愛媛県今治市玉川町の山の中に建つ、1317年の歴史を誇る寺院『光林寺』。そんな歴史ある寺院の中に昨年、新たな位牌堂が竣工した。寺院の再計画第一歩目となるこのプロジェクトは、「奥野崇建築設計事務所」が手がけ、現代の素材を使用し“これからの寺院をつくる”というテーマを掲げたとのこと。
5階建ての鉄骨造の本体に、およそ800本の桧で化粧垂木を掛けわたし、そこにランダムに88枚のガラスを設置。寺院を囲む豊かな自然が季節によって色を変える様子が回廊から望め、光をたっぷりと取り入れる作りになっている。“この世のあらゆる事象は絶えず変化し続け、決して永遠のものではない”という仏教の教えである諸行無常を建築的に表現したとのこと。また、地元の職人がメンテナンスを手がけられるよう、技術的に特別な工法を用いることなく、一般的な素材を使用した。大正元年(西暦701年)から続く伝統的な寺院に、新たに建てられた位牌堂の建築をフォトロールよりチェックしてみてほしい。
日本建築界の巨匠・隈研吾が設計した静岡県熱海市のカフェもあわせてチェック。
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Source: HYPE BEAST