2017年12月にはファッションフォトグラファーのBruce Weber(ブルース・ウェーバー)が男性モデルに対してのわいせつ行為で訴えられたばかりだが、今度は同じくファッション業界で名を馳せる著名フォトグラファーのMario Testino(マリオ・テスティーノ)がセクハラ行為で訴えれた。
『New York Times』はモデルやアシスタントを含む28人の男性からの証言を公表し、1990年代にTestinoとWeberによるセクハラ行為が相次いでいたことが記されている。俳優のRyan Locke(ライアン・ロック)による証言では、当時Tom Ford(トム・フォード)がクリエイティブディレクターを務めていた頃の〈Gucci(グッチ)〉の撮影での出来事が詳細に語られた。下記より、『New York Times』の記事の和訳を確認してみてほしい。
GucciのキャンペーンモデルのキャスティングはTestinoさんのホテルで行われ、ロビーでの挨拶はなくLockeさんは直接Testinoさんの部屋へ行かされました。その時Testinoさんはローブ姿だったそうです。テストショットでモデルが全裸になる必要があるかのかについてで揉め、キャスティングが行き詰まりました。その後モデルにLockeさんが決まってからは、Testinoさんは終始強引でベタベタしてきたとLockeさんは述べており、撮影最終日にはベッドの上で撮影し、Testinoさんが「Ryanは気分がノッていないと思う。みんな出ていって」と言ったそうです。「すると彼はドアを閉め、鍵をかけ、ベッドの上に乗ってきたのです。そして僕の上に乗り、“私が女で、君が男だ”と言いました。僕は離れろと言って、Testinoにタオルを投げつけ、服を着て部屋を出ました」とLockeは主張しています。更にLockeさんはTestinoさんとの仕事に選ばれた業界のプロたちによる決まり文句を覚えており、「みんなTestinoは悪名高いと口を揃え、“ベルトをきつくしておけよ”なんてジョークを言っていましたと当時を振り返りました。
現時点ではTestinoとWeberの両者とも訴えを否定している。しかし、同記事内には二人の第一線への復帰の雲行きをますます怪しくさせる証言が続いている。また、今回の騒動でファッションハウス、エージェンシー、PR会社の間でモデルを守る責任はどこにあるかの責任転嫁問題が更に浮き彫りとなった。
ファッション業界、映画業界を中心に世界、更には日本でもソーシャルメディアにおける#MeTooなどで過去のセクハラや程的暴行を告発する動きが拡散されている。あわせて、Weberに対しての訴えに関する記事も振り返っておこう。
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Source: HYPE BEAST