〈YUAN〉というブランドをご存知でしょうか。下北沢の「WED STORE」のオーナーである原さんが手がけるブランドで、先日こちらで紹介したコーチジャケットは、なんと販売開始から6分（！）で完売。数をたくさん積んでいなかったとはいえ、想像を超える売れ行きだったのだとか。
「20,000円っていう金額はうちの店では安い部類じゃないので、そこまで動きが速いとは思っていなかったんですけどね、今までで一番のスピードでした。本当にありがたいのですが、慣れていなくて正直びっくりしました（笑）」
今年の8月で5周年を迎える下北沢のショップ「WED STORE」。一口に古着屋とくくれない独自のスタンスについて原さんはこう話してくれました。
「新品と古着をミックスして提案する店っていうのが、僕らが始めた当時はぜんぜんなかったんですよね。古着をストリートっぽく着るみたいな。当時はよく中途半端だって言われましたよ（笑）」
ショップにはアメリカ買い付けのクリーンでオーセンティックなアイテムがずらり。〈バンズ〉のスニーカーや、〈ステューシー〉のキャップ、アメリカブランドのウェアが並ぶのですが、いわゆる“古着のアメカジ”とは異なる、どこか洗練された力の抜け具合を感じます。
「WED STORE」は、そのときアメリカで調子いいもの、びびっときたもの、僕の好きなものをピックして並べています。普通の人が普通に着られる服がいいな、と思うので、人を選ばないシンプルなアイテムが多いですね。自分たちがリアルに好きなものです」
なるほど。奇を衒わないけれど筋の通ったそのスタンスに人々は魅了されるのかもしれません。オレンジの発色が目を引くバンダナは、「ミンナノ」のゴローさんとの共作「SBQ Bandana」。ご近所づきあいがそのまま物作りに反映されるような、昔ながらの商店街的な人と人の交流が見えるのも魅力です。
「ゴローさんをはじめとして、世田谷界隈というか、ざっくりこのあたりが盛り上がってきているかんじはしますね。小さなお店がそれぞれ好きにやれているのって、すごくいいことだと思います。僕自身が買い物するのも、そういうお店なんですよね」
そんな「WEDSTORE」から新年のニューストピックが。1月2日（火）12：00から〈YUAN〉の新緑パーカがリリースされるそう。グレー(写真上 右列上から3番目)と、ペールブルー(写真下 左から2列目の上から3番目)の2カラーが登場です。
いよいよ大本命のグレーが発売開始とあれば、注目しないわけにはいきません。リアルな眼差しにもとづいた、ちょうどいいこだわりの詰まったウェア。初売りアイテムの筆頭として、そして今後ベンチマークすべきショップとして、ぜひ注目してみてください。パーカについてはこちらもチェック！
Text_Taiyo Nagashima
WED STORE
住所：東京都世田谷区北沢2-35-15 下北沢マンションRoom64
電話：03-6407-1391
www.wed-wear.com
Source: フィナム
