HYPE BEAST
ドメニコ・ドルチェ（Domenico Dolce）とステファノ・ガッバーナ（Stefano Gabbana）の手掛ける〈Dolce&Gabbana（ドルチェ＆ガッバーナ）〉が、ミラノ・ファッションウィークにて2024年秋冬コレクション “SEEK”を発表した。前半のルックは、黒、黒、黒のオンパレード。にも関わらず、まばゆいばかりにグラマラスだ。“SEEK”をテーマに、洗練に洗練を重ねたサルトリア・エッセイは、その完璧なカッティングや縫製の緻密さから、テーラリングの力をより高次元で実現し、他とは一線を画すクオリティを目指した彼らの魂が伝わってくる。かくも繊細なプロポーションを特徴とした衣服は、男性的なデザインが極端に美しく表現されているので、むしろジェンダーレスな雰囲気すら感じる。改めてテーラードとハンドメイドの物語に酔いしれる。そうしていると、後半には、ダメージジーンズにイブニングジャケットを合わせた原点回帰的なルックも登場。とはいえ、ストリートに媚びてたまるかというような、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナの正義がここに存在。このテーラードの美しさは、完璧なエレガンス…
