を大胆に超えるサウンドを作り上げてきました。この5人組のアンサンブルは、最新の野心的な14トラックプロジェクト「Unspoiled」を通じて、活気に溢れる進化を遂げ続けています。

リッチでダイナミックで魅力的なプロダクションに対して、クロイのメンバーはアルバム全体の没入型47分間にわたって、驚異的なシンクロニシティを見せています。エーテリアルでささやくようなボーカルがキラキラとしたギターリフと共に舞い、合唱的なヴァースが電撃的なドラムソロに展開していきます。このプロジェクト全体を通じて、クロイは複雑な楽器アレンジを見事に調和させ、ユニークなジャンルを超えたプロダクションと広いソアリングヴォーカルを持っていることが際立っています。

アルバムを聴く…

私たちは、クロイに追いついて、彼らの執拗で高エネルギーな仕事ぶり、各種アニメのテーマ曲への収録、および近い将来の国際的なアーティストや文化とのつながりについて話し合いました。

クロイはR＆B、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップを融合させたグループです。5人ともどのようにして集まり、どのようにしてそんなユニークな融合スタイルを生み出すことになったのでしょうか？

クロイは、Leo（ボーカル）とYuki（ギター）のバンドがMasanori（ベース）とHidemoto（ドラム）のバンドとInstagramで出会い、新しいバンドを結成することに決めたときに、集まりました。その後、約1年後に、マネージャーのルームメイトであるDaiki（キー）が加わり、現在のクロイのラインナップが完成しました。私たちがそれぞれ異なる音楽的バックグラウンドを持っていても、共通点がたくさんあるので、共有されたアイデアとそれぞれのユニークな特性のバランスがクロイのスタイルを作り上げていると思います。

2018年の結成以来、クロイは急速に成功を収めてきました。あなたが考える成功に貢献した主な要因は何だと思いますか？

まだまだ道のりは長いですが、最初に始めた時、できるだけ多くのライブを行うことに焦点を当てていました。私たち全員が日中仕事を持っていたにもかかわらず、月に最大で15回のギグを演奏した月もありました。忙しいことを理由にしていましたが、私たちは皆が同じ目標に向かって行動していて、同じページに留まっていました。それがクロイがより強くなった理由の一つだと思います。正直、最初から、私たちはみなプロになり成功する強い欲求を持っていました。その時はちょっと曖昧でしたが。

このアルバムの制作プロセスについて教えてください。

このアルバムでは多くのアニメコラボソングがフィーチャーされることが早々にわかっていたので、私たちにとっての本当の課題は、他のトラックでクロイのオリジナリティをどう表現するかを考えることでした。アニメの世界やテーマに影響を受けずに、クロイを純粋に反映するものを作り出すことに重点を置いていました。また、このアルバムでは初めて海外でのレコーディングも行いましたので、最終製品に際立つ多くの試行錯誤と実験があると思います。

「ハイパー」、「セサミ」、「水運び」はアニメのオープニングテーマとして使用されました。これらのアニメとのコラボレーションはどのようにして生まれ、トラックへのアプローチにどのような影響を与えましたか？

これらのコラボレーションはすべてアニメの製作チームからのオファーを通じて実現しました。彼らは私たちのジャンルを融合したスタイルと自由奔放なアプローチに共感し、トラックを制作する際には私たちに多くの自由を与えました。Leo（ボーカル）が元の作品やアニメの世界から得たヒントに基づいてデモを作成し、それから私たち残りのメンバーが加えていくというプロセスでした。各アニメは独自のスタイルや特性を持っていたので、レコーディングのテクニックをいくつか持ち越した以外は、次のプロジェクトにはあまり影響を受けませんでした。私たちはそれぞれを別々のプロジェクトとして扱いました。

ルーツに忠実でありながら新しい音楽の領域を探るバランスをどのように保っていますか？

Leo（ボーカル）がリードする中、私たちは常に現代、過去、未来の音楽シーンを探求しています。しかし、私たちそれぞれが独自の好みや演奏スタイルを持っているので、その要素を5人がミックスに取り入れると、それが自然にクロイのサウンドとなります。また、もう1つの重要な要因は、専門的なミキシングを担当するDaiki（キー）です。ジャンルやサウンドがまったく異なるものを録音しても、彼は最終ミックスでそれを全体にまとめ上げ、他の曲やアルバム内のトラックと調和させます。正直言って、5人が一緒に音楽を作っているという事実が、そのバランスを導く要因です。

あなたが2024年のSXSWで北米デビューを果たしました。国際的な観客の前で演奏する経験はどうでしたか？

私たちが結成して以来、私たちは日本の音楽が西洋の音楽を楽しむように海外で楽しまれることを漠然と願っていました。国際的な活動は私たちがいつかやりたいと思っていたことでした。2023年に台湾で演奏した後、海外での演奏にさらに興味を持つようになりました。そこでSXSWのオファーが来たとき、考える必要もなく、即座に飛び込みました。私たちの音楽が異なる国々でどのように受け入れられるか、そして言語の壁を超えて人々と繋がることができるかを知りたくて、SXSWでの演奏は非常に価値ある経験となりました。

将来、新しいジャンル、サウンド、コラボレーターを探求する予定はありますか？

私たちは常に新しいジャンルに挑戦し、異なる創造的な方向を探求したいと思っていますし、それは日本での活動を続ける限り変わらないでしょう。しかし、日本から出て世界中のアーティストや文化と繋がることで、より多くの扉を開けることができると考えています。その機会が訪れれば、絶対にそれを捉えたいと思います。アーティストだけでなく、エンジニアやプロデューサーなど、さまざまな分野の専門家と協力したいと思っています。彼らとのコラボレーションは、クロイの将来の努力をさらに豊かにするだろうと考えています。