目次
- 1 HOUYHNHNM
- 1.1 小木“Poggy”基史がいま気になるNYのお店。
- 1.1.1 01. デニス・ホッパー所縁の地「HAYWARD HOUSE」
- 1.1.2 02. ニューヨーク最古の帽子屋「JJ HAT CENTER」
- 1.1.3 03. ローカル感漂う老舗バー「CORNER BISTRO」
- 1.1.4 04. 期待の新星ブランド「Aimé Leon Dore」
- 1.1.5 小木さんが実際に購入したアイテム!
- 1.1.6 05. トレンドを生み出すヴィンテージショップ「Procell」
- 1.1.7 06. NYスケートボーダーが集うピザ屋「Scarr’s Pizza」
- 1.1.8 07. 大スターや地元民に愛されるフレンチダイニング「Lucien」
- 1.1.9 08. 独り占めしたいジュエリーショップ「New Top Jewelry」。
- 1.1.10 09. ニューヨーカーもこぞって通う、ソーホー地区のイタリアン「Sant Ambroeus」。
- 1.1.11 10. ニューヨークを代表するセレクトショップ「KITH」
- 1.1.12 11.唯一無二のピン専門店「PINTRILL」。
- 1.1 小木“Poggy”基史がいま気になるNYのお店。
HOUYHNHNM
FEATURE| 小木“Poggy”基史がいま気になるNYのお店。
Poggy’s Shop List in New York!!
小木“Poggy”基史がいま気になるNYのお店。
ご存知、「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」の指揮を執る、“ポギー”こと小木基史さん。もはや日本国内のみならず、業界では知らない人がいないほどの名物バイヤーであり、SNSでも彼を支持するフォロワーは多数。センスとスタイル、その一挙手一投足に注目が集まる小木さんが、いま気になるニューヨークのお店はどこなのか。丸一日かけて同行した、彼のショップリストを一挙公開します。
- Photo_Akira Yamada, Koki Sato(Hopper)
- Coordination_Yumi Komatsu
- Edit_Jun Nakada
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01. デニス・ホッパー所縁の地「HAYWARD HOUSE」
マンハッタンのセントラルパークにほど近い、アッパーイーストに店舗を構える「HAYWARD HOUSE」は、故デニス・ホッパーの愛娘、マリン・ホッパー(Marin Hopper)のとその主人のお店です。アール・ヌーヴォーな佇まいの一軒家の2階に上ると、右手には彼女が手がけるラグジュアリーなバッグブランド〈ヘイワード(Hayward)〉コーナーが。左手にはデニス・ホッパーの写真のプリントや本、そしてオリジナルラインとして展開している〈ホッパー(Hopper)〉の帽子やTシャツ、バッグ、サングラスなど、古き良きアメリカを感じさせながらも、どこかモダンで品のあるアイテムが贅沢に置かれています。また、リネンフォールドの木製パネルや手塗りの金ステッチの天井、ゴールドの暖炉など、内装へのこだわりも抜かりありません。さらに、3階には〈ヘイワード〉の新作コレクションや、貴重な写真が飾られたペントハウスもあり、いわゆるショップというよりは、高級サロンといった方がしっくりくるかもしれません。
小木前回ニューヨークに行った時に、鴨志田さん(ユナイテッドアローズ クリエイティブ ディレクター)から、今度ニューヨークに行くなら絶対見ておいた方がいいと言われて、チェックしに行ったお店です。実は現在、一部ユナイテッドアローズでも取り扱いがあり、アイテム単体では見ていたのですが、お店の世界観を通して見るとまた違うというか、より一層アイテムの魅力が伝わって来ますね。モノだけを見るというより、お店全体を通してデニス・ホッパーの空気感を肌で感じることのできる唯一無二の場所だと思います。
HAYWARD HOUSE
1131 East 70th Street, 2nd Floor, New York, NY 10021(MAP)
(212) 585-1712
haywardluxury.com
hoppergoods.com
02. ニューヨーク最古の帽子屋「JJ HAT CENTER」
ニューヨークの象徴でもある、エンパイアステートビルの裏手にひっそりと佇む「JJ HAT CENTER」は、1911年創業の、ニューヨーク最古の帽子店です。ボルサリーノのフェドーラやベレー帽が所狭しと並んでいて、歴代の大統領をはじめ、あのラン・DMCなど、数々の著名人が通っていたことでも知られています。重厚感のあるシャンデリアとヴィンテージのウッドを基調とした店内。「ネクタイ、ボウタイ、ハット。ジェントルマンのためのアイテムがこの世からなくなってほしくない」と語るのは、タイを締めない日はないというスタッフのアダムさん。アメリカのメンズファッションがどんどんカジュアル化しているいまだからこそ、古き良きアメリカの帽子をお客さんにしっかりアピールしたいとのこと。歴史を感じさせる店内の雰囲気を味わうだけでも、行く価値あると思います。
