〈visvim(ビズビム)〉が独自の視点から日本の伝統や職人技にスポットライトを当ててその魅力を伝えるオンライン上の人気シリーズ“Dissertations”から、その最新回としてフィーチャーされた“Natural Paint Leather(ナチュラル ペイント レザー)”をご紹介。そのページ上では、最初にレザーの代表的な染色方法である“染料仕上げ”と“顔料仕上げ”に分けて解説した上で、それとは全く異なる染色方法である“Natural Paint Leather”を写真付きで説明している。
その“Natural Paint Leather”とは、まずベジタブルタンニングで鞣したレザーに粉状の無機顔料を擦り込み、顔料をレザー表面に固着させるための植物性タンパク質溶液を塗って自然乾燥させる。そしてその上に液状の柿渋(タンニン)を塗り、顔料と化学反応を起こすことで発色させて定着させるというもの。先述の顔料仕上げのようにレザーの表情を覆い隠すのではなく、まるで薄化粧をするように少しずつ色を重ね、あえて色ムラを持たせながら色を作り出すのがこの“Natural Paint Leather”の特徴であり、非常に手前のかかる作業であるため、大量生産を主とする工場の製造ラインではなかなか実現することは難しいとのこと。フォトロールより、顔料と柿渋を塗るたびに色の深みを増し、変わった表情を見せるレザーの変化の様子をチェックしてみてほしい。全文をチェックしたい方はこちらからご確認を。
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Source: HYPE BEAST