昨年末「ソニー・ミュージックレーベルズ」と契約を締結し、KANDYTOWNより初のソロメジャーデビューが発表されたKEIJU as YOUNG JUJUが1月28日(日)、その門出を祝うローンチパーティー“KEIJU as YOUNG JUJU Presents ”7 Seconds” Supported by PIGALLE”を開催した。舞台となった『SOUND MUSEUM VISION』は、開場直後から移動も困難なほどの超満員に。ライブは“Get Light”や“Few Colors”といったヒットソングからソロを含む全15曲をほぼノンストップで歌い上げたKANDYTOWNで幕を開け、そのバトンは“KEIJU with FRIENDS”セクションへの移行とともに、JJJ(Fla$hBackS)、YZEER & Vingo(BAD HOP)、JP THE WAVY、シークレットゲストとして出演したAwichへと繋がれる。その後、「好きなアーティストと聴きたい曲があるから」というアナウンスでステージに招かれたのは、現役高校生ながら卓越したヴォーカル力で頭角を表した新鋭女性R&Bシンガー、RIRI。さらには、リアルなリリックで聴く者を虜にする唾奇も沖縄より駆けつけ、そこに再びIOがカムバックし、アルバム『FACT OF LIFE』のオープニングソング“Same As”を披露してくれた。
休む間もなく、昨年最大のフロアヒットとなったtofubeatsの“LONELY NIGHTS feat. YOUNG JUJU”も飛び出すが、この時点でイベントはフィナーレと向かい、歩を進めていく。RyohuのDJが終わると、会場は暗転。すると、スタンド・マイクを携えたKEIJUが登場し、これまでのお祭り騒ぎとは一変、ややクールでファッショナブルな世界のヒップホップとシンクロするようなシリアスな音楽性を有しながら叙情的とも言えるライムなど新たな側面を提示し、その音楽の幅広さを見せる。そして、フィナーレにはシークレットゲストとして、このような舞台では滅多に見ることのできない清水翔太が。“Drippin’ feat.IO,YOUNG JUJU”がこの日最大のサプライズに騒然とするオーディエンスを優しく包み込み、最高のグルーブ感をKEIJUが「これからも期待してよ」の一言で締めくくった。
KANDYTOWN、JJJ、YZEER & Vingo、JP THE WAVY、Awich、さらにはRIRI、唾奇、tofubeats、清水翔太。改めて今回の客演を列挙してみると、その豪華さ、そして現代ヒップホップ、R&Bシーンの日本における成熟さを感じざるにはいられない。また、「前の女の子が押されてかわいそうだから、あんまり押さないで」というKEIJUの紳士な一面や、彼をエンジニアとして支えるILLICIT TSUBOIの長年一緒に作業してきた日本語ラップの草分けであり、先日天国へと旅立ってしまったECDへの哀悼、そして亡くなってもなお盟友としてKANDYTOWNを支えるYUSHIへの感謝と愛など、彼の音楽からも感じ取れる優しい人間性も随所で垣間見える素晴らしい一夜だった。
断片的に表現された彼のポテンシャルの高さが、これからどのような形でメジャー・フィイールドにおける作品として開花していくのか、KEIJUの今後の活動にも注目が集まるが、ひとまず上のフォトギャラリーから神イベントとも評された当日の様子をチェックしてみてはいかがだろうか。
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Source: HYPE BEAST