店の一番奥には工房があり、生地や色、デザインなどを選び、自分用に仕立てることができるだけでなく、既製品や自分の持っている帽子をカスタマイズすることも可能。例えば、中折れ帽は山の高さ、ツバの広さ、リボンの幅、クラウンのプレス具合で異なってくるので、自分に合う最良の帽子が見つかるまで、とことん付き合ってくれます。
小木出張でニューヨークに行きはじめた頃に、訪れていたお店のひとつです。毎回必ず何か買って帰るというよりは、クラシックな店内の雰囲気や膨大な品揃え、働いているスタッフの着こなしなど、お店の世界観を感じに行くことの方が多いかもしれません。そういう意味では、「銀座トラヤ帽子店」も同じ匂いのするお店ですね。
JJ HAT CENTER
310 Fifth Ave(Between 31st & 32nd), New York, NY 10001(MAP)
(212) 239-4368
www.jjhatcenter.com
03. ローカル感漂う老舗バー「CORNER BISTRO」
グリニッジ・ビレッジの街角に、こじんまりとした趣のある老舗バーがあります。ここ、「コーナー・ビストロ」では、年季の入った木製のバーカウンターでビールを飲みながら、名物のビストロ・バーガーにかぶりつくのが通例。ただ、バーカウンターの趣はそのままに、昨年改装されたのがちょっと残念。アメリカンチーズとカリカリのベーコン、フレッシュなトマト、レタス、そして肉厚なパテを挟んだバーガーは、ボリューム満点。手で押さえながら豪快に食べるのがコツです。そのシンプルさと、アメリカのバーらしい雰囲気があいまって、「また訪れたい」という気持ちを誘うはず。歴史あるバー、マクソリーズのタップビールをたったの4.5ドルで味わうことができるのも魅力のひとつです。昔から、大人気のこの店。時には並ぶほど混雑することもあるので、行くならオープン直後がオススメです。
小木15年前にはじめてニューヨークに来たときに先輩に連れて来てもらったのですが、当時はまだグルメバーガーが注目される前だったこともあり、衝撃を受けました。もしニューヨークでハンバーガーを食べるなら? と聞かれたら迷わず「CORNER BISTRO」と答えるくらい大好きなお店です。昼時は地元の人たちで賑わっていますし、MLBの試合があるときはみんなバーガーそっちのけでテレビに釘付け。一喜一憂しているのが見ていておもしろいです。改装されたのはちょっと寂しいですが、味は変わらず絶品。まだ昔ながらのダイナーの趣が随所に感じられるので、今後もニューヨークを訪れる際はぜひ通いたい場所ですね。
CORNER BISTRO
331 West 4th Street, New York, NY 10014(MAP)
(212) 242-9502
www.cornerbistrony.com
04. 期待の新星ブランド「Aimé Leon Dore」
先頃、マンハッタン店が拡大移転リーニュールを迎えたセレクトショップ「キス(KITH)」の仕掛け人、ロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)の幼馴染テディー・サンティス率いる〈エイメ・レオン・ドレ(Aimé Leon Dore)〉。ブランドを率いるのはテディー・サンティス(Teddy Santis)。気取らないスタイルで、若い世代にファッション哲学を指南するアニキ的存在です。ヘッドショップは2016 年11月にオープン。ファッションやライフスタイルにフォーカスしながら、時代性に左右されることのない、シンプルな中に力強さを持ち合わせた“コク”を感じさせるアイテムが揃います。とくに90年代ヒップホップやグラフィティ、バスケットボールなど、ブラックカルチャーと密接な関わりを持つ装飾が施された店内が素敵で、ジャズが流れるストリートとラグジュアリーを行き来するような雰囲気は、一度は見ておきたいと思わせる魅力に溢れています。ちなみにブランド名は、最初「Aimé」だけったのが、商標登録が難しく改名。「Leon」は父親のニックネームから、「Dore」は男性名の「TheDore」からきています。中心地から少し離れた場所にも関わらず、キッズから大手カンパニーのCEOまでが買いに来る「エイメ・レオン・ドレ」。今後も目が離せなそうです。
小木このお店ができる前からブランドのことは知っていて、気になっているブランドではあったんですけど、当時はまだ荒削りの部分もあって。でも、ダウンメーカーとして有名なシアトルの〈クレセントダウンワークス(CRESCENT DOWN WORKS)〉や、今期だとラガーシャツの老舗〈バーバリアン(BARBARIAN)〉とコラボレーションしていたり、テディーならではの視点がおもしろくて、今シーズンから「ユナイテッドアローズ&サンズ」でも取り扱いしています。シーズンを追うごとに増していく、ストリートマインド+エレガントな世界観は、他のブランドにはない魅力だと思います。ルックビジュアルも素敵なので、ぜひ見てみてください。
小木さんが実際に購入したアイテム!
