〈バーバリー(BURBERRY)〉がメンズ&ウィメンズ・コレクション発表の場をミラノからロンドンに完全移行したのは2013年のこと。これにより長らく低迷していたロンドン・ファッションウィークは息を吹き返したといわれている。
トレンチコートやチェックに並んで〈バーバリー〉が大切にしているのがルーツとなる地だ。ロンドンにこだわってショーを行っていることからも明らかだが、そんな老舗が改めてフィーチャーしたのがフェアアイルやアーガイルといったかの地伝統の編み地、テクニック。今シーズン、「The Brit Knit」としてリリースされている。
もっともキャッチーなニットが、シェトランド諸島のニットにインスパイアされたというクルーネック。諸島を構成するひとつ、フェアで生まれたその名もフェアアイルのモダンなアップデートとしてまたとない一着だが、なかでもショルダーラインなどにみられる切り替えは特筆に値する。いくつかのパネルをつなぎ合わせるその作業はシグネチャーのスカーフを手がけるスコットランドの熟練職人をもってしても5時間を要するという。カシミアをブレンドしたラムウールは身も心も温めてくれること請け合い。グローブやキャップを揃えてセットアップと洒落込むのも一興だ。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa
Edit_Ryo Muramatsu
バーバリー・ジャパン
電話:0066-33-812819
https://jp.burberry.com
Source: フィナム