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YOSHIROTTENによるTokyo Gendaiの開幕前夜のインスタレーション
YOSHIROTTENの特別なインスタレーション
アーティストのYOSHIROTTENが、「Tokyo Gendai」の開幕前夜に披露した一夜限りのインスタレーション。この日、舞台となったBankPark YOKOHAMAは記録的な大雨に見舞われ、会場の窓には代表作「SUN」の光が雨粒を帯びて滲んでいた。あり得ないはずの太陽が、雨の夜にふと現れたかのような幻想的な光景が広がった。視覚と音が交錯する約90分間の映像作品は、DJ・プロデューサーの5ive(ファイブ)とともに構築されたライブインスタレーション。「Tokyo Gendai」のロゴデザインも手がけたYOSHIROTTENが、自らの表現でその開幕を照らし出す、記憶に残る一夜となった。
国際アートフェア「Tokyo Gendai」
今年で3回目を迎えた国際アートフェア「Tokyo Gendai」は、9月12日から14日にかけてパシフィコ横浜で開催。16カ国・66のギャラリーが出展し、世界水準の現代アートを体感できる場として注目を集めた。大型インスタレーションやトークセッション、Hana Artist Awardの新設などを通じて、日本のアートエコシステムの拠点として進化を続けるこのアートフェアにおいて、YOSHIROTTENの存在は、まさにその象徴だった。
YOSHIROTTENによるインスタレーションのこだわり
ライブインスタレーションに込めたこだわり、ロンドンの会員制クラブ「SOHO HOUSE」とのコラボレーションの背景、そしてこの日のためだけに制作されたZINEの話まで。YOSHIROTTENが語った、その夜の記憶。
今回の映像作品のテーマとコンセプト
YOSHIROTTEN:今回は、僕がこれまで手掛けてきた3つの作品、「RGB」「FUTURE NATURE」「SUN」をベースにしています。これらをすべて繋げて構成した、約90分間の映像作品になっています。
限られた時間と場所でのアート表現
この作品は、「Tokyo Gendai」のオープニングパーティの3時間限定で公開されるようですね。こうした限られた時間や場所でアートを発表するということについて、どう考えていますか?
与えられた環境だったり、自分で見つけてきた場所で「何ができるか」を考えるのは、昔からずっとやってきたことなんです。そういう場でしか生まれないものがあると、常に思っていて。それは時間に関しても同じです。今回は3時間のイベントですが、最初から最後まで滞在する方ばかりではないと思います。だからこそ、90分の映像の中で