Aimé Leon Dore
179 Mott St, New York, NY 10012(MAP)
www.aimeleondore.com
05. トレンドを生み出すヴィンテージショップ「Procell」
90年代ブームに湧くニューヨーク。そのブームを牽引するのが、90年代ものを得意とするNYヴィンテージ界の中心的存在、ブライアン・プロセル(Brian Procell)が手がけるお店「プロセル(Prosell)」です。アイテムは、スケート、グラフィティ、映画、音楽など、ジャンルを問わず90年代のストリートカルチャーを背景にしたレア物が数多くラインナップされており、NYストリートシーンの最重要人物のひとり、〈ノア(NOAH)〉のブレンドン・バベンジンも、このお店の魅力に取り憑かれたひとりです。ちなみに、今年9月には、アレキサンダー・ワンとタッグを組んだヴィンテージコレクションも発表。
小木元々この前に、「Cort of Arms」というお店を、ローワーイーストサイドで彼がやっていたんですが、それこそ〈シュプリーム(Supreme)〉にヒップホップやストリートカルチャーの古着をサンプリングソースとして提供していたり、とにかく彼のセンスが好きでずっと注目していました。この「Procell」もそうですが、ナズやドレイクなど、有名なミュージシャンも多く買いに来ています。あと、このご時世に、あえてオンラインストアをつくらず実店舗だけで運営しているところもおもしろいですね。ぜひ一度は行ってみてほしいです。
Procell
5 Delancey St, New York, NY 10002(MAP)
(212) 226-2315
www.instagram.com/procell
06. NYスケートボーダーが集うピザ屋「Scarr’s Pizza」
マンハッタンで最大の中華街、リトルイタリーから離れたチャイナタウンの東側に位置する「Scarr’s Pizza」。外観からは容易に想像できませんが、扉を開けて奥に進むと、80〜90年代のアメリカ映画で観たダイナーのような空間が広がっています。店内には、エドワード・ホッパーの「ナイトホークス」、カーティス・クーリグの「Love me smiley」と、スパイク・リーの映画『Do The Right Thing』のポスターといった、一時代を築いたアーティスト作品が飾られており、“ニューヨーク”を感じることができます。また、スケートボーダーのアレックス・オルソンをはじめ、彼が手がける〈Call Me 917〉からプロデビューしたサイラス・ベネット(Cyrus Bennett)やその仲間たちなど、いまのニューヨークスケートシーンを牽引する人たちが集まるスポットでもあるようです。
小木ここは、このすぐ近くにある「レイバー(LABOR)」というスケートショップのスタッフに聞いて来たのが最初です。その時に食べたのも、このスクエア型のシチリアンピザだったのですが、いい意味でジャンクだし、生地がふわふわで、たっぷり乗ったチーズとトマトソースが美味しくて。それからは、ランチからディナーまでの間、小腹が空いたときによく食べに来ています。ショップオリジナルのTシャツは最近までなかったですし、グラフィックもかわいいので、もし来ることがあったらお土産として買っていくのもありだと思いますよ。
Scarr’s Pizza
22 Orchard St, New York, NY 10002(MAP)
www.scarrspizza.com
07. 大スターや地元民に愛されるフレンチダイニング「Lucien」
扉を開けると、まず壁ぎっしりに飾られた著名人の写真が目に入ってくる「ルシアン」。赤いソファーや清潔な白のテーブルクロス、ライトアップがどこかフレンチレトロな雰囲気を漂わせています。一押しのメニューは、シャーロットソースで蒸されたムール貝とカリフラワーのスープを白ワインと一緒に。シンプルな味付けですが、魚介の旨味がギュッと詰まっていて口にするたびに幸せな気分になれます。申し分ないボリュームとカジュアルで美味しい料理に心もお腹も満たされるのはもちろんのこと、スタッフの行き届いたサービスも通いたくなる理由のひとつに挙げられるでしょう。とにかく、人と人とのコミュニケーションを最も大切にしている「ルシアン」。夜はとくに賑わっているので、それを目がけて行くもまた一興です。
