音楽とファッションはいつの時代も切っても切れない関係にある。しかし、最近ではマーチ(マーチャンダイジング)文化が急速に発展しており、各アーティストたちはアパレルでもアイデンティティを表現するようになった。とは言うものの、それには依然善し悪しがあるのもまた事実。だが、Crossfaith(クロスフェイス)はストリートシーンを追い続ける『HYPEBEAST』が唯一継続的にマーチを紹介する日本生まれのバンドである。
最新コレクションでは、Crossfaithが長年テーマに掲げてきた“未来”をさらに推し進め、仮想未来における“テクノロジー”にフォーカス。また、そこから生まれる人間の危機に警鐘を鳴らす形をとっているが、その中でもM-51には、CrossfaithのマーチをディレクションするHiroの考えが色濃く表現されている。本作は人類が六世紀以上前に絶滅した世界という設定の中で、その絶滅した人類の存在の調査のため火山灰に覆われた地球に降り立ち、使われた酸素濃度移行調査機とその調査員の述懐をテーマに、“Plastic Human”いうキーワードが背景に存在する。一見ネガティブに捉えられがちだが、そこには人間の可能性への問いかけがあり、希望があるのだ。
Hiroを含め、Crossfaithは今、環境的な教育へと目を向けており、人が見ない、もしくは怖いという感情から見ようとしない闇の部分にいち早く触れて、認識、そしてそれに伴う行動をとっていきたいと語る。彼らはファッションブランドではない。だからこそ、筆者としてはこれを1つのクリエイションとして捉え、今まで以上にCrossfaithの音楽と動向に期待していくべきだと感じている。ストリートレーベル顔負けのグラフィカルなアイテムは、オンラインストアでも一部購入することが可能なので、気になる方はこちらを覗いてみてはいかがだろうか。
引き続き、『HYPEBEAST』がお届けする最新ファッションニュースもお見逃しなく。
Click here to view full gallery at HYPEBEAST.JP
Source: HYPE BEAST