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2023年。ファッショントレンドの中でも、年々、隆盛し続けているのが、“デザイナーズアーカイブブーム“ だ。その現象は、一般的なデザイナーズ古着を楽しむ服好きにまで、当たり前にリーチしている、2020年代を代表する大きいファッションブームと言っても良いだろう。日本のみならず、世界的なこの潮流は、いずれ、1990年代の“裏原宿系ファッション”のようなカルチャーの分類で、2020年代の “アーカイブファッションカルチャー“ として、“ファッション史“ の一部になり得るのではないかと、私なりに予想している。その中でも、とりわけ現代ストリートモードファッションに多大な影響を与えているのが、東京を代表するファッションブランド『アンダーカバー』と『ナンバーナイン』だ。 デザイナーズアーカイブと言えば、メゾンマルタンマルジェラや、ラフシモンズ、ヘルムートラングなどの海外モードブランドばかりがフィーチャーされがちだが、海外ブランドのアーカイブと同様に、多くの人気アーティストたちが、こぞって着ている “2000年~2005年くらいまでの『アンダーカバーと、ナンバーナインの初期作品』“ こそが、今まさにホ…
続きを読む>>東京のストリートモードブランドが海外ファッションシーンに与えた影響 (WTS Magazine Vol.3)