小木このお店はこれまで4,5回来ていて、オーナーのザックとは仲の良い友達です。そんな縁もあって、ユナイテッドアローズの2017AWカタログにモデルとして出てもらいました。ちなみに彼のお父さんは、元々「ピンクポニー」というレストランをローワーイーストサイドで経営していて、それこそ90年代初期から、アーティストやデザイナー、スケーター、ミュージシャン、写真家たちが、みんなそこに集まって午後のひとときを過ごしたり、のんびりと近状を話したりするような場所だったみたいです。この「ルシアン」も同じ匂いを感じるというか、アットホームな雰囲気で居心地がいいのと、とにかくご飯が美味しいのです。ついつい食べ過ぎてしまうので危険です(笑)
Lucien
14 1st Avenue #1, New York, NY 10009(MAP)
(212) 260-6481
www.luciennyc.com
08. 独り占めしたいジュエリーショップ「New Top Jewelry」。
チャイナタウンにあるジュエリーショップ「New Top Jewelry」。日本のガイドブックにはまだ載っていない穴場スポットです。スタイリストやダウンタウンのトレンドセッターたちが通っていたりと、日本のファッション業界でも密かに話題になっています。外観は他と変わらない普通の佇まいですが、一歩入ればキャッチーなものから繊細なチェーンまで丁寧につくられたゴールドジュエリーがずらり。15年程前からお店を構え、90年代ブームのリバイバルとインスタグラムの活用が相まって、たちまち若者たちの間で人気に火がついたようです。なかでもカスタムメイドのネームプレートがお店の看板アイテムで、すべて14金でつくられているにも関わらず、驚くほど良心的な値段設定も魅力。オーナー・ジェーンの丁寧な接客も気持ちがいいです。ニューヨークに訪れた際は、自分や大切な人へのプレゼント探しに立ち寄ってみては?
小木数年前からニューヨークを訪れる度に立ち寄る、お気に入りのジュエリーショップです。元々は友人のセンスの良いスタイリストから教えてもらって行ったのが最初で、信頼度は高いです。今日身に着けているツイストのネックレスも前回来たときに購入したもので、滞在期間が長いときは、中3日ぐらいあればカスタムオーダーできるので、“Poggy”の“P”のペンダントヘッドをつくってもらったことがあります。自分だけのものがつくれるのでオススメですよ。ただ、とにかく種類が豊富なので、ついつい長居してしまうのが難点ですね(笑)
New Top Jewelry Inc
185 Centre St, New York, NY 10013(MAP)
(212) 226-8159
www.instagram.com/janes8103/?hl=ja
09. ニューヨーカーもこぞって通う、ソーホー地区のイタリアン「Sant Ambroeus」。
1936年にイタリア・ミラノに誕生し、いまやニューヨーク内に6店舗ある老舗レストラン「Sant Ambroeus」。どの店舗もレトロシックな雰囲気が特徴的ですが、ソーホー店ならではなのが、足を踏み入れてすぐの壁一面に所狭しに飾られたたくさんお皿です。マンハッタンにいることを忘れ、ヨーロッパのどこかに来たかのような気分にさせてくれるこだわりの店内です。「Sant Ambroeus SoHo」は、何より立地がいいのと、モーニングからディナーまで楽しめて、かつ料理もワインもコーヒーも美味しいのが魅力。お皿を見てわかる通り、アートやカルチャーシーンで活躍中の人々が集うお店でもあります。外のテーブルで人間ウォッチングしながらアフターランチもおすすめです。ウェストビレッジにある店舗は、セレブのパパラッチスポットなので、回ってみるのもいいかも。
小木ここは「ルシアン」とはまた違った趣というか、ローカルに根付いたレストランというよりかは、アッパークラスの人たちが集まる洗練された場所というイメージですね。クラシックな店内、細かいところまで行き届いていたサービス、そこにやってくるお客さんを見ているだけでもおもしろいですよ。店内のバーカウンターには「UNITED ARROWS & SONS」のお皿も飾ってもらっています。ネオンの横にあって僕のアイコンが目印なので、すぐに分かると思います。いつも打ち合わせの合間にスタッフと一緒に外の席で食事したり、コーヒーを飲みながら休憩したりしています。アラビアータ、絶品ですよ!
Sant Ambroeus SoHo
265 Lafayette Street, New York, NY 10012(MAP)
(212) 966-2770
www.santambroeus.com
10. ニューヨークを代表するセレクトショップ「KITH」
マンハッタン店が撮影日の数日後に移転リニューアルするということで、急遽ブルックリン店に変更になった今回。とはいえ、ブルックリンも負けず劣らずの内観は圧巻の一言です。創設者のロニー・ファイグと長きに渡って親しい関係を築く「Snarkitecture」が内装を手がけており、マンハッタンにある旗艦店より洗練された印象に。敷地面積は3000平方メートルにもおよび、白カレラ大理石をヘリンボーン状に敷き詰め、ステンレススチール、ガラス、鏡といったパーツを組み合わせて、ラグジュアリーな空間を演出しています。さらに店内には日本でも話題の甘味処「KITH Treats」を併設。シリアルバーでは、24種類のシリアルを組み合わせ、ミルクやトッピングも追加することができます。独自にブレンドしたシリアルをミックスし、特別な製法でアイスクリームに練り込んだそれは、確かに味わったことのない新鮮な食感で驚くはず。ブルックリンを訪れる機会があれば、一度は足を運んでおきたいところですね。
小木ロニーとはじめて会ったのは、このブルックリンのお店ができる前になるので、もう4年以上の付き合いになりますね。旧マンハッタン店のすぐ近くに事務所があるんですけど、いつも行くとファッションのことやお互いの近況のことを話したりと、いい情報交換の場になっています。で、いつも思うのが、彼は常に完璧を求めていて、一貫した哲学があるというか、何に対してもとことんこだわる人で。スニーカーであれ、アパレルであれフードであれ、そのプロダクトに対する強いパッションを感じます。それが、彼をここまで飛躍させた理由だと思います。移転した新しいマンハッタン店のスケールもすごいですし、今後も楽しみです。
11.唯一無二のピン専門店「PINTRILL」。
ブルックリンに拠点を置くピンアクセサリーブランド〈ピントリル(PINTRILL)〉の旗艦店。Jordan、Doni、Andrewの3人が手がける〈ピントリル〉は、2014年のブランドデビュー以来、ファッションやサブカルチャーに精通したピンを展開し瞬く間に人気を博してきました。ブルックリンの「Knitting Factory」から数ブロック離れたグランドストリート沿いに構えられた約17.5坪のスペースには、新作だけじゃなく、値段ごとに分けられたヴィンテージピンやアパレル、そしてレトロな小物が販売&展示されています。なかでも、店内の左奥にある「TRADE WALL」は、その名の通りピンの物々交換スペースになっており、訪れた人は誰でも自分が持っているピンと飾られているピンを交換することができます。ごく稀に超レアな逸品が見つかることもあるとか。楽しいお店です。
小木ピンにフォーカスするっていう、これまでになかったアプローチのお店で、正直、最初に知ったときに“やられた!”って思いました(笑)。ちょうど以前に、UNITED ARROWS & SONSでも一緒にピンをつくったのですが、想像以上の出来で嬉しかったですね。オリジナルアイテムもすべてブルックリンでつくっていて、細部までこだわりを感じるものばかり。見ていてすごく楽しいですね。しかも、現行のものだけじゃなくて、ヴィンテージの数も半端じゃなくて、スポーツや映画、オリンピック、キャラクターものなど、はじめて目にするものも多く、これだけのピンを一度に見られる場所はここ以外ないと思います。ピンの世界の奥深さとジョーダンのピンに対する愛を感じる唯一無二のお店ですね。
PINTRILL
231 Grand St, Brooklyn, NY 11211(MAP)
(718) 782-1000
www.pintrill.com
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Source: フィナム